こんにちは!テキスタイル四年の小笠原です。
今日から、卒展間近!ということで、制作している学生にインタビューをして、
作品の経緯や、紹介をしていきたいと思います。
さて、初回の 一人目は。。。
テキスタイルコース 鳥潟 由子 さんです!
鳥潟さんの作品はなんだか不気味な雰囲気を持っており、引き込まれる作品で、
自分の中で何年も引っ掛かり続けていた事柄を信仰物の形を模した作品になります。
<インタビュー>
小笠原「鳥潟さんは千葉県出身ですが、なぜ東北で信仰されている物に目を向けたのですか??」
鳥潟 「初めてそれを知ったのは2014年に東京で行われていた「イメージの力」という展示の時で、
地味なのに一際怖いものがあって、そこから気になり始めました。」
小笠原「なるほど!出会いは東京だったのですね。
私からすると、信仰深い物というのはすごい怖くて手を出してみたいけど簡単には手を
出せない物だなと感じるのですが…。何かきっかけがあったんですか?」
鳥潟 「それが結構あっさりしていて、授業の移動中での辻さんとの会話がきっかけでした。
その後作り出すにあたって色々調べたら、呪いとか怖い言葉が色々出てきて、
凄いものに手を出してしまったぞ!と思いました。でも、怖いとかよりも、興味、
知りたいという気持ちが先にでた感じです。
自分の身の回りの人で起こった体験から生まれた心の奥底で引っかかっている
どんどん深みへ嵌っていってしまう人の心理に対しての探究心があって、
そこにイタコのようなシャーマン的な人の存在の追体験をしたことによって、
自分の中でただよう気持ちと「オシラサマ」という物がフィットしたと感じています。」
小笠原「なるほど。これはテキメンバーも知らなかったところまで聞けたのではないでしょうか。
お時間いただきありがとうございました。」
鳥潟さんの作品のもつ不思議な世界観を是非会場でご観覧ください!!
こんにちは!テキスタイル4年の吉野です!
わたしは同じくテキスタイル4年生の岸香純さんにインタビューをしました。
岸さんの作品は白や水色といった淡い色が印象的な織りの作品です。
<インタビュー>
吉野「まず始めに、こちらの作品は何をテーマにしたものか教えてください。」
岸 「この作品は、雪の白い色が命の色であるということをテーマにしています。」
吉野「なるほど。では、なぜそれをテーマにしようと思ったのですか?」
岸 「私は東北で生まれ育ちました。そのため、冬はかならず雪が積もります。
そして毎年、雪が降って、積もり、溶けていくというリズムが自分の中にできあがっています。
また、動物や虫は冬の間、冬眠をします。つまり、雪の下には命があります。
このふたつのことから、私にとっては雪の色が命の色になっていることを感じ、
雪景色を大切にした作品を作ろうと思いました。」
吉野「では、この作品を作るにあたり、特に難しかった工程はなんですか?」
岸 「やはり織る作業です。デザイン画を見ながら織っていたのですが、織り終わるまで全体図が
見えないので大変でした。また、色を途中で変える時に糸をとばしたりしなければ
いけないのが大変でした。」
吉野「ありがとうございます。最後の質問になります。
今回、卒業制作をして、自分の中で何か変化したことはありましたか?」
岸 「私は白や青い色の作品を作ることが多いのですが、それはどうしてなんだろうと思っていました。
そして今回、卒業制作をすることで、何となく自分なりにしっくりくる答えがみつかりました。
私は毎年、雪が降り積もる東北の土地で生きてきたから、雪のような淡い色合いの作品が多く
なるのだと思います。自分が作るものは、つまり自分が生きてきた場所から受けた影響が現れて
いるのだなぁと改めて感じることができました。」
吉野「なるほど。ありがとうございました!」
岸さんの作品は淡く優しい色合いがとても印象的な作品となっています。
この作品の色合いを、ぜひ卒展会場で生でご覧いただきたいと思います!!
ぜひ会場までお越しください!!
次回の更新は来週になります。お楽しみに!!