こんにちは、完全にネコ派な入試課ブログです。
さて、今日は先週行われていたプロダクトデザイン学科の
プロフェッショナルワークショップの模様を。
これは、本田技術研究所二輪開発センターのデザイナーの方を講師にお招きして、
スケールモデルのデザインや制作方法について教えて頂く短期集中型のワークショップ。
実際の現場で使用されている工業用の特殊粘土(クレイ)と切削道具を用いて、
ものづくりの楽しさを学びつつ、2・3年生が本田技研デザイナーの方の指導をいただきながら制作を進めてきました。
ここで使っている粘土は、通常みんなが使う緑色の「油粘土」ではなくて、
熱いとやわらかくて冷えるとカチカチに固まるデザイン用の粘土。
今回のテーマは、
「3つのタイヤをカバー(被う)するスピードシェイプ(スピード感のあるデザイン)を表現する」
というもの。
そして1週間の制作期間を経て完成した作品を、
本田技術デザイン部の方へプレゼンテーションします。
参加した学生は、
「スケッチだと形のイメージがわからないけど、作ってみてわかることもたくさんあった」
「絵だと表現し切れなかったところを考えなければいけなくて大変だった」
「自分の手を動かせば動かすほど形が作れたり、きれいな面ができて楽しかった」
などの感想が。
そして、本田技研デザイナーの方からは、こんな感想をいただきました。
「自分の制作した作品を、きちんとプレゼンテーションするということも、
技術や作品を作ることと同じくらい大切なこと。
デザインの業務は体力仕事で、締切りを守り、最後までみっちりやる必要があります。
そして、自分の作品を、一歩引いた目線で見ることも大切。
そういうことを学生さんには分かってもらえたのではないかと。」
ホンダの方がおっしゃっていることは、
このブログで書き続けてきたことと同じって言うことですよ。
↓の記事とか。
デザイナーとは絵を描く仕事やスタイリングする仕事ではなくて[07.12.15]
その上で、芸工生へのメッセージもいただきました。
「自分が手がけた自動車やバイクなどが製品として世の中に出て行って、
ユーザーが大切そうに乗っている姿を見ると、今も感動します。
デザインするというのはしんどい仕事だけれども、
それがデザイナーの何にも替えられない喜びだし、プライドでもある。
皆さんにも、これからもっと頑張って、デザインの仕事を目指してもらいたいです。」
▼今日の記事
「肘折温泉逗留芸術家」スタート[山形新聞]
このイベントに関する詳しいページは↓
肘折温泉逗留芸術家2008[東北芸術工科大学]