入試課ブログ

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2009-06-04

⊂((〃’⊥’〃))⊃

こんにちは、入試課ブログです。

今日はテレビニュース映像から
(携帯の方と職場でご覧になってるみなさんすんまそん)

かわいくダイナミックに 猿まわし[山形放送(音が出ます)]

猿まわしがやってきた 園児たちが歓声[山形テレビ(音が出ます)]

というわけで、昨日は毎年恒例の「猿まわし」が大学で開催されました。
日本における猿まわし芸能は、千年あまりの歴史をもつといわれています。
日本の伝統芸能の中にあって能、狂言、歌舞伎などと並んで最も古い芸能のひとつとされており、
動物をあつかった芸能としては唯一のものといっても過言ではありません。
日本の猿まわしの起源は、古代中世に見られた信仰の中に求められます。
大和時代、都が藤原京から平城京へ遷都した当時の708年に発行された「和同開珎」の裏面には、
馬を曳く猿の絵が描かれています。

当時、なぜ貨幣の裏面に駒曳き猿の絵が採用されたのか、その理由は定かではありませんが、
猿は自然のカミの使いであり他の動物にはない霊力があるとされ、
馬を疫病や悪霊から護る象徴的な動物と信じられていたようです。
鎌倉時代から室町時代に描かれた『一遍聖絵』や『石山寺縁起絵巻』などを見ますと、
当時の厩の前や横に猿が乗る台が設えてあり、
そこに鎖などで繋がれた猿の姿が描かれています。
当時の貴族や武家にとって、馬は貴重なものであり、
これを災いから護ってくれる猿にはカミ的な力があると信じられていたのでしょう。
やがてこの厩に繋がれていた猿が、特定の人々によって飼育され、
武家や貴族の家々をめぐって厩を祈祷して歩くという動きが出てきます。
これが猿まわしの起源なのですが、
当初は芸能というよりもむしろ呪術的な色彩の濃い祈祷師、
あるいは悪霊を追い払い清めるという陰陽師として位置付いていたようです。
 
本公演では、このような伝統的動物技芸である猿まわしの実演を通して、
私たち日本人の自然(野生)に対する態度がどのように変化してきたのか、
猿まわしの笑いと感動が現代社会に存在する意味を考えます。
もうはじめにリンクしたテレビニュースを見てもらえれば大体わかるんだけど、
一応写真も載せてみる。





ちなみに午前中は山形市内の幼稚園・保育園のみなさんをご招待、
夕方は雷がなっちゃったので体育館で本学の学生のみなさんにむけて公演を行いました。
舞台袖での二人、っていうか二匹。
おりこうさんでした。

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