まずはこれを。
学校法人東北芸術工科大学の法人統合について[東北芸術工科大学]
こんにちは、入試課ブログです。
芸工大と京都造形芸大が統合協議入りで合意 [2011.6.16 山形新聞]
東北芸術工科大と京都造形芸術大、学校法人統合に向け協議 [2011.6.17 読売新聞]
高校生向けに基本的に一番わかりやすい話を書くと、
「東北芸術工科大学」という組織も、学部も、学科も、先生も変わらないんです。
いろいろな誤解が生まれているので、まずはこれを説明しなきゃならんのですけど。
話としては、東北芸術工科大学を運営している「学校法人東北芸術工科大学」と、
姉妹校である京都造形芸術大学を運営している「学校法人瓜生山学園」が統合して、
「学校法人藝術学舎」という一つの法人になる、という話です。
東北芸術工科大学を運営するためのお財布と、
京都造形芸術大学を運営するためのお財布が、
これまでは別々だったけど一緒にしますよ、っていう話です。
「大学が一緒になる」わけではなくて、「大学の財布が一緒になる」話。
で、7月のある日、
山形のフリーペーパーであるやまがたコミュニティ新聞さんにこんな記事が。
これ、寝耳に水の記事だったのよね。
まずこのタイトルだけ見たら、「大学の合併」と受け取る人がいてもおかしくないし。
これを市民の方が読んだら、そりゃ心証悪いわな。
なぜか次の日には新聞の寄稿欄に、
まるで準備されたようにこのことについて載っていたり。
こういうこと、なかのひとは一度経験があります。
あ、これは説明責任を放棄する、という意味で書くのではなく、
ここからは、大学としてオフィシャルなことではなく、個人的な思いとして読んでください。
最近「個人的な」って書くと、なんかいろいろ言われるんだけど、ここは個人的なで書きます。
ってか、全部を説明なんてとてもじゃないとできないのでそこはご了承を。
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3年ほど前、とあるプロジェクトを進めていて、
でもそれなりに大きい事象だったので、かなり慎重に進めていたものでした。
それが、とある選挙を2ヶ月後に控えたある日の新聞朝刊一面トップを見てびっくり。
我々が考えていたこととは、あさっての方向の内容で、記事になってました。
誰がどう見ても、このプロジェクトの一部分だけを切り取って、
この記事を読む人みんなが「そんなのおかしいだろう」という捉え方ができる内容で書かれていたんです。
関わっている自分でさえ、その記事だけを読んだら、
そんなこと考えているプロジェクトのチームに怒りを覚えるだろうって内容。
そこからすべてが準備されていたように次々と矢継ぎ早に、
新聞のコラムにプロジェクトの一部分だけを切り取ってフューチャーしたものが掲載されたり。
こうなると、記事を読んでのファーストインパクトってものすごく強いものなので、
もうどんなに説明をしても、なかなか理解をしてもらうことは難しいし、
時期尚早だ、と何度も言われたし(たぶん10年経っても50年経っても時期尚早って言われんだけど)、
誤解が誤解を生んで、さらに尾ひれがついてどんどん話が広がっていってしまう。
こちらが説明をしても、ちょっとした表現が言葉狩りのようになることもありました。
まぁ、後日、その記事自体は、
このプロジェクトが関係する団体の担当記者では全くない人が書いた記事だったこと、
外の人がいろいろなことを考え、よくしていこうとすることに強い反発があったこと、
政治のためにこんな利用のされ方をしてしまうんだ、ということなど、
とても嫌な思いをしたものです。
結局プロジェクトは幕をおろし、
「時期尚早だ」「この団体は我々県民のものだ、口は出すな」ということに従ったわけですが。
あれから3年経った今、
そのプロジェクトの中心に設定した団体は、
経営面で昨年債務超過状態になった上、今年も億の赤字が見込まれ、
2部に降格の危機となっています・・・
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誤解を生んでしまった大学側に非がないと言ってるわけでななく、
理解をいただけるよう丁寧に説明をしていかなければならないのは間違いがありません。
山形のみなさんに作っていただいた大学なんだから、
山形の大学としてずっと存在し続けなきゃいけないんです。
もし、京都造形芸術大学と財布が一緒になることで、
授業やカリキュラムなどで学生に影響が出るようなことがあれば、
一番苦しむのは大学自身です。
だって、大学にとって一番大事な学生が大学を評価してくれなくなるわけですから。
そしたら、入学したいという人も来なくなるし、企業からも社会からも評価されなくなるし。
そんな選択をわざわざ大学がすると思いますか?
もう一度、「東北芸術工科大学」という組織も、学部も、学科も、先生も変わりません。
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