昨日こんな記事がネットに。
こんにちは、入試課ブログです。
東日本大震災で志望者が急減 東北の名門大が初の高校行脚へ[ダイヤモンドオンライン]
この記事の中に、
都内の大学を筆頭に、全国で入学金・受験料の免除や
生活費支給の支援制度を相次いで設けており、
これも皮肉なことに東北の受験生の地元離れの背中を押すと見られる。
とあるんですが、東北の大学でこういった仕事をしている身の人間から一言。
結構あります。
受験希望者の親御さんから、はっきりと言われたこともあります。
「関東の大学では、いろいろ面倒見てもらえるのに、東北の大学のくせしてできないのか」
いや、逆なんです。
東北の大学だからできないんです。
東北にある大学だと被災地出身の学生さんの数や全学生に対する割合が
関東の大学さんとは半端なく違うので、
学生さんが勉強を続けることができるように
授業料減免の対象となる方も非常に多くなります。
ということは、大学が本来学生のみなさんからいただいている授業料が、
要は収入が大幅に減るということ。
だけど、関東のある程度規模が大きい大学であれば、
減免対象となる学生さんの数もそれほど多くないので、思い切った支援制度を整えられる。
結果として東北の大学、特に私立大学が
支援制度としてできることは限られちゃうんですよね。
10月に悩ましい時代の記事でもそんなことを書いたんだけど。
そしたらマスコミさんから「ブログ見たんですが~」って、
いくつかお問い合わせをいただいたりもしました。
あ、で、今日のお題。
こういった状況の中で、年明けにある一般入試やセンター利用入試の
志願動向がどういったものになりそうか、っていうのを、なかのひと視点でお伝えします。
これは、いままでのAO入試や推薦入試の結果、
そして各業者さんや予備校さんの模擬試験結果データなどを総合的に考えた場合のものです。
などと、偉そうに言ってますが、あくまでも参考程度にしてください。
ただ、高校の先生方がおっしゃるものよりは、自分の大学のことなので当たると思います(笑)
◆志願者数が前年より減少しそう、
あるいは倍率が低くなりそうな学科・コース
○歴史遺産学科
→前年に比べると、2割くらい志願者数が減少しそうな感じ。
ただこれはうちの大学に限った話ではなく、
東北の他の歴史系学科を持っている大学さん、短大さんでも
同じくらいの割合で減少しそう。
○美術科洋画コース
→今年、洋画はちょっと少ないのよね。
自己推薦入試でも、前年より洋画は3割くらい志願者少なかったし、
模擬試験のデータでも同じような傾向が見られるので。
○映像学科
→昨年まで大学の中で1、2を争う倍率があった映像学科が、
今年は志願者が昨年よりも4割くらい少ない傾向。
ただこれも、うちの大学に限らず、他の大学の映像系も減ってはいるんですが。
映像は特に、昨年の一般入試やセンター利用入試の倍率が高かったので、
高校の先生はその数字で判断してアドバイスすることが多いと思いますが、
今年はどう考えても昨年より広き門になります。
で、その他の学科・コースは、昨年並みかちょっと減るか、といったところ。
それに伴ったボーダーラインの変動については、
また年明けにダダダダーっと記事にすることにさせてちょ。
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