こんにちは!
卒制ブログも三回目となりました。12月に入り寒さも増す中、
皆様は元気にお過ごしでしょうか?
私たちは、雨にも負けず風にも負けず頑張っております。
そろそろ本格的に冬が始まってきているので、このままフルパワーで駆け抜けたいですね。
さて、また制作紹介の前に、先週あった眞田岳彦先生の中間講評について少々…。
外部の先生からの率直な意見やアドバイスが聞けるチャンスだったので、みんな気合が入っていました…!
コンセプトやテーマを伝える中、静かにそれを聞く眞田先生。そして一通り話し終えると、
その話から展開した疑問点や矛盾点、まつわる話などをそれぞれに話していただきました。
自分のだけではなく友達の講評を聞いて、コンセプトの見つめなおしや、固まった自分の考えをほぐすことができたのではないでしょうか。
貴重な意見をいただいてから、みんなの作品がどのようになっていくか楽しみです。私も最後まで気持ちを引き締めて頑張っていきたいです。
では、作品紹介に移ります。今回の一人目は吉田さんです。
吉田さんはドレスを作るそうです。今はドレスを着せるボディを作っている最中ですね。
見えづらいかもしれませんが、奥にある蝶々は刺繍で作ったもので、ドレスのスカート部分に重要なものだそうです…!
アップを撮らせてもらいました。待ち針で止めてある姿はまるで標本のようですね。
花も一つ一つ作っているそうです。細かい作業が好きだと聞いたのですが、相当な集中力が必要でしょうね…圧巻です。
蝶々はどれくらい作るの?と質問したところ「できるだけたくさん、埋め尽くしたい」と言っていて、
その言葉にも、この作品に対する思いが入っている気がしました。蝶々は二種類いて“オオルリアゲハ”と“ヘレナモルフォ”というそうです。
それぞれの蝶々に意味が込められていて、細やかなところまでしっかり調べて考えているのが吉田さんらしいなと思いました。
どんな形のドレスかは、次に紹介するときにお伝えしたいと思います。
お次は藤原さんです。
藤原さんは絵画をたくさん描いて、それらを壁に組み合わせて一つの作品にするそうです。
全体的なイメージとしては、『無目的、無意味なもの』だそうです。
いろいろな質問をしたのですが、言葉で表現するというより、藤原さんの感覚で捉えていることを作品にしようとしているので、
その感覚をなんとか言葉にしてもらいました。
「例えば、作曲家のジョンケージの作品「4分33秒」は、物理的な音を一切奏でないことで無限大な音楽の可能性を示したし、
また絵画においてよく用いられる“余白の美”などというものは、あえて何もない空間を残すことで想像の可能性を押し広げるということをするが、
私は今回作品でそれらとは全く逆のことをしようとしている。要するに、大量のイメージを徹底的に乱立・混雑させることで、
そこには何も無いという感覚を見るものに与えたいと考えている。
まったく無意味かつ無目的なイメージの世界に鑑賞者を放り込もうという企みである。」
とのこと…。
この言葉を聞いて、不思議な気持ちになって、なぜかワクワクした気持ちになりました。
ぜひ完成した作品の前で、藤原さんの描く世界に入ってみたいです。
今回は、吉田さんと藤原さんの作業風景を紹介させていただきました。次に紹介するときにはきっと完成間近でしょうか…!楽しみです。
時間が過ぎるのが早く感じて、少し寂しさを覚えつつ、友達の頑張っている姿を沢山見ていこうと思います。
次回の卒制ブログも乞うご期待!
及川
こんにちは、前回紹介してもらいましたが、今回卒制ブログの記事を担当するテキスタイルコース四年卒展広報係の及川(大きい方)です!よろしくお願いします。ちなみに、小さい方と大きい方というのは身長の話です。
制作紹介の前に、先日、卒展会場を視察に行きました。今回私たちが展示する場所はなんと!アトリエ棟の3F全てです!12人の思いで埋め尽くしたいと思います。
そんなわけで視察の様子。
みんな自分の作品を展示した時のことをイメージしているのかな…?
私たちは、個人の作品だけでなく、空間や光も作品として利用します。こうやってイメージして、自分たちの作品をより良いものにしていきたいと思います。
では、今回の制作紹介の一人目は菅原さんです。
カラフルな羊毛!を縮重して、フェルトにしていますね。それと奥にあるのはできたものでしょうか?一生懸命に縮重してるいのは平たいのに、奥にあるのは立体ですね。この角度からだと何を作っているのかわからないかもしれませんが、そこは次回までの秘密ということで!
しかし羊毛は何色あるのでしょうか…とても綺麗です。隠れてしまっていますが、奥にはもっとたくさんの種類の羊毛があります。何種類くらいあるのか聞いてみたところ、30種類以上はあるとのこと…それを組み合わせているのですね。
菅原さんはライティングの時もカラフルで鮮やかな作品だったので、どのような作品になるのか楽しみです。
二人目は、菅原さんの目の前で制作している高橋さんです。
こ、細かい!高橋さんは浴衣を作るそうで、今これは帯用に絹の布に絞りを作っているところです。女の子が小さいころ浴衣の帯として使っていた兵児帯(へこおび)の様ですね。すごく細かい作業なので、相当な集中力が必要でしょうね…。しかし絞りは、その手間をかけただけ美しい作品が出来上がるので、染めて糸を外したときが本当に楽しみです。
こちらも隠れてしまっていますが、奥に浴衣のデザインの型紙があります。渋紙を切り取ったものです。
浴衣の色やデザイン、帯の色は次回までのお楽しみですね!高橋さんの作品は、いつも可愛らしく目を惹く鮮やかな作品ばかりなので、そういった意味でもどんな色で染めるのか楽しみです。
二人の作業をしている様子。
一生懸命です。真剣です。友達のそういう姿を見ると、自分への活力にもなりますね。
それでは今回は、菅原さんと高橋さんの作業風景を紹介させていただきました。次に紹介されるときはどんな成長を遂げているのでしょうか?期待大ですね!
これからますます寒くなると思いますが、しっかり防寒をして温かいものを飲んだり食べたりして、体の外も中も温めて元気に過ごしましょう。
次回の卒制ブログも乞うご期待!
及川
11月に入って日に日に寒くなってきました
テキスタイルコースでは毎年「紅花ルネサンス」で使われる藁灰を作ります
藁灰は、紅花の「紅色」を出す媒染剤を作るのに必要不可欠なのです!
それでは、今年の藁灰づくりの様子をご覧ください
ブロックで燃やす場所を作り、藁縄に火をつけ藁灰づくりスタートです
赤々と燃え上がる火、モクモクと立ち上る煙、舞い上がる灰
みんなマスクをして煙対策ばっちりです
藁の形が見えなくなって真っ黒になるまで、かき混ぜたり、火の勢いを維持するため煽いだりします。
煙と熱との格闘です
灰をベニヤ板の上に広げて冷まし、ふるいにかけて出来上がりです
この藁灰がどのように染色に使われるか、12月に行われる紅花ルネサンスで是非確かめてください!!
こんにちは、芸工大テキスタイルコース四年生です。
卒業制作で忙しい毎日ですが、ここではそんな忙しく充実した女だらけの制作風景やら小話やらをご紹介させていただこうと思います。
記事を担当するのは、桑原と及川の卒展広報係ふたりです。本日は桑原(小さい方)が担当させていただきます。よろしくお願いします。
さて、一昨日と昨日は学校の周りでも雪が降りました。11月に入ってから寒い日が続きわがコースでも何人かマスク女が…
記念すべき第一回は、そんな中でも外(に近い気温の場所)で作業をしていた二人に注目してみたいと思います。
この器形のものに白い塗料を塗っているのは、可憐な見た目と情熱的な職人魂を持ち合わせたテキスタイルの天使こと内藤さんです。実はこの塗料が塗られているもの…鉄の棒一本一本溶接したものなんです。きれい!
まっすぐな鉄の棒に角度をつけ、それを溶接して行くそうですが、溶接で苦しんだ経験があるのでこの作業がいかに集中力を要するかがわかります…
(ちなみにこれを見ていた金工の男子が「俺より溶接うまいかも」ともらしたとか。)
※なぜテキスタイルの学生に溶接経験が…と思われた方のためにちょこっと解説をば。
わたしたちは三年生のときに、テキスタイルと工芸コースと合同で『Lighting Object 2012』といういわば「光るオブジェ」を作るプロジェクトをやりました。そこで鉄を
た人は金工の先生方に溶接を教えていただいたので、一応は溶接ができるのです。テキスタイル四年生12人のうち、8人くらいは溶接できると思います。> そんなわけで布と戯れるばかりではないテキスタイルコースです
さてさて、内藤さんはこの鉄の器をどう成長させていくのでしょうか?
もう鉄の作業はないということで、また新たな姿をこちらでお見せできればと思います。
お次はこちらです。
竹を裂いて不思議なかたちをたくさん作っているのは、植物の繊維を編ませたら学校一の武田さんです。
この竹は自分で刈ってきたものとのこと。「竹って女一人で刈れるの?」はい、刈れます…刈れますが、大変です。
彼女は竹を短く切り、更にそれの片側から細かく裂いている模様…
そして竹を熱して裾広がりになるようにしているとのこと。「たこさんウインナー」状態ですね。
この不思議な形もまた、このままの形ではないとのこと…
次にご紹介するときにはまたひと味違った竹の姿をご紹介したいと思います。
そんなわけで今回は、内藤さんと武田さんの制作経過に焦点を当ててみました。
彼女たちの作品の今後に乞うご期待!
毎日寒いですが風邪をひかないようにあったかくしてがんばりましょう。
桑原
漆芸専攻の齋藤です。
宣伝のためブログのほうにお邪魔させてもらいます。
このたび、工芸・テキスタイルコース3年有志7人によるグループ展、「マウン展
‐」を開きます!
期間は9月24日~28日 8:45~17:00
場所は図書館2階 スタジオ144
この展示では参加者“地域性”というテーマについて考え、“山形の素材”を用いた
作品を作ります。
展示タイトルは洒落がきいていますが、作品や内容についてはマジメに考えてや
っていたりします!
みなさん、お楽しみください!
ほかにも山形素材を用いた作品以外にも参加メンバーたちの個性あふれる作品が
展示されます。
少しでも興味をもっていただけましたら、ぜひ足をお運びいただけると嬉しいで
す!
よろしくお願いします。
紅花収穫祭2013
毎年恒例になりました
紅花の収穫祭。
あいにくの天気でも
心は弾みます
高瀬の農家さんにもご指導いただき..
よいしょ!
ということで、収穫開始です!!
さあ、沢山摘んだ後は、
紅餅(ベニモチ)を作ります。
まずはよーく
花粉と黄色の染料を揉み出します。
さあここでかわいいゲストも登場で
トントン
いっしょにトントン
こちらもトントントン
15分程つぶしたら、一晩寝かせます。
で、寝かせたのがこちらでーす。赤色がぐっと増します。
それを、しぼったら
生搾り! 貴重なこれは後程使います。
しぼったものは、3センチ程のボール状に..
花むしろで挟んでつぶし、カゴに並べて
乾燥させれば完成です。
みんな、手が真っ黄色に染まります。
紅花は99%が黄色の染料。
わずか1%の紅を大切に抽出します。
こんにちは、陶芸の江島です
7月に入り夏の暑さも本格的になってきましたね。
さて、今回は陶芸のライティング制作風景を紹介していきたいと思います。
▼東海林さんの制作風景
これは東海林さんが粘土でお花を大量に作っている時の写真です。
これだけたくさんあると圧巻ですね!
一体このお花たちはどういう作品になるのでしょうか・・・。
噂によるとこのお花たちが集まって球体になるとか、ならないとか。
完成型が楽しみですね!
▼田久保さんの制作風景
とても大きい作品ですね!
灰色の部分は全て粘土で作られています。
これはまだ制作途中の写真ですが、今の段階ではもう成形が終わり焼成も終了しています。
じつはこの作品200キロ以上あるので、窯場まで運ぶのがとても大変でした・・・。
10人くらいで運びましたが、予想よりすごいです、200キロ・・・。
▼中村さんの制作風景
この赤い不気味な液体は、血ではありません。事件性は全くありませんので落ち着きましょう。
これは『釉薬』と言って、これを素焼きした土に掛けて焼くと、やきものの表面を覆うガラスの膜になります。
混ぜる原料によって様々な色を出したり出来ます。
中村さんの作った釉薬は、焼く前はこんなに赤いのに、焼くと透明な黄色っぽい釉役になります。不思議!
というわけで、陶芸の制作風景でした!
今朝方、
2013年のべにばなが開花をしました。
半夏の7月2日よりも早く、一輪、二輪と
一杯にふくらんだ蕾から、あふれだすように開花を迎えました。
何度見ても、この感動的な姿に 目を向けずにはいられません。
指を衝く棘の痛みを思い出します。
今年も、紅摘みの時期がやってきました。
そんな畑では、さまざまな植物たちも
成長を見せています。
「染色博物館」
の名があるように、紅花・藍の他にも
和紙の原料である、楮(コウゾ)や、苧(カラムシ・麻)
小鮒草、綿花などなど、テキスタイルコースならではの素材が
そこら中に根を張り、育っています。
写真・和紙の原料の楮
通りかかった方は、近づいて見てみて下さい。
紅花もどんどん花が咲き、黄色く色づいた畑になるでしょう。
7月11日(木)9:00〜 紅花収穫祭を行います。
伝統の、紅餅作りなど山形の文化にも触れる機会となります。
どうぞご参加下さい!!
こんにちは!
金工の池田です
今回は工芸で金工のライティングオブジェクトの制作風景
パート1を紹介します!
球体作品の溶接をしているのは遠藤さん
輪になって繋がっている鉄の棒材はもともと直線で
一本一本赤く熱した鉄の棒を鍛造機という機械を使って
丸い棒状だったものに凸凹した表情をつけて円状に曲げています
鉄は熱して真っ赤になっている状態でないと加工が難しいので
一本ずつ加工していき、このように円状に繋げていくには
相当な時間が掛かります
こちらは古田君が制作している作品
とっても大きいです
オオサンショウウオをモチーフに今は骨組みを作っています
鏡池に展示して体半分が水面から出ているように設置するそうです
更にこれからパッチワークを施して体全体を覆うそうなので
全長は5メートル程になるそうです
完成したらとても迫力のある作品になりそうですね!