入試課ブログ

だいたい毎日更新中 http://blog.tuad.ac.jp/nyushi/
2008-08-23

しりとりブログ「ハム」

学生時代に映画館でアルバイトをしていたことは、
過去何度かこのブログでも書いたんですが。

こんにちは、入試課ブログです。

その映画館は7スクリーンあって、アルバイトさんはどの映画を観てもいつでもタダ!
(もちろんバイト中じゃなくってバイト前とか後とか休みの日とか)

ついでに近くにあった別系列の映画館の無料券もいただいたりしていて。

なので当時は1年で130本くらいを映画館のスクリーンで「タダ」で観てました。

これってもし「1本1000円」で見られたとしても、¥1000×130本=13万円分!

今回のオイラの車検代くらいになっちゃう

まぁもちろんこちらは「タダ」で見れちゃうので、
バイト先で観る時にはポップコーンやペプシコーラを買わされる羽目にはなるわけですけど。

そうは言っても、「タダ」で映画見放題なわけだから、いくら時給が○○円と安くても文句は言えまい。

あとは、フィルムが届くとそのチェックを兼ねて「業務試写」っていうのを
朝とか夜おそくとかの上映時間が入ってない時間帯にやってたので、
一般の公開日よりも結構早いうちに観れたり、なんてこともよくあったり。

「スター・ウォーズ」とか「アルマゲドン」なんかはその類で、
「観たい人は朝6時半に集合ね」なんていわれて行くと、
バイト仲間がみんな来ているという恐るべし映画好き集団。

同じように業務試写で見たのが、「ハムナプトラ」なんだけど、
どうもストーリーが自分としっくりこないのか、
「楽しい」映画なんだけど「面白い」っていう感想にならないのはナゼかしら。

その映画館のバイトしてたときに
「あ~映画の道に進みたいな~」
って思ってそちらへ就職しようと思ったりしたこともあったんだけど、
いまこの大学で映画に関われるっていうのはこれまた人生っておもしろいもんで。

映像学科には映画分野を担当される先生として、
根岸吉太郎先生ともうお一方、
仙台在住の作家として有名な伊坂幸太郎先生の作品『陽気なギャングが地球を回す』の
映画作品の監督などで有名な前田哲先生が就任予定です。

先日のオープンキャンパスでの映画撮影ワークショップでも前田先生がノリノリの大阪弁でガンガン声だしされてました(笑)

主演・妻夫木聡さん、そして監督が前田先生で11月から公開予定なのが、「ブタがいた教室」です。

正直このお題のときに「ブタがいた教室」の話題を出すのはどうかと思ったんだけど・・・

この話、あまりにもせつなくってねぇ。

はい、つづいてのしりとりブログ、お題は「コーラ」
どーもブログで食べ物か飲み物の話を書くと、
名古屋造形福岡支店のプチ子さんを思いだしてしまうのはなぜだろう?

で、前田哲先生から、受験生のみなさんに
メッセージをいただきましたのでご紹介します!
—————————————-
未来は、君たちがデザインするんだ

青春の新たな1ページを一緒に始めようじゃないか!

青春というのは、年齢のことではなく、生き方の問題だ。
どんな生き方かというと、大きく3点ある。

1点目は、「寄り道をしよう!」
目的に向かって一直線に進むよりも、まわり道すると、いろんな発見がある。
今すぐには役に立たないこと、そんな無駄な時間が、無駄な距離が、無駄な遊びが、後々ボディブローのように、これからの人生に必ず生きてくるんだ。

2点目は、「大きな夢を持とう!」
人は何を成しえたかで評価されがちだが、本当は何を成そうとしたかで、人間の値打ちは決まる。
現実という壁に何度も跳ね返され、何度も失敗しても、自分はこの程度だと決めつけたり枠にはめたりしないで、あきらめずに粘り強く何度もトライし、とことんまで可能性を追求し、大きな夢を持ち続けよう!
夢に向かってトライし続ける姿が、なによりも輝いているんだ。

3点目は、「想像しよう!」
テクノロジーがとてつもなく発達し、情報が溢れ、人が想像する余白さえも埋め尽くしている。
世の中がどんどん息苦しくなってきている理由もそこにある。
一方的に与えられる情報を鵜呑みにしないで、自分なりに、疑ったり、調べたり、悩んだり、考えたりして、常識や既成概念にとらわれずに、自由に想像力の羽を広げよう!
一方的に教えられた答えはなかなか記憶に残らないが、自分で興味を持って調べたこと、考えたこと、想像したことは一生忘れない。

私の最新作、映画『ブタがいた教室』は、実話を基にした映画である。
映画化したい!と心に決めてから、15年もの月日がかかって実現できた。
寄り道も、夢を抱き続けることも、想像することも、とても困難だからこそ、とてもおもしろい。

自分が何をしたって、世の中たいして変わるもんじゃないと思っているなら、それは大きな間違いだ。
なによりも、そんな思いでいたら、生きていくのがつまらないだろう。
誰しも、「芸術」と出会って、心を揺さぶられたことがあるはずだ。
それは、時代を超えて、国境を越えて、人々に共鳴している。
その共鳴が世界を変えていく「力」になるんだ。
何もしないと何も起こらないし、何も始まらない。
恥をかいたり、バカをしたり、失敗することは、青春の特権だ。
結果を恐れず、トライしよう! 迷うなら、トライしてみよう!
体験し、失敗することが大切なんだ。
そこから学ぶこと、知ることが、本当の身になる。
自分にしかできないことが何かあるはずだ。
それを見つけることが成長していくことなんだ。
大学の4年間で「何か」を見つけだし、表現してみようじゃないか!
それは大それたことでなくていいんだ。でも、自分にしかできない何かがあるはずだ。
未来は、君がデザインするんだ! 
東北芸術工科大学で会おう。

前田哲
————————————-

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