入試課ブログ

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2006-10-12

これから始まる就職ガイダンス2008

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その4年生は3年生に向けて、
強烈なメッセージを411講義室のスクリーンに映し出しました。

 「1年後の夏休みをどう過ごしたいかイメージしてください」

続けて、

 わたしは、この4年生の夏休み、はじめの1ヶ月遊びまくりました。
 学科のみんなで海にも行きました。
 ものすごく楽しかったです。

 そして残りの1ヶ月は、卒業制作の資金集めのためのアルバイトをしました。

 なぜこういった夏休みを過ごすことができたのか。
 それはいち早く就職活動を始めて、2つの内定を得ることができたからです。

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昨日行われた「これから始まる就職ガイダンス」(昨年の様子はこっち


100名弱くらいの参加者数だったでしょうか。

今年の3年生は4年生に比べて意識がまだ低いのかな・・・

それとも今年はすでに、
7月にデザイン実習の説明会をやったという影響もあるのかな・・・

内定を得た4年生の体験談(7/22)

今回は、
事務局就職支援室から、
「学科・コース別 就職活動で陥りやすいパターンとそうならないためのアドバイス」「今後の動き方」などの説明ののち、

内定を得ている現4年生5名から、
自身の就職活動について体験談として語っていただきました。

その4年生の姿を見て、
昨日出席した3年生は現状の自分と相当差があることを
目の当たりにしたのではないかと思います。

就職活動は人をあれだけ成長させます。

さて、今日の記事では4年生が語ってくれた内容から気になるフレーズを紹介。

●未来デザイン学系[現:メディア・コンテンツデザイン学科]
 e-ビジネスコース(静岡県出身)
・就職活動は「忍耐力」
・高校までの勉強である「一般教養」の大切さを痛感した
・大学の授業を通してお世話になった企業の社長さんに声をかけてもらったが、
 「一般教養」の筆記試験だけで落とされてしまった。
・しかし、その失敗が後々の成功につながった
・活動に行き詰っていたころに、
 大学の就職支援室の方から「ネットジョブ(※)は使ったことある?」
 といわれて使用して検索したところ、興味を持つ企業が見つかった。
  ※ネットジョブ~大学内の企業・求人検索システム。
・他の企業での就職活動は、
 この企業に入るためのものだったといまは考えている。
・あきらめないで続けること。努力は必ず報われる。

●情報デザイン学科映像コース(北海道出身)
・就職活動を通して学んだことはたくさんあるけど、
 その中でも2つが特に大きかった。
  1.就職活動は内定をとるためにするのではなく、
    自分のためのベストな選択に出会うため
  2.業種や職種ではなく、自分が何をしたいのかを考えること
・就職活動をはじめる前は、広告関係の仕事をイメージしていたが、
 実際に活動をはじめると、一般企業の広報に魅力を感じるようになった。
・内定を得たあと、広告代理店などでもう一度活動したが、
 やはり一般企業の中で自分の得意分野を発揮したいと思った。
・内定をいただいた会社は、
 雰囲気や業務内容などが自分にあっていると改めて思った。
・芸工生は、大学で勉強していることを直接活かしたい、という人が多い。
 でも、活かす方法はいろいろとあるのに、それを知ろうとしない。
 知らないままでは企業や業界を理解することもできない。
・まずは自分を知ること、そして企業を知ること

●生産デザイン学科[現:プロダクトデザイン学科](宮城県出身)
・3年生のとき、4年生の先輩が「行きたい企業の募集が終わっていた」という話をよく聞いたので、早めに活動をスタートした。
・大学新卒のチャンスは一生に1回しかない。
・学生生活最後の1年をどう過ごすか、今からイメージしておくことが大事。
・3年の9月には東京青山のデザインオフィスでオープンデスク(※)を体験
※オープンデスク~インターンシップ(就業体験)
・オープンデスクに行ったことで、デザイン事務所ではなく企業内のデザイナー(インハウスデザイナー)に進みたいと思った。
・新年に入るころまでには就職活動の準備をしていなくては。
・自作の名刺を持ち歩いて、活動を通して仲良くなった人と交換した。
 その人たちを通じていろいろな情報が入ってきてとてもよかった。
・情報を制するものは就職を制する
・他大学の友達が増え、多くの人に自分の作品を見てもらえたことはとてもよかった。

●環境デザイン学科[現:建築・環境デザイン学科](山形県出身)
・活動をはじめて一番初めに興味を持った出版社は、
 すでに募集期限を過ぎていたが電話でお願いをしてみたがだめだった。
・はじめは有名な企業などばかり受けていたが、中途半端な気持ちなのを見抜かれたのかことごとくだめだった。
・活動の途中から視野をひろげて様々な業種に目を向けた。
 印刷・出版だけ から 外食や銀行なども。
・企業合同説明会のはじまりから終わりまでいろいろな企業のブースを回り、
 多くの社会人の方々と話す機会を得ることができた。
・このあたりから、就職活動が楽しくなってきた。
・すると、大学の就職情報室掲示板ではじめにだめだった出版社の後期募集があることを知り、面接でも厳しいことを言われたりしたが内定。
・行動していれば結果はついてきます。

●美術科工芸コース(岩手県出身)
・卒業後は、制作もしたいし収入も欲しいなぁ、くらいに考えていた。
・2月にはじめて企業合同説明会というものに参加。
 リクルートスーツの波にもまれて、「これが就活かぁ~」
・合同説明会で人事の方とフィーリングがあった企業の会社説明会に参加。
・就職活動を通して、これまで行ったことのない土地に行くことが楽しかった。
・自分と全然違う分野の勉強をしてきた人たちと交流できたなど、 多くの人と出会うことができた。
・「しっかりしたマナー」や「仕事へのやる気」は試験を受ける人誰もが持っているので、「この人と一緒に仕事をしてみたい」と思ってもらえることが大切。

その後、リクナビなどでおなじみの
(株)リクルート 松坂さまによる「就職活動の進め方と情報登録の仕方」  

最後に、体験談を話してくれた4年生へ直接質問したり、
ポートフォリオの閲覧などを行いました。


2006-10-03

はじめの一歩

10/1は大学4年生にとって何の日でしょう・・・

これは「内定式」のピーク日です。
(今年は日曜だったから2日だったのかな)

就職の決まった企業に出向いて、
「採用内定書」を受け取り、「承諾書」を提出したりします。
企業は「あなたを4月からこの会社に採用します」ということを、
学生は「入社する意思を固めています」という意思を示して、
最終的に確認することです。

その後企業の方(上役さんが入る場合も多々あります)からレクチャーを受けたり、
他の採用予定者とコミュニケーションしたり。

まぁ、「内定式」は企業さんによって内容が全く違うので一概には言えませんが、
「囲い込み」で一泊温泉に連れてったり、というようなところもあります。

「内定者の囲い込み」って何かを知りたい人はネットで調べてみて。

さて、10月になったこともあって、
3年生は就職活動開始ですよ~と先日書きましたが、
学内では来週水曜日に3年生向けの就職ガイダンスがあります。
(1・2年生の出席ももちろん大丈夫)

「これから始まる就職活動ガイダンス」
10/11(水)17:30~  本館411講義室

昨年の様子はこちら

もうあれから1年経ってしまうのねぇ。

芸工生はとにかく動き出しが遅いです。
後々になれば卒業制作・研究などで時間的な余裕がなくなってくることは
わかっているはずなのに動かない。

就職活動をはじめるにあたってやらなければならないことは何なのか、
制作とか以外の話ね。

事務局の就職支援室に足を運んでみる、
就職情報室にある就職雑誌を見てみる、
なんでもいいでしょう。

いま動き出さないとあとは遅れていく一方です。

要領のいい動き出し方というのも重要ですが。

あとはあまりにも視野が狭い人が多いです。

はじめから1つの業種に絞ってしまって周りの業種が見えない。

で、来年のいまごろ「どうしたらいいかわからない・・・」なんてことに。

「いい就職活動」は、社会人になるため、そして社会人になってから
役に立つような経験や情報、人脈などを数多く身に着けるチャンスでもあります。

これはデザイン職でも、伝統的なものを伝えていく職種でもみな同じ。

きょうはこの辺にしときましょうか・・・

あ、最後に一言。

就職活動に不可欠なもの、
それは「高校までの基礎学習」と「旅費などもろもろのお金」。

そのあたりもいまのうちから計画的にしておきましょう。

2006-07-22

内定を得た4年生の体験談

これまた20日(木)に行われた、
事務局就職支援室主催の「企業実習(デザイン実習)説明会」

まず予備知識。
●企業実習
 多くの大手製造メーカーで実施される実習形式の採用試験。学内審査で応募者を厳選するため、各実習に参加できるのは大学から1~2名で、全国から集まっても10~30名程度。与えられた課題に沿ってコンセプトをまとめ、実際に作品を制作し、プレゼンテーションを行うことがほとんど。プロダクト、グラフィック、テキスタイル等の分野における実施が多いが、中には専攻を問わない場合も。

で、ですね、はじめに事務局から企業実習のプロセスを説明した後、
現4年生で実際に企業実習を経験し内定を得た方の体験報告がありました。

キヤノンから内定を得たグラフィックコースの4年生

・誰もが知っている会社で自分を試したかった
・大学にいるだけでは見えなかった自分の力を見つけることができた
・彼女がキヤノンから内定を得たスタートは、これだったわけで。

次に日産自動車からモデラーで内定を得た彫刻コースの4年生。

・芸工生だからチャンスがある
・美術科の人は作品を作りたいがために就職という動きが遅くなるけど早めに動くことが大切
・行動力とプラス思考と運。
 でもやることをやっておかないと運もついてこない

続いてセイコーエプソンから内定を得た生産デザイン学科の4年生。

・デザイン実習は・・楽しい、成長する、自分が何がしたいのかわかる
・そして内定がもらえる、かも
・会社のイメージや先入観だけで応募しないのはもったいない。
・自分のイメージと実際に中に入ってみて感じることは違う

さらに本田技研から内定を得た生産デザイン学科の4年生。

・3年生時のインターンシップや
 大学での産学共創プロジェクトが自分の支えだった
・インターンシップに参加したことで
 今後何をしなければいけないかを考えることができた
・スバルやダイハツのデザイン実習にも参加。
・この夏休みに何か行動を起こしてください

写真撮りそびれましたが、
同じく本田技研から内定を得た生産デザイン学科の4年生。
・やる気、元気、スキル が大事

ってなわけで、かなり充実の内容だったわけですが、
聞いている学生の中に多くの1・2年生の姿が見受けられたこと、
それ自体がうれしいことでした。

ただ、そのほとんどが生産(プロダクト)デザインの学生だったから、
グラとか美術科ももっと来ようよ、とは思うけど。

2006-02-24

企業合同就職説明会(仙台編)

大学は春休み。

とはいえ、3年生には春休みなんてありません。
就職活動はすでにはじまっています。

2/3の東京に続いて、
22日火曜日には、仙台で本学主催の企業合同就職説明会が開催されました。

企業合同就職説明会開催について(仙台アエル)[東北芸術工科大学]

というわけで、この説明会開催を担当した本学事務局就職支援室からのレポートを。

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参加した学生は約100名。


前回の東京会場の時とくらべると少しずつ場慣れしてきて、
士気も高まっている様子が感じられた。
(当然のことながら、就活している学生は、自然と表情も立ち振る舞いも凛としてくるもので。)

ポートフォリオを持参し、企業の方に講評をいただいている学生も多数。


この時期ということもあり、企業の方は、具体的な採用の話だけではなく

「就職するってどんなことか」

「専門の技術や知識だけでなく、企業が求めていることはどのようなことか」

などについて、随分とアドバイスくださっている様子だった。

4月には、本学キャンパスにて同様の企業合同就職説明会を開催。(乞うご期待!)

企業の方と話をして感じたことは、「大学生に」というだけでなく、
「芸工大生に」対してなんらかの期待(キャラクター、面白み、素直さ、可能性)を寄せて
参加してくださっているケースが少なくない。

それぞれの魅力的な部分を誰かに「引き出してもらう」だけではなく、
自分で相手に伝えていく、知ってもらうといった積極的な姿勢がますます重要。

採用スケジュールは企業によってまちまち。

実際、今回参加された企業の多くは「これからが実質的な採用」ということであったが、
もう間もなくエントリー締め切りで選考試験が始まるという企業も。

きちんと情報収集して、スケジュール管理をすることが必須。


不安でいっぱい、試行錯誤中の学生を上手く流れに乗せて、
個々に合ったフォローをしてきたいと思います。
(最後の写真左は、本学就職部長の吉田先生

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レポートにもある通り、3年生のこれからの時期はスケジュール管理が大変になります。

複数の企業のエントリーシート提出期限が重なったり、

興味を持っている企業2社の会社説明会が同じ日だったりなんてことはよくあることです。

エントリーシートを書くというのは、これまたかなり大変です。

1社のエントリーシートを書くのに1週間はかけたいところ、と管理人は思うのです。
(1日で書きあげるなんてもってのほか)

どういう文章表現をすれば自分が考えていることを一番伝えることができるか。

何度も何度も見直し、書き直します。

そうやって時間をかけている間に、自分の考えというものが熟成されて、
面接でもうまく対応できるようになったり、改めて自分というものを発見したり。

1.なぜその業界に興味を持ったのか
2.なぜその業界の中でその企業なのか
3.自分がその企業に入ったらどんなことをしたいのか、どんなことができるのか

これを考えるだけでも業界研究・企業研究、
そして自分自身を振り返るという作業をしなければいけません。

しかも面接だと、企業によって指示されることが違います。

「あなたの志望理由を30秒程度で述べてください」

という企業もあれば、

「あなたの志望理由を2分程度で述べてください」

という企業もある。

1分半って大きいですからね。

その場でいかに対応できるかは、もうそれこそ準備ができてたか否かということ次第ですよね。

前者であれば、簡潔に自分の思いを30秒の中でいかにうまく含ませるか、
あるいは「次にここに突っ込んで聞いてほしい」というポイントを作るか、

後者であれば、実体験を元にしっかりとストーリーとして語ることができるか、
長くなるだけにインパクトのあるフレーズをはじめや途中に持ってくることができるか。

ね、就職活動って奥が深いんですよ。

だから、今回の一般入試(前期)での「国語」の漢字の回答解答とかを見てると、
管理人は少し不安になったりもします・・・(もう当て字ばっかり)

必要以上に就職活動を恐れることはありません。

やってみると案外楽しいもんだと思うのですが。

ただし、自分がいまできることは何なのか、それは就職活動のためだけにあるのではなく、
自分が社会人として生きていく時に必要なものだからこそ考えてほしいと思うのであります。

おしまい。

2006-01-26

「いいわけ」

人間って完璧なわけないから、誰だって「いいわけ」ってしちゃいますよね。

ブログ管理人なんて毎日「いいわけ」ばっかりしてますから。

最近は体重計に乗るたびに自分に「いいわけ」してますよ。

いや、そんな話はどうでもいいんですけどね。

今日はまた就職活動の話。

就職活動で内定がもらえないと、やっぱりいいわけをしたくなるんです。

いろいろありますよ、

「大学が悪い」とか、

「自分の所属してる学科が悪い」とか、

「面接官が悪い」とか、

「(もう内定済みの)あの人は話すのが上手いからいいよね」とか。

いや、でもさ、

同じ大学や学科でも内定を早いうちからもらっている人はいるわけで、

それって結局自分の準備不足や自分自身を省みることをしないで、

何かに責任転嫁してしまっていることに過ぎなかったり。

いままでこのブログでもちょこちょこ書いてきましたが、
コレとか、コレとか、コレとか、
続々と会場の207講義室に入ってきます。


今回は内定している4年生2人からの就職活動体験談がありました。
やはり身近な人の体験談は参考になるものです。


その後、ポートフォリオのまとめ方について、
生産デザイン学科の山口助手より具体的に説明がありました。


関心も高く、207講義室は立ち見が出てましたよ、写ってないけど。

ここで就職こぼれ話を一つ。

ただこれはブログ管理人個人の意見であって、
大学としての考えではないことをはじめに断っておきます。

いまCMでもやってるじゃないですか、「リクルートスーツ」って。

管理人はリクルートスーツじゃなくてもいい、と思ってます。
※もちろん、1着は持っておくべき。そういう意味で「そろえよう」とは本学でも周知しています。

逆にリクルートスーツ着てると、いまいちぱっとしない気がするんですよ。

だからって奇抜なものを着ろっていうのじゃなくて、
常識の範囲内で清潔感のあって、若者らしいスーツならいいと思うところです。

だってさ、私も学生のときに体験しましたけど、
例えば4月あたりになると、仙台駅前でぼーっとして通行人を見てるだけで、

「あ、あいつシューカツ(就職活動)だ」

ってわかっちゃう。

仙台サンプラザで企業合同就職説明会がある日なんて、
仙台駅東口が紺色の波だもんね。

管理人が大学4年生で某企業の2次面接を受けた時、
集団面接(面接官3人、大学生3人)だったんですが、突拍子もなく、

「リクルートスーツについてどう思いますか?」

って、聞かれたんです。

そのとき、私は普通の黒いスーツ、他の2人はいわゆるリクルートスーツでした。

で、隣の人の答え。

「戦闘服だと思います」

もう、面接官ドン引きですよ。

その後「戦闘服」だと思う理由をつらつらと彼は述べていましたがね、
もう面接官も聞いてません、引いちゃってるから。

就職活動の中では、うまく、さりげなく自分をアピールできることって大切だと思うんです。

それが「リクルートスーツ」で可能なのかな、って思うブログ管理人の独り言でした。

2005-12-09

就職ガイダンス開催

本日は就職ネタ。

今日は大学本館6階で山形新聞社主催の「2007年3月新卒者のためのやましん就職ガイダンス」が開催されました。現3年生を対象としたガイダンスです。

本学学生を対象に山形の地元企業11社に御参加をいただきました。
御参加いただきました企業の皆様、ありがとうございました。

山形新聞社主催のガイダンスですので、「山形で就職を」と考えている学生には貴重な機会です。
4月15日の記事も見てね

と、ここまで読んで

「東京に就職したいから山形の企業なんて関係ないや」

「地元に戻って就職するからいかなくてもいいや」

と考えたあなた。

あなたが内定を獲得するまでの道のりは5歩後退です。

なぜか。

あのね、「企業を知る」ということは「その業界を知る」ということです。

「業界を知る」ということは「社会の仕組みを知る」ということ。

「社会の仕組みを知る」ということは、「自分の視野が広がる」んです。

(ハイ、ここポイントゥ~→「キャノン株式会社 会社説明会」記事参照

すると、企業の人事担当の方は「企業説明をしてくれる」だけではなく、その業界をとりまく現状(=日本社会の縮図みたいなもんですね)や、「採用のポイント」などを話してくれることもあります。あるいは自分が考えていること、自分が勉強していることが、その企業であればどのように生かすことができるか、といったヒントをいただけることすらあります。

だからこそ地域など関係なく、企業の方のお話を伺うということは、就職活動をスムーズにすすめるための準備段階として必ず体験してほしいことです。

こういう準備をやらない人に限って、「就職活動のやり方がわからない」やら「内定がとれない」やらと、後々になってから騒ぎ出すものです。

就職活動をはじめるとドツボにはまる学生がいます。

・「絶対この業界に入る」と言って、その業界の会社しか調べない。その業界の会社説明会にしか行かない。
→「できる学生」は、業種にこだわりなく動きます。そうすることで身につく知識、情報が増え、その使い方がわかるとともに、自分の能力を出すのに適した業種・企業がわかるようになります。

・いきなり大手企業2~3社を受けて、不採用。「自分には力がない」とあきらめる。
→名前だけで企業を選ぶとこうなりがち。大学生の時点で知っている企業なんて、テレビで見たことがある、という程度が多いですから。

・ネット上の情報ばかりに流されて自分の目や耳で確かめない。
→いまはこんな学生が増えていますね。これは受験生でも同じですが。

などなど

いずれも、就職活動を始める時点で的確に要領よい準備ができていればすべて防ぐことができるもの。

だからといってやみくもにこのような「就職ガイダンス」に参加しろ、と言っているわけではありませんが、スポーツなどで「ウォーミングアップ」を全くせずにいきなり「試合」に出る、なんておろかなことはしないでしょ。いきなり試合に出て、案の定ケガをしたりするわけです。

就職活動も一緒。的確で周到な準備が必要なんです。


今日はシーズンはじめということもあって、普段着での参加を呼び掛けました。


企業案内パンフレットなどを使って、実際の業務内容などについて御説明をいただきました。


2005-11-18

キヤノン株式会社 企業説明会

16日(水)に、キヤノン株式会社の方に本学までお越しいただき、本学学生(主に現3年、大学院1年)を対象とした企業説明会が開催されました。

キヤノンさんといえば、御手洗社長が日本経済界のトップとなる次期日本経団連会長就任に内定するなど、名実ともに現在の日本経済を引っ張るトップランナーの企業さんです。

強い企業の会社説明会には絶対に参加するものだ!

と、ブログ管理人は思っています。
その企業さんが自分の希望する職種や地域と異なっていても、です。

だから、「絶対に地元で就職する」と考えている人でも、今回のようなキヤノンさんの説明会には足を運ぶべきだと考えます。

なぜなら

強い企業には強いなりの理由がある!

からに他なりません。

そうやって、自分自身の企業を見る目を少しずつ養っていくことで、就職活動時の幅(職種はもちろん、自分の志望理由、他業種との違い、同業種間での差異etc)がぐーんと広がるとともに(=就職が決まる率がグーッと上がる!)、就職後のミスマッチを防ぐことにもなり、将来社会人として働く時にも大きな大きな財産となります。
(と、ブログ管理人は個人的に思っています。自分自身もそんな体験をしたから言えるのですが、本当に強い企業、あるいは株式市場で高い評価が与えられている企業の会社説明会は、その業種に興味がある・ないに関わらず大変勉強になるものです。コレはほんとに保証します)


17:30からの開始にも関わらず、50名弱の参加者がありました。


キャノンさんの歴史や業績、会社組織などについて御説明をいただき、その後「デザインセンター」についてのお話をいただきました。


実際に社内でデザインをするさいに描かれたスケッチをお持ちいただき、本学の学生も興味津々です。


現4年生からは2名(生産デザイン、グラフィック)がすでに内定をいただいています。内定をいただいた二人も会場に顔を出してくれて、学生から質問攻めに会っていました。

「キヤノンさんで求める人材とはどんな人材ですか?」

という大学側からの質問に対して、キヤノン担当者の方は、

「専門性が高いのは当然として、視野の広い人ですね」

とのお答えでした。

この「視野が広い人」というメッセージ、あなたはどう考えますか?

※最近就職ネタばっかりだよね・・・もうちょっと、来週はもっと楽しげなネタを載せるように頑張ります。

2005-11-15

残り3年

さてさて、11月も半ばとなればすでに現大学3年生や大学院1年生向けの採用活動(2007年度採用、というもの)、学生の立場から言えば「就職活動」が始まっている時期です。

「早すぎじゃありませんか??」

と思われた高校生のみなさん。

でも現実はそうなのですよ。

だからいま高校3年生のあなた。

まだ大学に入学していないあなたが就職活動を始めるまでには、

あと3年「しか」ありません。

大学で入学式を迎えた時には就職活動開始まで

残り2年半 なのです。

ね、焦るでしょ。

別にこのブログはみなさんにプレッシャーをかけるためにあるわけではないんだけどね(笑)。

本学でも年末までに下記企業のみなさまに東北芸術工科大学まで足を運んでいただき、大学の中で企業説明会を開催していただきます。

キヤノン株式会社
ダイハツ工業株式会社
スズキ株式会社
株式会社本田技術研究所(朝霞研究所)
株式会社デンソー
三菱自動車工業株式会社
※製造業が並んでいますが、この他にも年明けから夏にかけて様々な業種・企業さんが、本学で説明会を実施してくださいます。

詳しい日程などは在学生用就職ページをご覧ください。

また、山形県内企業を中心とした就職ガイダンスも開催されます。

やましん就職ガイダンスin芸工大[山形新聞]

それでね、そんな残り3年となった就職活動について。

AO入試や推薦入試を狙っている受験生から、たまにこんな言葉が聞かれます。

「勉強が苦手だからAO狙い!」

「英語とか数学とかやりたくないから、推薦狙い!」

その考え自体は悪くないかも。
まずは大学に入れなければ次には進まないんだから。

さて、では就職試験ってどんなことがあるのか。

ブログのこの記事でも書いたのですが、「専門的な力さえあればいい」というものではありません。

就職試験では大抵「一般教養」という科目があります。

この科目は、高校レベルまでの基礎的な学力があるかを見るものなので、英語も数学も国語も、あなたが高校で習っていようがいまいが生物も地理も、出題される訳です。
(ただ、大学入試みたいな問題じゃないですよ。ほんとに基礎的な問題)

で、AOや自己推薦入試を受験した方は「面接資料」というものを高校の先生の指導を受けながら書いたと思うのですが、就職試験ではエントリーシート(履歴書)を書かなければなりません。そのためには、基本的な国語力、作文の力もなくてはなりません。

だから、小学校・中学校・高校・大学で学ぶことって、ぜ~んぶつながっているんですよ。

入試説明会などで「就職はどうですか?」と質問してくれる方は多いのですが、その前に、自分自身の学習への取り組みはどうか。そのベースがあるかないかによっても、就職活動のスタートがスムーズにきれるかどうかが違ってくるのです。

だって、志望理由などの文章が書けなければ応募することすらできないのですから。

「一般教養」できちんと点数を取ることができなければ、面接にすら進むことができない、ということはざらにあるのです。

高校での授業をおろそかにすることは、あなた自身の「この仕事がしたい!」という夢を遠ざけることになってしまいます。

2005-10-26

本田技研スケッチセミナーレポート

先週金曜日、「キャリアプランニング」という授業で、本田技研研究所和光研究所よりデザイナーの方お二人をお招きし、

「ホンダのものづくりの原点(考え方)」

というテーマで講義をいただきました。

本学は社会との接点が他大学に比べて多いとは言え、実践の現場でデザインがどのようなポジションで、どのような役割を果たすのか、という生の声を伺うことができるこのような機会は大変貴重なものと言えます。

さらに午後からは、「スケッチセミナー」として直接本学学生に対して御指導をいただきました。その様子をレポートします。
※スケッチセミナーは授業ではなく、希望者が参加できるセミナーです。

(最近車ネタが多いですが、いつも車ばかりやっているわけではありませんからね)


四輪と二輪で希望別に別れて実習(レンダリング)です。。
2・3年生あわせて参加人数は50名。昨年より多くの学生が参加してくれました。


画材はコピックなどです。


取り組んでいる学生は真剣そのもの。
こういったチャンスにどんどん顔を出すことが、自分のレベルアップにつながります。


これを
「わたしは車のデザインには興味ないから~」
「わたしはプロダクトデザインが専攻じゃないし~」
なんて言っていると、レベルアップの機会を逃してしまうんです。


チャンスと見たらどんどん顔を出す!
これが大学で成長する人の特徴。
大学では高校までのように「○○しなさい」なんてことは言われない。

自分から動いて行かなければ何も身につかない世界。


もちろんどんどんいろいろな分野、領域に顔を出す学生の方が自分が望む就職を叶えているということは、言う間でもありません。

デザイナーさんは本学の学生に対する印象を、
「東北芸術工科大学の生徒の皆さんは、こちらが予想していた以上に、スケッチ(車だけでなく)に対して熱心であることと、勉強されていることに驚かされました」と語ってくださいました。

そして、このセミナーを担当した大学事務局就職支援室スタッフから。

「コンピュータで描いた線と、実際に手で描いた線の違いをとても感じました。
実際に手で描いた線は、コンピュータで表現しきれない微妙なニュアンスをもたらしてくれます。最近は、あまり実際に手を動かさないでデザインするのが普通になってきていますが、手を動かすことによって新たな展開が生まれることもあるので是非続けて欲しいです。」

そして、

「いろんな経験を通して、卒業後の進路や自分の可能性に結びつけて欲しいです。」

というわけで、本田技研スケッチセミナーレポートでした。

2005-10-12

これから始まる就職活動ガイダンス

最近入試説明会などでものすごく多いんです。

「就職は・・・」

大学に入る前から「出口」のことを意識しているということはとても良いことだし、一昔前なら考えられなかったことでもあります。

でもね、何か違うんです。

「就職に有利な資格はとれますか?」

「どんな職種に就けますか?」

そんな質問があったとき、ブログ管理人は必ずこう聞くようにしています。

「それ聞いてどうしたいの?」

だとね、みんな答えに詰まっちゃうのです。

きっと安心したいんだろうな、とはわかっているんです、こちらは。

でもね、なにか違和感を感じるのです。

いまの高校での進路指導というのは、

1.やりたい仕事を見つける

2.そのためにはどんな学校・学部・学科で勉強すればよいかを調べる

という流れ。

何か大学が「就職のための通過点」のような捉え方になっています。

「2」の考え方からいくと、

「就職に有利な大学」を選ぶ、

ということが出てくるのでしょうが、そんな進路指導をしている高校の先生方自身は、ほとんどが大学を出る際に、民間企業の就職活動を体験したことのない方たち。

先生になるための試験は受けても、「企業合同説明会」や「OB訪問」、「業種の違いによる採用方法の違い」なんてことは経験がない。「就職活動のやり方」を知らない。

だから、「大学生の就職活動」というものが、どんなものなのかをさっぱり知らないし、体験もしたことないままに(もちろん聞いたり調べたりということはありますが)、

「就職に有利な大学~」

と高校生に対して呪文のように叫び続けるわけです。

なんか不思議な気がするし、現実を体験したことがないのに言い続けるっていうことに、ブログ管理人としてはギャップを感じるわけ。

「『やりたい仕事』を見つけなきゃいけない」と必要以上に考えていませんか?

でもね、「やりたい仕事」ってテストの答えみたいに出てくるものじゃないし、
ましてやいつのまにか頭に思い浮かぶ、というものでもないはず。

そして「やりたい仕事」にこだわりすぎるあまり、仕事選びが逆に難しくなったり、「やりたい仕事探しのため」フリーターになったり。

その前にはね、

「こんな勉強してみたい!」

というのがなければいけないんですよ。で、その勉強をしている間にいろいろな人と出会ったり、学校に限らずアルバイト先や地域活動などでいろいろな体験をする。その延長上に、「やりたい仕事」というのが見つけだされてくるものだと思うのですよ。

逆に言うとね、
「大学の中でばかり人と交流(同じ学校の学生や先生とばかり)して、

 大学外の人(社会人、地域の人、他大学の人などなど)と交流がない」

場合は、

自分の能力を社会の中でどんな風に生かせるのかがわからないんです。

視野が狭くなっちゃってるの。

社会は意外と広いもの。

美術やってたら美術の先生にしかなれない

デザインやってたらデザイナーしか職種がない、能力を生かす場はない

なんてわけないんです。

というわけで前置きが長くなってしまいましたが、

今日は本学の3年生向け「就職ガイダンス」が行われました。


学生の関心も非常に高く、次々と教室に入ってきます。


ガイダンスでは、
・正社員とフリーターについて
・各学科コース別の就職活動事例について
・就職情報室の使用について
・就職情報サイトの利用の仕方について
                   などを説明しました。

また、

デザイン系の就職には必須となる「ポートフォリオ」の展示。
就職内定を決めた先輩達の優秀な「ポートフォリオ」の閲覧も。

さて、「ポートフォリオ」ってなんだ?

ということになるわけですが、簡単に言うと

授業課題や自主制作した作品を相手が見やすいようにファイルにまとめたもの

自分が大学でどんなことを学んできたのかを表す、ということになるわけです。


こちらはグラフィック卒業生のポートフォリオから。
授業課題(3・4年展のポスター)や、


自主制作作品のうちコンペに出した作品など。

をファイルに綴じ込んで、どんなコンセプトで作ったのかなどを面接時に説明するわけです。ある意味自分自身の分身でもあります。

これからも就職イベントがありましたら、このブログで取り上げたいと思います。

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