今年も決戦のときがやってきました。
こんにちは、入試課ブログです。
全国高等学校デザイン選手権大会決勝大会が、26日本学にて開催されます。
この大会で問うているのは、カッコイイ形や素敵な色使いではありません。
デザインとは・・・
デザインの目的とは・・・
私たちは「デザイン」という言葉を日常的に何気なく使っています。
「あの携帯のデザインはカッコイイね。」
「このジャケットのデザインは素敵だ。」
「目立つデザインのポスターだね。」
・・・等々。多くの場合、モノの見た目や形、図柄、色などの表現に対して「デザイン」という言葉を用いています。そして、専門的には、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、ファッションデザイン、インテリアデザイン・・・などと言われています。また、最近ではユニバーサルデザイン、グランドデザイン、ライフデザイン・・・という新しい概念を示す言葉にも「デザイン」が使われており、これらは必ずしも、見た目や形、図柄、色などを指している訳ではありません。
このように考えると、「デザイン」の概念が広がってきているかのように思います。
しかし、実はそうではなくて、現在のデザインが、本来あるべき姿のデザインの意味に近づいてきているのです。
それでは・・・
「デザイン」とは、いったい何なんでしょう・・・。
「デザインの目的」とは、いったい何なんでしょう・・・。
戦後、どうすれば日本人が幸せになれるのか。どうすれば少しでも日本の復興に役に立つのか、そんな中で日本での「デザイン」という言葉が生まれました。
人間がどうすれば幸せになれるのか、世の中が少しでもより良い状況になれるのか。それを考えながら生まれた「デザイン」であったにもかかわらず、必ずしも人や社会や地球を幸せにし得なかったのではないでしょうか。
・・・地球規模での環境破壊や度重なる戦争、そして今、人々の心までもが病んでいます。
見た目や形が美しい便利なモノを、大量に生産し消費していく中で、いつしか経済成長のことしか見えなくなってしまった結果だと言えるでしょう。
果たしてこのままでいいのでしょうか?
デザインという運動を通じて、どうすれば人間の心をデザインする事が出来るのか、どうすれば人や社会や地球が幸せになれるのか、ということをそろそろ考える必要があるのではないでしょか。
そのためには、日々の暮らしが良くなるためだけのデザインではなく、世の中の矛盾や問題を解決していくことに目を向けなければなりません。
そのような「心のデザイン」を志すことが、今求められています。
デザインとは何か・・・。
それは人間や社会全体を幸せにすることです。
人間の心をどうすればデザインすることが出来るのか。
デザインの目的、デザイン選手権大会の目的はそこにあるのです。
「全国高等学校デザイン選手権大会」HPより
今月発行の本学広報紙「g*g」でも紹介しています。
デザイン選手権で優勝し、高校創立60周年に花を添えたい。生徒、OG、先生の思いが一つに。
決勝大会は26日12:30から、本館201講義室です。
入場無料となっていますので、多くの方の観覧をお待ちしています。
そして、毎日遅くまで頑張っているデザ選学生スタッフのみなさん、本当にお疲れさまです。
よろしくお願いします。
はい、今日はまじめモードで。