今日は歴史遺産学科と美術科日本画コース。
歴史遺産学科
○自分の受けたい科目はなるべくその科目の教科書を徹底的に勉強することと、その科目を奥までとりくんだ方が良い。また、小論文は基本通りに書けばよいものではない。基礎的な小論文の書き方だけを覚えてはならない。地元の歴史遺産や文化的景観、そして歴史遺産に関する記事に目を通し、自分なりの考えを養うことが必要である。
○私は貴学から届いた入試問題の解答集を見て、歴史遺産学科の一般入試の出題傾向を調べました。一般入試は小論文対策を重点的にやりました。私が受験した歴史遺産学科では例年文化財の保存問題に関する新聞記事等の資料から出題されていることが分かったので、インターネットで文化財関係の記事を検索して読んだり、図書館や書店で関連する本を探して読んだりしました。そして、自分なりに、文化財の保存問題を見つけてそれについて小論文を書き、担任の先生に添削していただきました。試験当日の小論文は、練習したもののなかには無い題材でとても悩みましたが、読んでいた本の内容と絡めて、なんとかまとめることができ本を読んでいてよかったと思いました。私は、芸工大を受験することに決めたのが入試の直前だった為、小論文対策にとても焦ってしまったので、日頃から本などをもっと沢山読んでおけばよかったと少し後悔しました。確かに、文化財や歴史関係の事には興味があったので普段から少しずつ読んだりはしていたのですが、小論文対策の時に色々調べたりする中で、まだまだ勉強不足だったなと、痛感しました。読んだ本は面白い内容のものが多く、中にはトリビアになりそうなもの(決してムダ知識ではないですが)もあり、思わずへえと言ってしまいそうなものもありました。これから、勉強していく上で為になることも数多くありました。従って、これから芸工大を受験する人にアドバイスするとすれば、日頃から本や新聞を読むことと、ただ読むだけでなく、その事柄に対する自分の考えを持つことが大切だと思います。
○小論文は芸工大を受験すると決めてから図書館に通い、歴史や文化遺産に関係する内容を選び、要約を行ったり、ジャンルに合った本を読むことをしたりして、十分に対策した。試験を終えて感じたことは芸工大の学科は非常に基本的な問題。基礎問題が多かったので、学科で点を落とすことは致命的だと感じた。学科以上に実技に力を入れることが大切だと思う。専門的な知識、自分の進路に対する明確な考えを持つことが大切だと思う。
○歴史遺産学科の試験の小論文対策として、まず地元の歴史や有形・無形の遺産や自然をとにかく調べました。そこで現状や良い点・問題点を自分の言葉で表現する練習をしました。博物館にも足を運び様々な資料を見ました。次に、過去問を解き、必ず先生方に添削してもらいました。美術・歴史・地理・国語・英語と様々な担当の先生方に見てもらうのが良いです。いろんな視点から意見がもらえるのでとても参考になります。遺産に関する新聞記事や雑誌などをたくさん読み自分なりに理解することが大事でした。つまり、歴史遺産に対する愛情を自分の言葉で表し、文章を見る人に明確に意見を伝え、論旨にそって答える練習をたくさんしたほうがいいです。
○過去問の小論文を何度も書いて、担当の先生にチェックをしてもらった。最初は頭が真っ白で文にならなかったが遺跡見学や博物館見学を通して徐々に自分の考えを磨くことができた。説明会やオープンキャンパスにも参加して新しい発見をすることができた。だが、科目勉強がなかなか成果がでず、小論文も自信たっぷりとまではできなかった。当日は自分のすべてをだすつもりで受験した。そして合格発表日まで本当につらい気分がした。合格することができてとてもうれしい。
美術科日本画コース
○受験の内容はだいたいどこの大学でも同じですが、本学は他の大学にくらべると時間が短いので手を早くできる様にパレットなど工夫をしました。後、何がでても描くことが出来るように身の回りのものをたくさん描きました。一つの画面が「やわらかいもの、かたいもの、ザラザラしたもの、しっかりしたもの」など一つ一つまったく違うものでも一枚の絵になるように心がけました。
○入試に向けて取り組むからといって『楽しむ』という事を忘れてはいけないと思いました。入試はこれから自分達がやっていきたい事と1番近い形の内容で行われます。これほど楽しい受験は他にないのではないかと今思えますが、自分自身時々その事を忘れてしまう事がありました。自分はこうなりたい!こうしたい!やっぱりこれが好きだ!楽しい!と再確認しつつ取り組んでいってほしいと思います。
○技術やそういうことだけでなく、制作に対する気持ちや、作家意識をちゃんと見てくれる学校だと思うので、自分の内面をやせさせないで、毎日を見て感じて豊かにしっかり暮らしていくことが大切だと思います。それは作家としてやっていくときにも大切なことだし、作品はそれを克明に映すから、自分自身もごまかさずに見つめることが合格につながると思っています。
シリーズの3回目。
今日は建築・環境デザイン学科と美術史・文化財保存修復学科です。
建築・環境デザイン学科
○私は、この東北芸術工科大学という存在を知り、そして入学したいと考えた時、まず、どうすれば入学することができるのかを調べました。そして、自己推薦に実技試験があることを知りました。実技で受験することに決め、しかし、最初は何から始めたらよいかわかりませんでした。ですが、何かやらなくてはと思い、過去問を調べ、手を動かしてみることから始めました。初めは、合格者側などを見ながらでも問題にとり組み、それを続けるうち、少しずつ、自分で考えて描けるようになっていきました。美術の先生に添削していただいたりしながら、数をこなしていきました。そして、いざ本番になり、問題を見て少し戸惑いました。問題形式が変わっていたからです。問題文にも、なかなか理解できない箇所があり、手が止まってしまいました。しかし、何か描かなくては終わってしまうと思い、自分のできること、練習してきたことを使い一生懸命とり組みました。そうした作品がどのような評価をいただいたかはわかりませんが、そこで感じたのは、頭でいつまでも考えこんでいないで、手を動かし、その時できることをしっかりやれば、何かを得ることができるということでした。まずは挑戦してみることだと思います。
○自己推薦の実技試験での受験に向けて、約1ヶ月半前から毎日課題に取り組みました。私が受験をしたのは環境デザイン学科なのですが、過去の問題を大学から取り寄せ、1日に1~2問をこなすということをくり返しました。最初のうちは全く手が進まず本番の何倍もの時間をかけてやっと完成していましたが、その悩みは枚数をこなし慣れるにしたがって解消されました。また、作品の完成度も初めのうちは過去の参考作品に比べてかなり見劣りのするものだったのですが、担当の先生の熱心なご指導により受験当日は自信をもって試験に臨めるほどに上達することができました。その他に面接の練習もしなくてはならなかったので完ペキに準備が整ったのは本番直前(3~4日前)でかなりぎりぎりでした。毎日の努力が報われて私はめでたく合格することができたのですが、大切なのはやはり日々の積み重ねなのだと思いました。
○私は自己推薦の実技型で入学が決定しました。美術はもともと好きだし、家でもよく描いたりしていたけど、建物を描いたことはあまりなくて、とにかく建物のスケッチから始めました。美術についてアドバイスをしてくれる人が周りにいなかったけど、インターネットや本で、基本的な絵の構図を調べて一人で取り組みました。実際の試験は、とにかく時間とのたたかいです。家で何度も、模擬テストとして絵を描いてみる必要があると思います。
○私は自己推薦試験(実技)を受験しました。空間を描くために図法を全く知らなかったので、美術の先生に相談して一点透視図法をはじめ様々な図法を教えていただき、課題をこなしていきました。初めは簡単な形から、目線の高さを低、平行、高の3パターンで描き、徐々に複雑な形に挑戦していきました。また、試験と同じ条件(時間、用紙サイズ)で過去の問題に取り組みました。それ以外にも、先生から独自の課題を出していただき、それを練習しました。図法に慣れるためにはもちろん、とにかく「描く」ということに慣れるためにそのような練習を多くしていた方が、自信にもつながると思います。
美術史・文化財保存修復学科
○最初は自己推薦入試を受けましたが、面接の下手さと実技の実力不足から落ちてしまいました。今思えば受からなくてもいいというどうでもよさと、倍率を見ておじけづいていたんだと思いました。でも自己推薦でこのような体験をしたからこそ一般入試を受けようと思いました。一般入試では美術の先生から実技を受けたほうがいいといわれたにもかかわらず小論文を選択したのは自分にはこっちの方があっていると思ったからです。学科も自分の一番好きな「世界史」を選択して今度こそ絶対に大丈夫と言いきかせて試験にのぞみました。大分苦労をしましたが、努力した後のテストの開放感はとても気持ちが良かったです。やっぱり最後は自分の力を信じることと努力をすることだと思っています。
○大学が催しているイベントにはできる限り参加し、先生方や入試課の人々、在学生の人々の話を聞くことが大切。その上で、自分がやりたいことを一つ一つ確認し、まとめておくこと、欲張らないこと。利用できるものは全て利用すること。自分を囲むありとあらゆるものとの連携を大切に。お金も大切に。これを考えると勉強法はおのずと見えてくる。添削して頂けるのは大変ありがたかった。
○美・文の実技はとにかく時間が足りないので、モチーフの特徴・質感・立体感のイメージをちゃんともち、できるだけ細かい所まで手早く描写した。第三者に「これは○○だ」とわかるように、形と質には特に気をつけた。これくらいしか言うことがありません。
○まずは、オープンキャンパスやセミナーなどは積極的に参加し、実技に関してはどのように取り組むべきか、教授の方々にアドバイスやらをいただくようにすること。あとは、家での受験勉強は、時間を決め、その中で徹底的に集中していくよう心がけるようにすること。そのために、実際の試験勉強(例えば、午前に学科、午後に実技・小論など)に合わせて勉強も進めていくことも効果を上げることだと思う。また、AO入試や自己推薦を受け(合格する自信がない場合でも)、本番の空気を多く吸ってみるのも必要だと思う。たとえ不合格だったとしても次回に向けての活力にもなるうえに、1度経験したことで、緊張せずに落ち着いて試験に取り組めるといった大きな利点がある、と思うので。
あとは、努力あるのみ。実技では1日数枚描いて(もちろん集中して)、なおかつ数ヶ月でも継続できるようになれば、どんどん成長していくことを感じとれるはず・・・。
アドバイス&入試体験記~その1に続き、今日は「その2」をお送りします。
今日は、メディア・コンテンツデザイン学科(現:情報デザイン学科未来デザイン学系)とプロダクトデザイン学科を御紹介します。
メディア・コンテンツデザイン学科
●他人と自分の差を比べたり、想像したりしない。心持ちが弱いと何やってても自信にならない。やらないで落ちてはダメです。やって落ちるのはいいです。次の試験でのスタートラインがまるで違います。落ちてもションボリしちゃダメっす。その間にも色々とやれることがあります。とにかくがんばって下さい。
●「大学に入学するためにはなにをするべきかを考え、行動する」例:予備校へ行く、オープンキャンパスに行く、企画の本を買って読む、友人の前でプレゼンする、学校長と直談をする等、個人次第。少しでも関わったり、後々役に立ちそうな事はやらないよりやったほうがいいですよ。
●地方での大学説明会で入試課の方とお話しして、自分の特技や好きなことなど話したら、最初希望していたコースよりも自分に合っているところ(未来デザイン?新:メディア・コンテンツデザイン学科)を教えてくれた。入試のことは入試のプロに相談することをオススメします。スケッチの取り組みは美術の先生や塾の先生など客観的に見てもらい、アドバイスをもらうことが大切だと思います。私は実際、元々通っていた画塾の先生と、3年になってから通った画塾の先生に、違う見方で様々なアドバイスを頂きました。やはり先生がいると心強いです。技術面だけではなく悩みなども聞いてもらい、精神的でも力になってくれました。オープンキャンパスでは、実際の授業の一部を体験し、とても興味が増しました。そしてオープンキャンパスで知り合った他県の友達とはその後も連絡を取り合い、相談したり、悩み(受験に関する事)なども聞いてもらったりしながら、共に同じ科に合格しました。共通の目標だとか悩みだとかを持っている友達とここまでうち解けることができたのは、オープンキャンパスでの取り組み方にあると思います。オープンキャンパスでは、全く知らない人達とグループを組み、意見を交換するという企画・商品開発の取り組みでした。最初はとまどったものの、とても楽しく終わりました。受験を通じてたくさんの方々と出会えることができたし、たくさんの方々に支えてもらったと思っています。オープンキャンパスでの出会いもその一つで、参加して良かったなと思います。
●私は未来デザインの自己推薦入試で、スケッチを選択して受かりましたが、入試の日まで、手はもちろんの事、他の静物をデッサンしたり、毎日少しずつクロッキー帳に手の色々な表情を描いたりして、物のカタチをしっかりとれる様に練習してきました。また、オープンキャンパスでは、自分が今どんな事で悩んでいて、どの科が自分に合っているか、という疑問にもちゃんと相談にのってくださるコーナーもあり、大変ためになります。
●受験会場の雰囲気にのまれてしまうが、それに勝つ手段はない。緊張当たり前!張りつめた空気上等!!その中でどれだけ、自分のペースを作り、のんびりと課題を楽しめることが大事。テキトウに、いいかげんに、でも真剣に!
●知る前に考え、教えられた事から更に見出し、周囲を観察する習慣を付ける事が重要な技術になります。参考解答や在校生、卒業生の方々の作品、研究を目安にする以前に、自分自身のアイディアを常にストックしておく事が大事です。閃きは突然やってきますから、常にメモを持ち歩き、眠る時も側においていると良いと思います。単なる“入学試験”とは考えず、可能な限り自らの思いを高めて挑めるようジャンルにとらわれない情報を収集し、それを上手に消化して4年間取り組みたい事の方向をある程度決めておきましょう。そして最も大切な事は、憧れを持ち続ける事です。その対象となるものは人によって様々だと思いますが、まず、夢想や憧れは創造においてとても強力な動力源になると考えています。
プロダクトデザイン学科
●自己推薦を受験しましたが、受験する前に特にがんばったのは情報収集でした。芸工大の情報や、身の周りや、本、TV、などから情報を取り入れる事が大切だと思います。
●自己推薦が受験できる評定をもっているなら絶対にチャレンジした方がいいと思う。実技系試験は塾で想定問題とかもやった方がいいとは思うが、やはり入試の雰囲気の中でやるのとは別物なので、もしそれで合格できなくても一般入試の時は緊張せずに出来ると思うから、やはり評定で達していればチャレンジしてみるといいと思う。
●構想表現を受けたけれど実際、問題を出されるまでアイディアを出せないので日頃から生活で不便な所など目を付けておくといいと思う。不便とアイディアはリンクすると思うから。オープンキャンパスやセミナーは参加した方が絶対にいい。モチベーションが上がる。
●時期が遅いとあきらめずに、信念をもって受験に臨めば大丈夫。実際自分は、部活をしていたため、最後の大会が3年生の10月末まであったので、予備校の授業は4回ほどしか受けれませんでした。回りの人達は、自分のことを合格しないだろうと思っていたとよく言われました。しかし、何が何でも合格してやろうと思ったためか、合格することができました。
●ふだん、こんな物があったらな~とか思った事を書きためておいたらよかったと私は思いました。
●学科科目に関して、特に地歴に関して言わせてもらえば、けして難しい問題ではありません。基本的語句を書けるようにすることが大事!!実技の構想表現に関しては、時間内にすべてにおいてねばるべき!!ドラえもんの道具じゃないってのがけっこう重要な気がした!!それと…作品の目的意識というものがもっとも大切!!!
●自己推薦は…やる気があるならだすべきだ。
●早めに進路を決めることは大切だ。私は身にしみてそう思う。AO型入試や推薦は挑戦してみる価値は多いにある。私は実際進路決定が遅く、後で試みなかったことに後悔したからである。でもじっくり自分で将来を考え、大学のオープンキャンパスなどに行ってじかに大学の色々な面を見て決めることが最も重要だと思うので受験生の皆さんには、積極的に大学の行う行事に参加することでよりよい進路選択ができると思う。
●日頃からデザインや環境に関
毎年本学の新入生には、「新入生アンケート」に御協力いただいています。
そのアンケートには、
来年度東北芸術工科大学を目指す受験生へ、入試へのアドバイスを自由に記入してください。
という記入欄を設けています。
AO入試の際にもこんな感じで掲載しましたが、AO入試以外についてのアドバイスを今日から何日かに分けて掲載します。
なお、このアドバイスを読むにあたって下記の点に注意してください。
・記載されている内容はあくまでも新入生個人が感じた、考えた内容です。
「この通りにやれば絶対に合格する!」というわけではありません。
・あくまでもみなさんの「参考」として読んでください。
・ちなみに掲載するアドバイスは、2005年度入学の1年生が書いたアンケートから抜粋したものです。現在の2・3年生が書いてくれたアドバイスもありますので、「それも見たい」というリクエストがあったらどうぞ。
さて、どの学科・コースから御紹介しようか迷っているのですが・・・
今日は、情報デザイン学科(グラフィックデザイン・映像)を御紹介します。
情報デザイン学科グラフィックデザインコース
●入試を入試と思わないでやっていくのが一番楽しかったです。入試はただの通過点であるだけなので、目標をそこに置かないで、もっと先にある自分のやりたい事に向けてやっていくのが良いと思います。そうすれば楽しく勉強できますし、作品も良くなると思います。
●私はグラフィックコースに入ることを目標としていたので、はじめにグラフィックコースのAO入試を受験しました。高校の美術の先生はAO入試はあまり薦めはしませんでした。しかし、私は、これで受かったらラッキーだという気持ちで趣味で描いていたイラストなどを数点送り、結果を待ちました。結果は不合格でした。自分の中では受かったらラッキーだという感じで受けたのでとても甘い考えをしていたと思います。その時、大学から受験の通知と一緒に、不合格の原因やこれからすべきことが書かれているものも入っており、私はそれを読みそれまで思っていた事や考えの甘さに気づかされました。そのおかげで、こちらの大学に入るという気持ちもより強くなり自己推薦へ向けての勉強も一生懸命取り組めました。また、自己推薦入試でも自分の作品を提出できたのですが、その提出の仕方もAO入試時のアドバイスで具体的にわかっていたので、より見やすいものができたと思います。私は自己推薦でグラフィックコースに入学することができました。AO入試時の大学からのアドバイスが私を変え、今に活かせるんだと思います。どうせ合格しないからといって受けないのではなく、チャンスはすべて活かすことが合格にもつながってくるんだと思いました。合格でなくても何か得られるものがあると思いました。
●実技の対策は何をすればいいのかよく分からなかったので、毎日ノートの心の赴くままに絵を描いていました。「次はこんなテーマをだされるんじゃないか?」と勝手にテーマを決めて。自分なりに表現したりしました。12月に行われたウィンターセミナーには参加してよかったと思います。あのセミナーを受けたおかげで、グラフィックデザインとは何なのか?という根本的なことを再確認することができました。
●私はAO型入試を受験して一番に思った事は平面(私はグラフィックコースだったので)だけで、思い・意志を伝える事も大事だけど、その作品にこめられた思い・意志を、ちゃんと日本語として言葉で伝える事も大事だと思いました。あと、人前で、話す表現力や度胸、デザイン以前に、話す力が大事だと思いました。
●私は一浪しているのですが、試験の模擬問題だけをしていた三年間より、本を読んだり、美術館等にたくさん行ったり好きなように絵を描いていた一年間の方が上達しましたし、身に付いたと思います。要はどれだけ描いたかではなく、どれだけ吸収したかだと思います。また、描き方の型を固めないこと。いろいろ細かい事がありますが、使う画材を固定しないこととかでも少し変わってくるのかもです。あとは努力次第ですね。(試験当日、色鉛筆を忘れて、しかたなしに使ったカラーボールペンが意外といい味出した、なんて事もあります。)実際には、週に一枚ペースで、自分で作った試験対策問題を描き、美術館や展示会に行ったり、花火をしたり、海に行ってカモメにエサをあたえたり、いも煮を食べたりしていました(笑)要は、作品づくりはデスクワークだけでできるものではないということです。
●過去の合格作品をあまり見ない方がいい。幅が狭くなってしまう。試験時間が長くないので、最小限の作業で最高の効果が出せるように練習した。個性的な絵やアイディアを出せる自信がないので、内容を適格に伝えることを目標にした。極端に考え単純に構成し、内容がストレートに伝わるようにした。自己推薦で合格できなかった時、どうしていけば良いのか分からなかったので、とにかく絵を描いた。芸工大の対策は2週間前から始めただけ。色々な大学の対策をやることでグラフィックデザインの根本みたいなことが見えてきたので、「芸工大はこんな作品が合格するかな?」とかこだわらなくなった。
●入試説明会やオープンキャンパスは必ず行き、自分の思うことや疑問を積極的にアドバイザーの方に聞くこと。図書館等でたくさんの国や文化の絵、画集を見たり、デザイン関連の本を読む。過去の解答例にはこだわらずに、自分が良いと思うデザインを考える。
●実技はセンスもあるだろうけど、そんなのなくても努力していたらきっとコツがつかめます。早めに高校の美術の先生や予備校に通い、そこの先生に相談したり、対策課題をこなしアドバイスをもらうなどすると良いのではないでしょうか。あと実技も大事ですが学科試験を甘く見ていると痛い目にあいます。実技に自信があってもぬかりなく努力して下さい。オープンキャンパスはパンフレットやお知らせのハガキではわからないような、でも知りたい情報が多くあります。無理に予定をつけててもなるべく多く参加する事をおすすめします。
情報デザイン学科映像コース
●自分をよーく見つめてほしいです。「やりたいこと」「好きなこと」を自分でもわからない人がいると思う。そんなきもちで受験してはいけないと思う。自分の気持ちを知ってから受験した方が絶対にがんばれると思います。私はAOだったので過去問題や学科につい
今日は残りの生産デザイン、映像、未来デザインにおける受験生アドバイスを御紹介します。
生産デザイン学科(新:プロダクトデザイン学科)
○東北芸術工科大学の受験はAO型入試からのチャレンジをした方が良いと思います。一次試験、面接と自分をうまく表現できれば見てくれる人にちゃんと伝わると思います。おちついてがんばって下さい。二次の課題は生産の場合は時間をかけて、課題を理解し、作りあげるものなので考えてアイディアをしっかり練る時間とその物を作りあげるのに用する時間の時間計算をしっかりした方が良いと思います。例えばアイディアを練りすぎては作る時間がなくなり、中途半端な物ができあがってしまします。逆にアイディアを簡単なものにして、作品を早く作り終えても、完成するものはあまりパッとしないものになると思います。時間の有効活用と自分のアイディアセンスをうまく表現することがAO入試の決め手になると思います。構想表現は自己推薦でも一般でもやる事になるので、AO以外の入試を考えてる人は構想表現の練習をしっかりした方がいいとおもいます。構想表現を甘くみてなにもしないでいると、いざ課題が出されても、自分のアイディアをまとめる力がなかったり、表現の仕方がわからなかったり、時間が間に合わなかったりすると思います。日常生活の普段何気なく思ったり感じたり疑問に思ったりしている事を頭のすみに残しておき、自分でテーマを決めて構想表現の練習をする時や本番に自由に頭の引き出しからアイディアを出せるようにしておけばいいと思います。どの試験も自分の能力を100%引き出す力が必要です。常に状態をベストなものにもっていけるよう日頃からほんの少しでいいから物事を深く考えてみて下さい。きっとその努力は自分の元へと返ってくることになると思います。
○私は、AO型入試から自己推薦に向けて、自分の将来やりたいと思っている事、東北芸術工科大学で本当に自分がやりたいと思っている事をもう1度考えなおしました。 AO型入試では、自分のことばかりではなく、大学について自分の考えや知っている事を深くしておくことがとても大切なのだと感じました。AO型入試を受験したことによって、たくさんのことを学ぶことができました。そのことによって、自分自身を見つめなおすことができました。
○大学を決める際に、私はあっちこっちの分野に興味があり、なかなか決まりませんでした。デザインに関することをやりたい!という漠然な希望しかなかったからまよっていたのでしょう。だから私は少しずつですか、本や雑誌を見たり、インターネットで調べました。そうすることで、今まで知らなかったデザインの世界が見えてきて、興味もより深まりました。自分が何を一番やりたいと思っているのかをじっくり考えて、それについて自分で調べてみることが大切だと思いました。 私はAOと自己推薦を受けました。AOは落ちてしまいましたが、志望理由などを文にするために真剣に考えたことは大変プラスになりました。なので受験をする人は積極的にチャレンジした方がいいと思います。
○私はAO入試を受験しました。「AO入試」という入試方法もわからないところから始まりました。学校や予備校の先生に聞いたりしましたが一番早い解決方法はやはり芸工大の関係者の方に尋ねることだと思います。私は高校2年生の頃から芸工大への受験を考えていたので6月のオープンキャンパスや都内である説明会など話が聞ける機会があれば行きたくさん質問しました。そこで聞いた話が入試への不安を取り除いてくれて大学への期待、入学したいという思いがますます強くなりました。AO入試は他の入試方法とちがい、1カ月半ほど時間をかけます。二次試験の準備期間は合格という目標だけではなく、ものをつくることのむずかしさに悩んだりと色々なことを考えさせられました。私は受験、入試という中で楽しんでいた気もします。保育園へ行ったりプレゼンボードを創作したり他の入試では体験できないことができるそれが私のAO入試をすすめる理由です。AO入試はどれだけ自分のやりたいことができたか、自分の考えを主張できたか、答えはたくさんあると思います。だれにでもチャンスがあると思います。
情報デザイン学科映像コース
○AOのとき、自分は何をしたいのか?将来どうなりたいのか?大学で何を学びたいのかを一つづつノートに書いて考えているうちに、自分の行きたい方向を見つけることができた。エントリー用紙の質問だけではなく今の自分、進路全体についてノートに書きなぐると良いと思う。AOにエントリーしたことでさらに芸工に入りたい意識が強くなってやる気が出た。
○AO型入試には挑戦するべきだと思います。課題にとりくむのはたいへんだけど、自分の得意なことを充分に発揮すれば大丈夫だと思います。私がAO型入試を受けた時は、ワークショップと面接がありました。ワークショップはどんなことをするのかとても心配でしたが、他の受験生の人や大学の先生などと話をしたりしながら楽しくワークショップをすることができたし、入試という感じはなくて、体験入学をして授業をうけてるかんじでとてもおもしろかったです。面接もそんなにかたくるしく考えずに楽にいったほうが、自分のいいたいこと、伝えたいことを先生たちに伝えることができると思います。ワークショップも面接も雰囲気が明るいかんじなので楽しいとおもいます。自分の想ったとおりにやれば、うまくいきます。自分の意志をしっかりもつこと、本当に大学に入りたいということを力いっぱい表現すれば、きっとうまくいくと思います。ぜひAO入試には挑戦してみて下さい。大学の楽しさもきっとわかると思います。
○オープンキャンパスで、AO型入試の要項についての説明やポイントを教えていたのでとても役に立った。各学科・コースに分かれての説明ではよりくわしい説明をしていた。(「今までに創った作品を提出」とパンフレットには書いてあったが、説明では「できるなら映像作品も見たい」と言っていたので新しく何かを作ろうという意欲がわいた。)AO入試の1次試験には1年から美術部で描いた絵画をデジカメで撮り、ポートフォリオにまとめたものと、アニメーションをディスクにコピーし提出。コツコツ描きためたものがいろいろあったので良かった。この1次試験で思ったことは、部活をまじめにやっていて損はないという事…。2次試験はワークショップと新しく創った作品のファイルの提出。今回が映像コース初めてのAO入試だったので、ワークショップの前例が無く不安だった。試験日まで何があってもい
今日は、美術史・文化財保存修復学科、歴史遺産学科の新入生アンケートによる受験生へのアドバイスを掲載します。
美術史・文化財保存修復学科
○(AO型入試について)第1次選考:事前に送る書類には、自分の思うことや目指すものなどをはじめ、思い通りにはっきりと書き、出来るだけ自分というものをアピールすれば良いと思います。熱意は伝わるものだと思います。面接時には、エントリー者数が多ければ控室でかなり待つと思うので、書類(送ったもの)を読みかえすなり、本を読むなりと、何でも出来ます。緊張しやすい人にとっては、あの時間は大変辛い時間だと思います。トイレはタイミング良く行って下さい。2次選考:とにかく出された課題について、勉強することだと思います。勉強というか、色々な分野や色々な視点から調べることが大切だと思います。そして、本番を考えて流れをつかむために何回もリハーサルをするべきです。私は(2次選考)これを通して大切なことを学びました。とても良い経験になると思います。 私は、アドバイスを言えるようなそんな偉い人間ではないのですが、自分の失敗を通して、書かせていただきました。失敗ばかりの私でしたが、このAO型入試は本当に良い経験となったので、受験したいと思っている方は、頑張って挑戦して欲しいと思います。
○私が本格的に自分の進路について考え始め、文化財の保存修復師を目指そうと決めたのは高校3年の春でした。高校3年間の間、私は美術の授業も選択しておらず、美術部にも所属していませんでした。元々、西洋絵画などの図版は好きでよく本で見たりしていましたが、美術作品についての知識も何も知らない私が学校の美術室を訪れ、美術の先生から指導を受け始めたのはちょうど東北芸術工科大学のAO入試のエントリーが始まる頃でした。私は文化財保存修復の中でも特に、西洋絵画の修復師を目指していて、将来に直接つながるようなカリキュラムが設置されている大学が東北芸術工科大学にしかなかったこともあり、志望大学を東北芸術工科大学に決め、それと同時にAO入試に挑戦してみることにしました。AO入試の時は主に小論文指導を中心に行いましたが、美術の先生が添削をする際に、時代ごとの様式の違いや特徴、作品の見方やその作品を描いた画家の技法など、ある程度の美術史の学習と本やビデオ、テレビを見て様々な美術作品に触れ、保存修復の仕方についても幅広く美術の先生と共に学習し知識を養っていきましたが、AO入試では残念な結果に終わってしまいました。AO入試が終わってからの私は、自分の進路や目標に対して自暴自棄になってしまい何をするにもやる気が出ず、学力にも自信がなかったので大学受験を一度はあきらめようとしました。しかし、私がもう一度あきらめずに頑張ってみようと思えたのは、AO入試に向けて春から夏休みにかけて美術の先生と共に美術史について学習を重ねた時の日々の充実感と学ぶ楽しさや知る楽しさがあったからです。AO入試が終わってからもそれは同じでした。美術の先生が教えてくれることや美術作品についての話を聞き、質問をして繰り返しですが、私にとってのその時間は毎日が楽しく充実し、興味が尽きるどころか増すばかりでした。自分の好きな分野について学習を深め、そして尽きることなく深い究心を持ち続けられる職業が「これだ」と思えたこと。そして何よりも私を最後まで励まし、支え続けてくれた担任の先生や両親がいてくれたことと、美術の先生の指導のおかげで最後まであきらめずに頑張ってこれました。受験勉強ももちろん大切ですが、きっと自分一人だけの力では合格できなかったような気が私はしています。自分を支えてくれた人や心から尊敬する恩師、そして自分の夢への強さがあったからこそ合格出来たと思っています。
歴史遺産学科
○私がこれから後この大学を受験する人達に言えることは「一度落ちても諦めるな」である。私はこの大学に入るために2つの入試に挑んだ。一番最初に受けたのはAO入試である。「歴史遺産について自分の思うことを自由に書け」と要項にあった。簡単そうにみえていざ文として書いてみるとこれがなかなか難しい。伝えたいことはあるのにそれをどう表現していいかわからなくて、国語の先生に泣きついたこともあった。その甲斐あってなんとか満足のいく文章ができたし、入試当日の面接も緊張しっぱなしだったが、自分の入学への熱意や歴史遺産への思いを伝えることができた。一次試験の合格通知がきた時は飛び上がる程嬉しかったのを覚えている。と同時に、まだ二次試験に合格していないのだからと気合いを入れ直し、二次の課題に取り組んだ。課題内容は「好きな歴史遺産一つを挙げ、そのレポートと周辺の地形測量図を書け」というものだった。一次も合格し、これで勝負を決めようと自分でも驚くほど頑張った。現地の役場に赴き、資料や昔の測量図をもらったり、インターネットで隅から隅まで調べつくし実際現地の発掘調査に参加したりもした。しかし、私はここで大きなミスを犯した。確実に合格したい一心で何度も何度も修正した結果、自分らしいさの足りないどこかとってつけたような文体になってしまった。これが仇となったのか、二次試験は不合格だった。通知が来てから一週間は何もする気になれず、ぼっーとしていた。しかし、ショックは大きかったが不思議と芸工大を諦める気にはなれなかった。それどころかよけいに自己推薦で意地でも受かってやるという気になった。そう決めてからテスト勉強もそこそこに、ひたすら小論文対策をしていた。推薦入試では自分の中の持ち味を出しきったし、面接でもこの大学に入りたいという思いを改めて伝えた。そのおかげで推薦入試は合格することができた。AO入試・自己推薦入試を通して私は諦めずに、めげずに頑張れば努力は報われるのだと感じた。これから受けようとしている人達も一度目がだめでも二度・三度と諦めずに挑戦することが大事だと思う。あと型に捕らわれた文体ではなく、自分の個性が全面にでるような書き方を見つけてほしい。
○私はAO入試を受けるにあたって、何か特別な勉強方法みたいなものはなかったと思う。ただ、学校の先生にたのんで、実際に発掘をしている現場を紹介してもらい現場に通って、お手伝いをさせてもらったり、お話しを聞かせてもらったりした。他にも、埋蔵文化財センターを見学もした。やっぱり、本で読んだりするだけじゃなくて、実際に自分で見て感じたものは多かれ少なかれ身になったと思う。そしてこの経験がなかったら私はうすっぺらな考えでAO型入試に臨んで落ちていたはず。しかし、私が
させて頂いた経験は運が良かったからと良く人に言われる。たしかに自分の近辺に発掘現場がない場合もあるはず。発掘現場がなくても地元の博物館の学芸員さんに話を聞くだけでも、かなりプラスになると思う。まぁでも最終的に自分が動かなきゃなんの意味もないので、何か1つ自分でやってみると良いんじゃないかとAO型入試を終えた私は感じた。
○AO型入試を受験すると決定してから新聞に載っている歴史に関する記事を見るようにしたので、もっと前から記事を切りぬいたりしておけばよかったと後悔した。実際、質問の中に新聞に載った記事について質問され、たまたまその記事の見出しは読んでいたものの、中の記事をちゃんと読んでいなかったので、読んでおけばよかったと後悔した。自分の歴史に対する考え方をはっきりさせておいた方がいいと思う。また新聞を読んでおくことも必要だと思う。 私はAO型入試の次の日がオープンキャンパスだったが、試験を受ける前にオープンキャンパスに行くべきだと思う。1回目は部活の練習で行けなかったが行っていたら、もっと違う状態で試験を受けていたと思う。学校案内や学校のホームページを見ただけでは分からない学校の様子、学生の様子、設備などを知ることができるので、ぜひオープンキャンパスに参加するべきだと思う。
さて、昨日に続いて本学新入生アンケートによる「受験生へのアドバイス」特集。
今日はエントリー開始が迫っている美術科日本画、美術科洋画、情報デザイン学科グラフィックの在学生からのアドバイスを御紹介します。
美術科日本画コース
○AO型入試での受験を経験しましたが、次々と課題が来て、期間一杯を使って課題に取り組んだので対策という対策は正直皆無でした。けれど、一生懸命描くこと、絵に込める熱意などきっと伝わるものなので、投げ出さず最後まで気を抜かない事が大事なのではないかと思いました。オープンキャンパスでは初めて岩絵具で絵を描いて戸惑うことはあったものの奥が深い日本画の世界に触れることが出来、これからの意気込みにつながることが出来ました。
○私は高校一年の終わりには芸工大への受験を考え始めました。高校二年では、受験することを決め、担任の先生と話し合い、AO型入試に挑戦することにしました。その時点では、どのような課題が出願されるのかわからなかったので放課後、デッサンや水彩を描くことにしました。AO型入試の案内が届いてからは、出題する課題に向け、少しでも良い作品を作るため、先生の指導の下、毎日放課後絵を描きました。水彩では、静物だけではなく、友人に協力してもらい、人物着彩も練習しました。毎日小さなクロッキー帳を持ち歩き、建物や人を観察しスケッチするようこころがけました。二次試験が近くなると、数人の先生方に協力して頂き、面接の練習をしました。いつでも「芸工大に行く」という気持ちを持って作品制作に取りくみ、その結果、入学にこぎつけたと思っています。どんな課題でも、本番だと思って描くことが大事だと思います。
美術科洋画コース
○私はAO型入試で美術科洋画コースに合格しました。私は予備校などに通っていたわけでもなかったので受験の上でわからないことや、苦労した点も多かったです。入試の課題としてデッサンが何枚か出たのですが、それまで本格的にデッサンを学んだことも描いたこともなかった私は、高校の美術の先生から、デッサンの基礎から指導していただきました。それは高校3年生になってからのことです。今思えばもっと前から勉強していれば、もっとうまく描けるようになっていたはずだと後悔しています。これから芸工大を受験する方々には、もっと早いうちから自分にできることを見つけ、後悔しないような受験の取り組み方をしていただきたいなと思います。
○来年度東北芸術工科大学を目指しているのであれば、AO型入試から受けてはどうでしょうか。AO型入試を受けてダメだったとしても、その次に自己推薦や一般試験があるので何回もチャレンジすることができるからです。一度ダメだったからといって諦めず、何回も何回もチャレンジするということは熱意として大学に伝わりますし、今後のみなさんの人生にも生かされることだと思います。それとAO型入試で私が言えることは、自分の個性を全面に出していくことです。技術的なことよりも自分の個性を出していくのが大切というのは、技術的なことが必要ないというわけではなく、技術というのは後でいくらでもつきますし、誰でもできます。しかし個性というのは、その人がもっている才能であり、誰でもできるものではないからです。ですから、もしAO型入試を受けるのでしたら思い切って自分らしく描いてみてはどうでしょうか?
○AO入試…この入試では、自分をアピールすることが大切なので、そのためにも、エントリーシートを書く段階で、自分のやりたい事や考えを明確にしておくことは重要だと思う。あと、出された課題をやり抜く気力。学校のイベントなどと重なって多忙なときに、これがないとけっこうツライです。他には、基本的なことですが、面接練習は何度もした方が良いと思います。やるだけ自信がつくし、本番で自分を出しきるためにも何回もやる事は大切です。
情報デザイン学科グラフィック
○私はAO型試験で合格しました。選考作品ですが、不出来でいいので自分の全力の個性を出した様々な作品を送ることがベストかもしれません。大学から出される「なぜ本学を受ける気になったのか?」などのA4サイズの作文は最後まで書きましょう。また、その文章を高校の先生に見てもらうことも忘れないようにしましょう。次に、2次選考では大学にくることになるので、あらかじめ予定を「自分」で立てましょう。面接の練習もしっかりとしておくとよいです。面接は個人・複数どちらかは本当にわからないので、両方やっておくとよいです。実際に大学へ行く面接日は初めて会う人ばかりです。ですが、そこで話ができれば、かなり楽になれるので、知らない人と話すことになれているといいかもしれません。3回目に大学に来る時は実技の試験があります。実技を速くおわらせる練習をすることも大切ですが、実技は使える画材が少なく、マーカー・コピック・色鉛筆がほとんどになると思われるので、これらの画材をある程度使いこなせるようにしておくとよいかもしれません。それと、実技では何がおこるかわかりません。私の時は実技時間が少しのびました。ですから何が起こっても冷静に対応できるようになっておくとよいです。 以上が私からできるアドバイスです。どうかがんばってください。
○私はAO型入試で受験しました。AOでは学力もですが何より「自分」という個性を時間をかけてじっくり見られます。私はこざっぱりとした受験、ただテストを受けて選別されるだけではなく、自分という一つの存在を詳しく理解してもらいたいと思い、AOを選んだのですもちろん当日はありのままの自分をアピールしてきました。ここでのポイントは、どれだけ自分を理解しているかということだと思います。
○私はAO型入試でとても自分自身、成長もしましたし、ためになりました。第一回の書類選考では、今までの作品をまとめたファイルを提出しました。ファイルはこれからの大学生活にとても役立つものとして、高校生の時からこつこつ作っていました。まとめることによって、みやすさと伝わりやすさがあるのでこれからも作っていきます。今後自分の宝になるはずです。その中で、自分がやりたいことそのままのコースだったので自由に作品を作り、楽しく受験することができました。一つ言うのなら、やはり「ファイル作り」です。私は、作品を作っている中、制作記録として写真をとり、それをイラストレーターで文章も入れ、制作過程のファイルを作っていました。とてもみやすく、自分がしてきたことを、そのまま相手にも伝わるのでこれはやっていった方が良いと思います。
すでに8月7・8日の「オープンキャンパス2」に向けて動き出しているので、終わったばかりのはずの「オープンキャンパス1」がだいぶ前のできごとだったような気さえする今日この頃です。
さて、6月に入ったこともあり、AO入試に関する御質問も増えてきました。
美術科彫刻コースと環境デザイン学科(06年4月より建築・環境デザイン学科に名称変更予定)では、<A日程>のエントリー締め切りが6/23です。
「<A日程>と<B日程>では何か違うんですか?」という御質問をいただくことがあります。違う所は「日程」だけで、選考方法や「早い方が有利」などということは全くありません。「もう準備は万端。いち早くチャレンジしたい!」という方は<A日程>で、「もう少しじっくりと」という方はそれ以降の日程をお選びください。
ここからが今日の本題。
毎年本学の新入生には「新入生アンケート」を実施し、その中に「来年度東北芸術工科大学を受験する方にアドバイスを」という項目を設けています。さすが芸工大生、毎年びっしりと書き込まれたアンケートが私達の手元にきます。今年の新入生(現1年生)のアンケート結果がまだまとまっていないのですが、それ現2年生が書いてくれたアンケート結果の中から、彫刻と環境デザインのAO入試に関するアドバイスを抜粋しましたので、ぜひ参考にしてください。
(ただし、あくまでも「アドバイス」です。この通りにやれば絶対だ、というものではありませんので御承知を)
美術科彫刻コース
○私の場合は、高校に美術科はあるものの、私はそこへ入学できず、普通科(進学)での合格だったので受験勉強はとてもきついの一言だった。1年~3年までの高校の授業のカリキュラムに『美術』の授業が一回も入らなかったので、授業でも美術をすることはできませんでした。本格的に美大へ行こうと思った時は高2の秋。先生には少し遅すぎだと言われ、部活よりも絵を描く事に専念しました。放課後は、美術科のアトリエに通い、毎日、8時くらいまでデッサンをしました。朝も早く行って、授業がはじまるまで一人でアトリエでデッサンをしました。それまで思っていた美術が楽しいと思えなくなり、正直向いてないのかなと悩みましたが、そんな甘いもんではないと自分に言いきかせ、夢中でデッサンをしました。だんだんデッサンのコツをつかむと『楽しい』と思えてきて、だんだんうまく描けてくると、『超楽しい』と思えるようになり、もっと写真みたいに、もっと本物近づけるために、もっとまるでそこにあるかのように、つかめる位にと思えてきて、『超超楽しい』と思えてきて、デッサン1つでも作品として愛着が沸き、もっとうまくなろうという向上心までも手に入れることができました。はっきり言って自分のレベルは低いと思いますが、日々うまくなってると自分に言い聞かせ頑張っています。実技対策としては、とにかく描く、描く描く…だったので対策っていう対策はなかったです。あと、うまい人のデッサンを研究する事です。
環境デザイン学科
○初めて東北芸術工科大学を訪れたのは、AO入試の面接を受けた日でした。大学の外見にまず感動しました。環境に恵まれ(空気や自然の音が聞こえたり…)入学したい気持ちはとても高まった気がします。実際に入試(AO)を受けてみての感想は“びっくり”の一言です。課題を作成するために、私の地域を自転車で冒険する毎日でした。その中で人とたくさん接したり、自然を目の前にして一人で昼食をとったり、試験の課題なんだけど、自分も楽しませてもらったりしながら“自分の街を紹介する本”が仕上がったときの達成感は、忘れられません。次の試験日には、新聞を作成したり、みんなで話し合ったり、楽しかったです。新聞を書くことや絵を書くことは好きなので絵を書いていたりすると時間がとても早く過ぎてしまうので、そういう所に注意しながらがんばりました。受験生!まずはAOを受けてみてはどうでしょうか?自分の好きなことで受験出来るんですよ。受かっても落ちても絶対後悔はしないと思います。自分の力が発揮できれば、絶対合格します。私は発揮できました。“環境デザイン”をAO受験する人にやっててほしいことは、“絵を書くこと”“本を読むこと”です。自分を信じて、受験がんばって下さい。
○私はAO型入試を受験し、合格しました。私自身の経験を交えながらアドバイスしたいと思います。まずAO型入試に向けてしたことは、東北芸術工科大学を知るということでした。大学の合同説明会に行ったり、大学で出しているパンフレット等には何回も目を通しました。大学を知るという点ではオープンキャンパスや大学祭への参加も一つの手だと思います。大学を知ろうと思うことで一次試験で行われた面接にも自分の疑問を面接官に投げ掛け、緊張することなく一次試験をクリアできました。AO入試の二次試験は、プレゼンテーション、グループディスカッションということだったので、ある程度予測を立て、私の志望する環境デザイン学科に関係するものが出るのだと思いました。なので、二次試験に向けては環境デザインに関する本を読みました。本を読むことで考えるということが身に付いたような気がします。プレゼンテーションやグループディスカッションでは、しゃべるという動作も必要になります。しゃべることが特に苦手な私がこうしてようやく普通にしゃべれるようになったということを紹介します。まず、縦のつながりを持つということです。友人や家族というようないつも一緒にいる人達で話をしても何も変わりません。私はアルバイトというものを経験しさまざまな世代の人達と話すことを実行しました。世代によって考え方が変わってくるので、その中でどう自分の意見を言えるかだと思います。
○私はAO入試で環境デザイン学科を受験しました。先輩からどのようなことを勉強したか聞いて、まず最初は先輩と同じように自分の周りの道を歩いて何でもいいので気がついたことをスケッチブックにかきこんでいました。例えば、自然について、ここは田んぼばかりだとか、風景がいいなどなんでもいいと思います。次に自分で歩きながら地図を書き、スケッチし、写真をとって一枚の紙にその地図の写真とコメント付きのオリジナルの地図をつくりました。そしてそれを先輩にみてもらって、自信をつけていけばAO入試では自分の力を出せると思います。
○【AO入試合格体験記】…「AO入試」と聞いて難しく考える人は多くいると思います。私も実際そうでした。しかし、予想と現実は違うものですね。そうです、私はこのAO入試を受け
て入学資格を得ることができました。私のAO入試に対する不安を解消し合格へと導いてくれたきっかけは、各地方で行われる合同説明会でした。高校最後の球技大会が明日へとせまっているのに、休日練習をサボってまで出かけたことを覚えています。その合同説明会の席で芸工大の入試課の方と30分くらいAO入試を中心に相談をし、「AO入試は募集定員の少ない面はデメリットだが、前期・後期の2回もチャンスがあり、仮に両方失敗しても推薦入試や一般入試も受けられる面がメリットです。小さな可能性を大事にして下さい。」ということで、私の挑戦は始まりました。私は自宅へ帰ると早速AO入試の手続の書類を書きました。その最中、美術部でもなく芸術のことにはあまり無関心で体育会系な自分がAO入試に受かるだろうか、ましてや芸術の道を進めるのだろうか…と次なる不安が私を襲いました。しかし、自分が本当にやってみたい事を考えるとやはり芸工大が良いのです。芸工大に行きたいのです。絶対に。私は一心にその気持ちをAO入試の手続書類に書きました。一次二次三次試験の全てが初めての体験でしたが、その一つ一つの体験で自分のやりたい事、好きな事、考えを充分とは言えませんが表現できました。自分と一緒に受験した人、全てが自分よりずっと凄いや…と、へこんでいました。ちなみに合格後、その人達と話をしているとみんな私と同じ事を考えていた事が分かりました。己の道を進めば良いのですね。 私は無事にAO入試に受かることができました。そこで必要に感じたことは、熱意(制限時間さいごまであきらめない、自分の考えを曲げない)と今まで生きてきた中で培った知恵です。どちらもこうすれば手に入る、というものではありません。自然と見につくのです。私の場合、体育系だったからこそ熱意が備わり、環境デザインに興味があったのでそれにまつわる文章は念を入れて読むことで少しの知恵は補うことができました。最後に、チャンスは待っていたらやって来ません。自分から行動を起こせば必ず成就します。自分に弱点があってよいのです。弱点を恐がって食い下がってはいけません。100%後悔します。
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