テキスタイルコース

紅花ルネサンス
*
2013-12-19

紅花ルネサンスvol.6!!!

さあさあ、今年も、この季節がやってきました。”紅花ルネサンス”

今年で、6年目を迎えました。

”宇宙∞山形”

広がり続ける膨大な世界は、今ここにその原点を見出し、更なる展開を生み出している。

さて、今年の演目は以下のような内容で行なわれます。

20日(金)10:30−18:00は

 「草木染・伝統と未来」10:30−

草木染の未来と展望について、吉岡幸雄氏 (染織研究家・染司よしおか五代目)と、

東北芸術工科大学非常勤講師の山崎和樹氏(草木染研究家、草木工房主宰)による対談が行われ、

 「今何故、紅花なのか?」12:30−

昨年同様、詩人 吉増剛造氏(2013文化功労者)に加え、森山明子氏(デザインジャーナリスト・武蔵野美術大学教授)を迎え、

<紅花>の魅力について探って行きます。

 「紅花ルネサンス・吉増剛造ワールド」13:30−

映像・声・音・ことばの吉増ワールドを体感していただき、

 「紅花ワークショップ」15:00−

ワークショップでは、体感と耐寒の融合する中で、極寒の水の中、ゆっくり染め入る紅を、

是非とも皆様の身体で感じて頂けたらと思います(寒い..)

それに加え、今年はハンカチ染め体験ではなく、

その原料でもある蚕の繭を染めていただくことで普段何気なく身に付けている

シルクの原点に触れていただきたいと考えています。

21日(土)12:00−15:30は

 「紅花プロジェクト今年度活動報告」12:00−

 テキスタイルコース学生と畑の指導して頂いている、地元山形紅花生産農家の方とのトークセッションや、

 「山形の紅花事情」12:45−

大内理加氏( 山形県議会議員・山形県紅花生産組合連合会会長 )による、

生産の目線からのお話を頂き、

 「音・色」13:00−

また、三名の非常勤講師、山崎和樹氏(草木染研究家)、山岸幸一氏(染織家)、中島洋一氏(古典織物研究家)

がおりなす対談にて、染織の世界を語っていただきます。

 「今何故、教育の現場で<紅花なのか?」14:30−

学長 根岸吉太郎氏、森山明子氏、そして、テキスタイルコース教授 辻けいの

三名で、”教育としての紅花”をテーマに対談致します。

会場は、こども芸術教育研究センター内、こども劇場にて。

入場は無料です。

是非、ご来場頂けたらと思います。。

最後に、紅花ルネサンスフライヤーに寄せた、

テキスタイルコース教授 辻けいの文章を、ご一読頂けたらと思います。

紅花ルネサンス

今年もまた、比喩ではなく実際に、4月16日<種>を蒔くことからはじまりました。

<種>を蒔く、ということは<命>の不思議を思考します。特筆すべきは、<半夏のひとつ咲き(*註)>。

どのような敷地の広さに関わらず、どこに向けての合図なのでしょうか。先陣きって紅花の蕾の一輪が開き、そして次々に咲き始めます。

この事実は地球の、宇宙のドラマと、どのように繋がっているのでしょうか。

東北の、山形の大地と太陽の光、月の光彩のなかで、紅花の不思議を体感してきた学生たちがここにいます。想像から創造へと意識は紡ぎ出され、不思議の先にある、大切な<種子>は、ひとり一人の予言に満ちた不可視の可視化に繋がろうとしています。

2011年3月11日、そして「世界は変わり」また人の意識も変わらなければならない程の大いなるメッセージを受けました。

私たちは明日に向かって、どのような<種子>を蒔き、どのような人類の

遺伝子的世界像を描くのでしょうか。

2013年12月

辻けい

(*註)半夏生=七十二候の一。夏至から11日目にあたる。

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