入試課ブログ

だいたい毎日更新中 http://blog.tuad.ac.jp/nyushi/
2007-10-31

てき

先日仙台の街を歩いていたら、

「牛タンと地酒の店」

と外の看板に書いてあって中をのぞいたら入口に

「沖縄料理」

という大きな紙が貼ってありました。

こんにちは、入試課ブログです。

できればどちらかにしていただきたい。

ほんとは写真に撮ってきたかったけど、
店の入口でデジカメのシャッターだけを押してダッシュして逃げるというのは、
クリスマスイブの夜に友人カップルのアパートへこっそりと行って
「ピンポンダッシュ」して逃げるのと同じくらい勇気がいることなので
小心者なあたしにゃできません。

それとも「牛タン」って、実は「沖縄料理」なの?

昨日の工芸コーステキスタイル室の様子をレポート。

3年生は「工芸応用演習」として、「すかし織り」に取り組んでいます。
織り機の扱い方について勉強中。
すかし織りは、糸を織り機にセットして織り目が透ける様に織っていく技法です。
糸を詰めて織らないので均等に織るのが難しいのですが、
織り目にいろいろな糸やビーズを後から織りこんでいくことができます。
まだ始まったばかりなので、講評会でまたお邪魔してレポートできればと思ってます。

ここで、ちょっとストップ。

「テキスタイル」という言葉自体、あまりなじみのある言葉じゃないかもですねぇ。

「テキスタイル」=「布地」であったり「織物」という意味です。

なので、よく「ファッションに興味がある」という高校生に出会うんだけど、
その興味が布地そのもののデザインにもあるとなると、
「テキスタイル」という選択肢も出てきます。

いわゆる「ファッション」となると「服装」そのものなわけだけど、
実際その「服」自体は「布地」でできているわけなので、
「ファッション」に興味がある人が「テキスタイル」を勉強するという選択は、
全然間違ってないし、むしろアリかなぁと思ったり。

ちなみに




↑の写真は、山形の米沢市を中心とした伝統工芸「米織」を使ったウエディングドレスプロジェクト。
2着ともに、テキスタイル専攻の4年生のデザインが採用されたもの。

「テキスタイルデザイナー」が活躍する場って結構ありまして、
和装で言えば帯やバッグなどの和装小物、
洋装で言えばハンカチやネクタイ。

ただ「テキスタイル」=「衣服」という風に限定して考えられがちなんだけど、
カーテンやじゅうたんなどのインテリアでも求められるし、
車のシートや内装だってその多くは「布地」なので「テキスタイルデザイナー」が自動車会社では必要。

結構幅のひろい領域なのです。

で、3年生が授業をやっている様子からくるっと振り返ると、
2年生が取り組んでいた「ろうけち染・オパール染」の講評会をやってます。
「ろう」を使う場合は、布の一部に「ろう」を付けて染める液が染み込むの防いで、他の部分を染めることになります。

でも、学生さんはそれにとらわれずに「つつがき」という「筒」に入れたのりを布の上に絞り出して模様を描く技法にチャレンジしていたり、
生地も自由に自分なりに選んだりしていて、さまざまな表現をしていました。

2007-10-29

サミットに行ってきました

自己推薦・編入学・社会人・帰国生の各入試出願締切は今週2日(金)消印有効となっています。
大学入試課窓口へ持参の場合は、5日(月)の17:15まで受け付けます。
※3日(土)は祝日のため、窓口での願書受付ができませんのであらかじめご了承ください。
願書はまだ届き始めくらいで、年々到着が遅くなっているので出願者数などは締切後にならないと、という感じ。

なお、美術科、情報デザイン学科以外の今年の自己推薦入試科目のうち、
「デッサン」と「小論文」の詳細についてを下記ページに掲載していますので、受験希望の方は必ず確認してください。

新科目「共通科目(デッサン)」「共通科目(小論文)」について

こんにちは、入試課ブログです。

ブログの更新に間があくと、やっぱりアクセス数は下がるのね。
あっちこっちに行って大学から離れることが多かったもんですんません。
大学の車についているカーナビが壊れて、車屋さんが修理のためにカーナビ一式を取り外してくれてたことをすっかり忘れてて出発。
先週は山形県内をウロウロしてたんですが、

テレビもねー

ラジオもねー

車もそれほど走ってねー

ナビ一式が取り外される=AMもFMもCDもMDも何にも聞けない、
ということだと出発してから気づいて、一日中車の中は無音。

で、先週金曜日には東京まで「サミット」に出かけてきました。
わざわざ「スーパーのサミット」に行ったわけではもちろんなく、

長岡造形大学のながぶろさん
http://serch.nagaoka-id.ac.jp/nyushi/

名古屋造形大学のプチ子さん
http://www.nzu.ac.jp/blog/koho/

武蔵野美術大学の手羽さん
http://www.musabi.com/ichiro/

による「美大ブログサミット」の会場、ムサビさんの芸祭へ。






雨は降るわ、台風は来るわで、入試課ブログの中の人はまるで銅線のように髪がくるくるしちゃって、毛先がEE JUMPはねちゃって大変でしたが、いろいろと勉強になったサミットでした。

2007-10-29

自己推薦入試を前に

ときどきご紹介する「新入生アンケート」からの「入試アドバイス」。
時期も時期なので、自己推薦入試に関するアドバイスを抜粋してご紹介。

○面接→正直にかしこまらないでいつもどおりに。「これだけは言いたい」ことを事前に2,3つ決めておく。あ、あと本を沢山読みました。日頃から様々な情報を取り入れておくのが一番かなと思います。[美術史・文化財保存修復学科]

○はっきりとした目標をもつことが、結果的に合格につながると思う。飛び交う情報に紛らわされず、自分に必要なものを見極めること。[美術史・文化財保存修復学科]

○自分の学びたい事とぴったりの学部、教授の方々にめぐりあえたと思える、今の自分のおかれた境遇に自分ながらおどろいている。めぐりあわせとしか思えないが、求めていれば道が開かれたのだとも思う。アドバイスというより、いかに自分がそれを求めているかをアピールすることなのではないか。[歴史遺産学科]

○自己推薦入試の前に、まず絵の完成度を上げるために、時間は切らずに制作して、一週間前からは、タイムアタックと、人体クロッキーに取り組みました。[日本画]

○大学に入りたいからという目的じゃなくて入ってから自分が何をしたいかという考えをしっかりもたないといけないと思います。受験のためにデッサンしないといけないと描くのではなく自分はこう描きたいんだ!って取り組んでいったほうが絶対いい。[洋画]

○私は自己推薦(洋画コース)を受けたので、学科がなく、実技と面接の対策に専念しました。
実技というと、とりあえず技術のレベルを上げなくてはと考えてしまいますけど、私が対策を続けるに当たって大事だなと思ったのは、やみくもに「上手くならなきゃ」と思いながら描くのではなくて、「芸工大に本当に行きたい!」と思い続けることでした。「上手くならなきゃ」と思って描くと、ちょっと上手くいかなかった時でも、ただ落ち込むばかりで、焦って進歩がなかったけど、最終目標を明確に考えたら、少し冷静に上手くいかない理由を考えたりだとか、焦らずにそういう当たり前の事が出来るようになりました。[洋画]

○資料を見て考えるのも悪くないと思いますが、自分の目で大学を見ておくと在学生の方々ともお話ができるし、設備や学校の雰囲気など、資料には載っていない情報も分かってくるので足を運んでみたほうがいいと思いました。自己推薦は自分の考えをまとめておくことだと思います。実技は過去の合格作品を参考にしました。自分に足りないところを意識してデッサンしてました。[彫刻]

○とにかく不安要素を1つでも解消して試験に臨むことだと思います。苦手なモチーフの扱い、時間の使い方等を、自分が「大丈夫!」と思えるまで徹底的に考えては実践して改良するためにまた考えるの繰り返し。まわりの人がいくら「大丈夫」と言っても、自分自身がそう思えないと厳しいと思います。
それと、試験本番までの気持ちのもっていき方がとても重要だということです。特に前日の夜から当日の朝まで。試験のことだけ考えて疲れるよりも、友人や大切な人と電話したりおいしいものを食べたり、すきな本を読んだりしてリラックスして「いけるいける」と良い方向に気持ちを持っていく工夫をしてみてください。やはり実技となると表現ですので、心の状態は作品に大きく表れると思います。[工芸]

○プロダクトデザイン自己推薦・構想表現+面接 普段の生活で不便に思うこと、改善すればいいと思うことを考えておく。[プロダクト]

○入試へ向けての対策は早めに始める事が大事です。(実技も面接も)
何度も何度も練習を重ね、自分の中の伸ばしていきたい部分、改めていきたい課題点などを見極め、それに向かっていくことを進めます。そして、自分の世界だけで考えないで、色々な人の意見を聞いて、参考にすることを忘れないで欲しいです。[プロダクト]

○僕は芸工を受験するにあたって、美術の先生に絵の描き方の手ほどきを受けた。また、自分の受けたのは自己推薦入試だったので、面接の練習をもした。ただ、面接の練習といっても、好きな建築について語るぐらいしかしていない。[建築・環境]

○「受験」というものをあまり重く受け止めなくていいと思います。気楽にというのもおかしいですが…。私は「受験」というものをあまりに意識しすぎて高校受験に失敗しているので、大学では軽い気持ちで受験しました。
でも最終的に自分を評価するのは大学側なので努力は大事だと思います。
夢を持って頑張れ!![建築・環境]

○私は3年生の6月まで部活一色の生活なので、ほとんど絵を描くことをしてきませんでした。なので、部活を引退してからか顧問を解くことと、AO入試の提出課題の作品制作を平行して行いました。私は1枚の絵を仕上げるのがとても遅かったので、2時間半で描き上げられるように美術の先生にテーマを頂き、何枚も描くようにしました。あとは、「これが描きたいな」と思っても何も見ずに描けないと、本番では描けないので、「これが描けない」と思ったものはスケッチブックに資料を見ながら描き溜めるようにしました。今まであまり描くことができなかった絵を存分に描け、とても楽しい受験勉強でした。
AO入試・自己推薦の面接は、形式ばった面接練習よりも、自分の作品をきちんと説明できること、思ったことをまとめて話すことができることが重要なのではないかと思います。[グラフィック]

○とにかく、多くのことを学んでほしいです。映像コースだからと言って、映画をより多くみようではいけないのです。映画をより多く見るということは、言うに及ばないことです。やはり、まず本を読むことです。そして、自分の嫌いな本をより多く読むことです。そして、美術史を学ぶのです。ビザンチン・ロマネスから現代美術まで、一通り勉強してみてください。そこから必ずみえてきます。[映像]

○私は映像コースをAO、自己推薦と受験しました。AOに向けては作品提出が一次であり、私はその時まで、自分でテーマを見つけ、本格的に作品を作ったことはありませんでしたが、この機会に作ってみようと思い、アイデアから考えました。最初はテーマがなかなか決まらず、映像としておもしろいものではありませんでしたが、何度か作り直し、納得のいく作品を作ることができました。しかし、AOでは不合格になってしまいました。時間をかけて作ったので残念でしたが、次の推薦に向けてがんばろうと思いました。推薦に向けては、少しでも自分の事や伝えたいことを表現できるように気をつけました。本番は落ち着いて、自分の考えを表現できま

2007-10-25

とりもつ

今日は山形県北部にある新庄に行ってきました(山形新幹線の終点駅がある市)。

こんにちは、入試課ブログです。

お昼に何食べようかな~と思ってて、新庄といえば↓

山形ラーメンこだわり街道【新庄ラーメン】

「もつラーメン」です。ひさびさ。

ちなみに入試課ブログの中の人が今日行ったお店は、↑のリンク先に掲載されているお店じゃないんだけどね。

その今日行ったお店では、注文するときに自分の苗字も言わなきゃいけないのです。

「もつラーメン2つ、佐藤です」

みたいな。
で、出来上がると店のおばちゃんから

「もつラーメン2つのさとうさ~ん」

って呼ばれてテーブルに運ばれてくるのよ。
待ってるこっちが「ハイハ~イ」って返事するみたいな。

で、今日は店で席について注文を終えて新庄出身の友達にメールしたら、食べている途中で以下のような指令が。

「麺を3分の1食べたら、酢を入れるのをお忘れなく

そーいえばテーブルの真ん中に酢が置いてある・・・

えぇ、やってみました。

なんかスープがまろやかになるんだなぁ。

受験生のみなさんはぜひ芸工生になって、新庄へ行ってこの「もつラーメン」をお試しくだされ。

さて、なんでこんなに新庄ネタで引っ張ってきたかというと、

大学の広報誌「g*g」ウェブ版が、最新号になりました(すでに資料請求をいただいている方には、後日お送りします)。

その中の記事に、本学卒業生で現在新庄商工会議所にお勤めの伊藤さんが携わっている新庄まつりについてご紹介しています。
日常の中のTUAD「新庄まつり」

生まれ育った街のイベントを守り育てていく、
さらによりよいものにしていく、
伊藤さんが大学で勉強した「デザイン」はこんな形でも生かされているんです。

2007-10-22

でざせん! その1

いつの間にか京都方面からスルーパスが。

こんにちは、入試課ブログです。

サッカーしてた頃はフォワードですが、

いまやフットサルでも、仕事でも、恋愛でも、決定力不足です。

ペナルティエリアまで進出できているとは思うのですが、
最後に大きく枠をはずしてしまい、観客の皆さんのため息を誘います。

永遠のシャドーストライカーです。

毎日が降格争いです。

しゃれにならないのでそろそろこのネタやめとこう。

というわけで、

兵庫県の高校が文部科学大臣賞 山形で全国高校デザイン決勝大会[山形新聞]

全国高校デザイン選手権:神戸市立科学技術高が優勝[毎日新聞]

全国高校デザイン選手権:新庄神室産業が入賞 災害寄付の仕組みで提案 /山形[毎日新聞]

21日(日)に本学で行われた「全国高等学校デザイン選手権大会」の模様を何回かに分けてお送りします。

その前に↓でデザ選の予習を

全国高等学校デザイン選手権大会とは

上のページにある通り、一次審査ではパネル審査となります。
9月に行われた一次審査の様子が↓。






そしてこのデザ選には欠かすことのできないのが学生スタッフです。
1年生から4年生まで(5年生も?)上記の一次審査をはじめ様々な場面で活躍します。

出場12校の選手たちは、20日(金)に山形入りしました。

しかし、それ以前から「チームサポート」という、チームごとに学生スタッフがサポーターとしてついて、シナリオづくりのアドバイスをします。しかも手書きのファックスで。

当日朝のリハーサルからご紹介します(リハーサルはもちろん前日にもやってます)。
各チームにつく「チームサポート」。

特に、高校生時代にデザ選出場を経験した学生スタッフは、「卒業までに母校のチームサポートをやりたい!」というのがホントに大きな夢のようです。

今年その夢がかなったスタッフもいましたね!

指導をされてきた先生方も当日は遠くから見守ることしかできません。

もちろんチームサポートだけでなく、機材の操作も学生スタッフの大切な仕事です。ちなみに、今日掲載している写真も学生スタッフが撮影したのものを拝借してます。

まだお客様のいない大きな講義室で、開会式のリハーサル中。

プレゼンテーション用のヘッドセット(マイクです)のつけ方も学生スタッフがお手伝い。

開始前なのに笑顔笑顔。引率の先生も(笑)

今度は外に目を向けると
1年生チームで出場する秋田・仁賀保高校のみなさんが、友人を応援に山形までバスで駆けつけてくれました!
友達を見つけてついつい抱擁しにいってしまった選手が(笑)
やっぱりココロ細かったんだね。

水上能舞台の客席を利用して、友人たちを前に最後のリハーサル。
多くの友人が駆けつけてくれたおかげで、仁賀保高校の選手たちにとって、このデザ選の舞台は見知らぬ土地のアウェーではなく、ホームでの戦いになります。

さぁ、お昼を過ぎれば決勝大会は本番です。
準備に多くの時間をかけてきた学生スタッフにとっても緊張の時間です。

高校生たちが最高のプレゼンができるように
学生スタッフも一丸となっていよいよ決勝大会を迎えます。

せっかくいいところまで盛り上がってたけど、つづく。

2007-10-20

ライティング・オブジェ展の様子をば

昨日はテレビで「おもひでぽろぽろ」がありました。

こんにちは、入試課ブログです。

あれねぇ、ご存知の通り山形を舞台にした映画なんだけど、
タエコさんが寝台列車から降り立った山形駅の中の様子とか、
トシオさんの車に乗り込むときに映し出される山形駅舎の看板とか、
山形駅前の様子とか、
すずらん街を抜けて昔あったクランクを曲がるとことか、
馬見ヶ崎川にかかる馬見ヶ崎橋から見える風景とか、
昔の山交バスのカラーとか、
もうほんとに入試課ブログの中の人が小さい頃の山形市そのものなんだよね。

ただ、室井さん ギバちゃんのしゃべりがやっぱり山形人じゃないってすぐわかるのが気になる(笑)

ストーリーはもちろんなんだけど、
あれ見るとすっごい懐かしくなるんだよなぁ。

一番すごいのは仙山線の風間ガードをくぐってすぐ右に行くと高瀬、っていうところの描写がもうリアルすぎてリアルすぎて、そのシーンだけではえぬき5杯食えます。

いまの山形駅前はこんな感じ(でもこれは3~4年前の写真だね)。

山形駅をはじめ、この映画で描き出されていた多くの街並みは、もうこの街に残ってないんだよね。

すっかりご紹介が遅れてしまいましたが・・・

Lighting Object 2007 in Autumn

の様子を。

工芸コースは新実習棟に4専攻全ての工房があるので、大きな作品は本館までトラックで運びます。
3年生だけでなく、工芸コースの学生がみんな手伝って搬入。
いい笑顔だ。重いだけかもしれないが。
本館入口に作品を展示するので、ガラスにダンボールで目張り中。
そして、













ちなみに、点灯式では↓な感じでみんな仮装してました。
このマスクマン、中には金工の小林泰彦先生が入ってます(笑)
展示は25日(木)まで。
夜は肌寒い毎日ですが、会期中無休ですのでお近くの方はぜひ。

2007-10-18

安西先生 その2

今日のタイトルとソラミミストは無関係です。(まず漢字が違うがな)

こんにちは、入試課ブログです。

先日AO入試を受験いただいた方は、
いまみなさん結果待ちという状況なわけですが、

で、今日の話題。

「最後まで・・・希望をすてちゃいかん
 あきらめたらそこで試合終了だよ」

ということについて。

昨年のAO入試総志願者数(今年でいえば志願者数)は237名。
で、合格者は108名。

ということは、
129名の方が一次や二次選考などで合格にいたらなかったわけで。

さて、ここからが本題。

この129名はその後自己推薦や一般入試などでどうしたのか。

ちょっと調べてみました。

129名中77名が、いま東北芸術工科大学の1年生としてがんばっています。

そう、その後の自己推薦や一般入試などで合格し、入学したわけ。

その77名のうち30名が自己推薦で合格。

残る47名のうち42名が一般入試(前期)[センター利用入試含む]で合格。

そして残る5名は一般入試(後期)で合格。

17名は、AOの後、全く出願がありませんでした。

「129分の77じゃ60%しか合格できないの?」

とお思いかもしれませんが、

実は129名中112名が自己推薦や一般入試で再チャレンジしています。

そのうちの77名が合格して入学しているんです。

というわけで、

「最後まで・・・希望をすてちゃいかん
 あきらめたらそこで試合終了だよ」

です。

もう何年も入試課にいると、
入試を受け続けることでぐーっと成長している受験生を数多く見ています。

そりゃ本人は大変だし苦しい。

だけど、その間に技術や粘り、
勉強する習慣などをしっかりと身に着けている姿は本当に頼もしく感じたり。

というわけで、こんなデータもあるよ、っていう紹介でございました。

ちなみに、この記事は昨年の記事「安西先生」から数字を新しくしてみました。
だからタイトルは「安西先生 その2」。

▼今日の記事
夜のキャンパス、個性光るオブジェ 芸工大で作品展[山形新聞]

2007-10-17

一緒に体験させてくれた仲間。

こんにちは、入試課ブログです。

就職支援室のスタッフからネタをいただきましたのでご紹介します。
今日は就職や進路を考える授業である「キャリアプランニング」の様子を(受講者は250人以上!)。
今回は「私の進路と人生」というタイトルで、株式会社フットマークの磯部社長、そして本学の卒業生で現在フットマークでデザインを担当されている菅原さん、大鋸さん、仁藤さんの4名から様々なお話をいただきました。

みなさんも小学校や中学校の体育の授業で水泳をしたと思いますが、「足あとマーク」の水泳帽子を使っていた方はいませんか?

その「足あとマーク」こそ、フットマークさまのマークなんです。

菅原さんと大鋸さんは、大学案内パンフレット「ACTION/TUAD」の40、41ページにもご登場いただいています。

パソコン上ではデジタルパンフレットとして↓からページをめくっていくとご覧いただけます。
http://www4.d-pam.com/fileRoot/fp/2/1/210241/DigitalAlbumRoot/071001142509/default1.html

ちなみに大鋸さんはこちらの記事でもご紹介させていただきました。

大鋸さんからは、「今の仕事について」というお話。
社会に出て感じていること、現在の仕事内容について、などのお話をいただきました。

菅原さんからは、「商品企画開発を通して得たもの」というお話。
仕事内容の説明や、水中運動用水着「セバピース」の開発経緯と販売まで、入社7年目の今の仕事に対する思いなどをお話いただきました。

磯部社長からは、「社会の中の私・社会の楽しさ」というテーマで、モノづくりの楽しさ、企業活動と求める人材、芸工生への激励をいただきました。

磯部社長はじめ皆さんが一番口にした言葉は、「お客様」という言葉でした。
「社会に出る」ということは「お客様ができる」ということ。
いかにお客様の話を「聴く」かがとても大切ということを再認識しました。
お客様の声(つぶやき)をもとにものづくりに励んでいるステキな会社です。
また、卒業生からは、「自分を信頼して仕事をまかせてもらい、とてもやりがいを感じているし、だからこそ頑張っていい仕事をしたいといつも思っている」とのコメントがありました。
磯部社長も卒業生の皆さんも、芸工大大好き!で、こういう機会を利用して本学に
足を運ばれるのを、本当に楽しみにしていてくださっています。「やっぱりいいですねぇ」って言っていただいています。





磯部社長のブログでもご紹介いただきました!→こちら

あれ?仁藤さんの紹介がまだですね。
仁藤さんは、この3月に本学を卒業して入社7ヶ月目。
ご自身の就職活動や、現在の仕事内容、なりたい自分像などについてお話していただきました。

仁藤さんの持ち時間は10分だったのですが、入社7ヶ月目の仁藤さんが一生懸命に在学生へ向けてメッセージを贈っている姿を見て、先輩社員の菅原さんと大鋸さんはとても感動され、

「彼女の持ち時間を過ぎちゃってもいいから、もっと話をさせてあげたい!と思いました」

と温かく目を向けられていて、こちらがウルウルです。

さて、今週末の21日(日)には、本学が主催する全国高等学校デザイン選手権大会(以下 デザ選)の決勝大会が開催されます。

2007年10月21日(日)、決勝大会を開催します![全国高等学校デザイン選手権大会]

全国から選ばれた12校12チームが、プレゼンテーションを行います。
また、この大会の運営は学生スタッフが担っています。
高校生のみなさんも、芸工生のみなさんも、ぜひぜひぜひぜひこの決勝大会に足を運んでください!
「デザイン」という言葉が意味するところを再認識したり、「デザイン」がこの社会で担うことのできることを再発見できると思います。
そして、結構泣けます。

突然デザ選の話が出てしまいましたが、なぜかというと・・・

『ヤマガタウン of the people by the people for the チャリンコ』

そう、仁藤さんは高校3年生のときにこのデザ選決勝大会に出場しているんです。
(指導されていた先生のレポートはこちら

そして、大学入学から卒業まで、デザ選の学生運営スタッフとして頑張っていました。
昨年の決勝大会の写真は、仁藤さんと高宮さんによる撮影なんです)

授業受講生に配布されたプリントに菅原さん、大鋸さん、仁藤さんから「私の就職活動体験記」としてコメントをいただいていたのですが、そのプリントの最後に「Q.芸工大で得たことは?」というクエスチョンへの答えをつづっていらっしゃいましたので、最後にご紹介したいと思います。

「Q.芸工大で得たことは?」
○菅原さん
 多くの人と一緒に作り上げる楽しさを知りました。最後の卒業制作では、初の体育館展示や他大学との合同卒制、てつそんが第一回目ということも重なり、クラスで協力する場面が多くありました。ポスター1枚を決めるにも壁に貼り出して投票したり、交渉係、資金調達係、資料収集係、暖房係など色々な役があって、実際に社会に出て仕事をするのとそう変わらないことをしていたと思います。その他、グループでの展示会や大学祭、チュートリアルなどいくつもそういう機会がありました。そして卒業して離れていても、いまだつながりがあるのはうれしいことです。

○大鋸さん
 まじめに馬鹿なことができる友人、尊敬できる先生。人に考えを伝えるスキル、今も勉強中ですが。

○仁藤さん
 学科活動→形作るだけではない、広い意味での「デザイン」の面白さを学んだこと。
 それ以外→自然、スポーツ、行事。山形出身なのに、大学生活で初めて山形の魅力を知った。それを一緒に体験させてくれた仲間。

2007-10-16

太郎。

キャベツ太郎好き~。

こんにちは、入試課ブログです。

キャベツ太郎でご飯3杯はいける、わけねーよ。

でもいまだにこのお菓子のどこが「キャベツ」なのか、
そしてパッケージに載っている「カエル」と思われるキャラクターと「キャベツ」にどんな因果関係があるのかが不思議で仕方ありません。

色?

ハッッッッッ!

もしかして、あの「カエル」が「キャベツ太郎」なの?

そーか。そーいうことか。

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんが川で洗濯していると、川上の方からどんぶらこどんぶらこと大きなキャベツが流れてきました。

おばあさんは、「あら、こんなに大きなキャベツがあるなら、今日はホットプレートでお好み焼きよ!」と叫びつつ、その大きなキャベツを家に持ち帰りました。

おじいさんとおばあさんが二人でキャベツを割ると、なんと中から元気なカエルが生まれました。

おじいさんとおばあさんはそのカエルを「キャベツ太郎」と名づけて大事に育て(以下大幅に略)

こういうの書くと、また「不真面目だ」とか言われちゃうよ。
書いちゃったけど。

気を取り直して。

大学祭の閉会式の記事でご紹介したメディア・コンテンツデザイン学科映像計画コース4年生による企画で、学長賞を受賞した「映像計画プリクランド」の写真が手に入ったので。
ハイビジョンテレビに自分の姿が映し出されて、それをプリクラにしてくれるという企画でした。
特殊映像などで使用する「ブルーバック」を使ってます。
映像計画コースの演習でももちろん使うものですから、日頃の学習の成果を体験版として大学祭で企画してくれました。
子供たちもたくさん来てくれて、とってもいい企画だったと思います。
私は料理賞の件もあって、あらかじめ学長賞を知ってたんだけど、

「映像計画のプリクラのやつ」

といわれて、すぐ「あれなら学長賞ですねぇ~」って話をしてました。

映像計画の4年生のみなさんおめでとう!
(ちなみに映像計画コースのホームページがもうじきできますので、公開したらお知らせします)

続いてもう1つ。

5月に1年生の学科コース関係なくシャッフルされて行う授業「教養ゼミナール」の紹介で、「エコ・コミュニケーション」に取り組んでいる1年生の田植えの様子を記事にしました。

初体験?[2007.5.29]

そう。あの田んぼで「教養ゼミナール/エコ・コミュニケーション」の授業をとっていた1年生たちが、先日(もう2週間くらい前だけど)稲刈りをやったんです。
八森地区という山間の集落です。

ちなみに田植えのときの写真は↓
同じ場所から写真を撮ってるけど、周りの風景が今回はもう全然違うよね。

すすきも出てるし秋だねぇ~。

こんなに四季をはっきりと感じ取れる土地で、あなたもクリエイトしてみませんか?
↑一応入試課っぽいことも書いてみる
地元の農家のみなさんに教わりながら、コンバインじゃなくって鎌で刈ってるのね。

夏のオープンキャンパスでライブトークをしてくれた北海道出身の1年生の女の子がこの授業を受けてるんだけど、入学しての感想について話をふったときに突然、

「この大学、授業で田植えができるんですよ!すごいでしょ!!ねっ!!!」

って高校生や保護者の前で超興奮して話してたのを思い出したよ(笑)

最後に。

明日17日の17時半から、本館エントランスにおいて大学院生産デザイン領域のデザイナーズグループ「Link」によるDesignersblock 07 London出展報告会が開催されます。

Link @ Designersblock 07 London報告会[東北芸術工科大学]

Linkのホームページは→http://www.link-design.org/

ぜひ多くの芸工生に見て欲しいです。
美術とデザインの融合、とうたっている割には、そういった機会がまだまだ多いとは言えないと思う芸工大ですが、ぜひ芸術学部のみなさんにもこの報告会を見て欲しいと思います。エントランスなので、気軽に見れますし。

2007-10-13

これから始まる就職ガイダンス2009

朝食&どーしても黒糖ラテを飲みたくて、大学近くのドトールへ。
店員さんはみんなうちの学生。
レジで後ろを振り返ったら、建築・環境の某先生。
悪いことなんてもちろんしてないんだけどなんか気まずい(笑)。

こんにちは、入試課ブログです。

こんな記事を書いたら、この番組の制作会社さんから「たまたまブログの記事を拝見しまして」なんてお電話をいただいてしまいました。
ちょいと恐縮。

で、毎年この時期恒例の3年生対象就職ガイダンス。

昨年の記事はこちら、一昨年の記事はこちら

というわけで、先に言っとくけど今日の記事は長いしくどいしうざいよ(笑)

やっぱり関心が高いですねぇ、昨年よりはかなり多くの学生が参加していました。
はじめに就職活動サイトエン・ジャパンの宇野さまより、「これからの就職活動の進め方」についてお話がありました。
宇野さまは、いまは九州大学と合併した、国立の九州芸術工科大学のご出身ということで、クリエイター職についてのお話も交えていただきました。
ちなみに、大学入試で言えば「合格」といえる企業さんからの「内定」が、いまは大学4年生の4月がピークとのこと。
これは自分的な感覚で言うと、7~8年前より1ヵ月くらい早いかな。
その後、事務局就職支援室から「今まずすべきこと」「就職支援室のサービス」「就職状況」などの説明がありました。

で、「先輩体験談」として、すでに内定を得ている4年生お二人からお話がありました。

まずは美術史・文化財保存修復学科の坂戸さん。
[内定までの経緯]
1年前のガイダンスに触発されて、11月には就職情報サイトにエントリーしたり、絵の具の研究をしていたので、絵の具メーカーに採用の有無について電話をしてみた
→いま思えばこれがはじめて動いたこと(でもどこも採用はしてなかった・・・)
・合同企業説明会に参加して、人事の方の雰囲気がよかったところを受けたが両方×
→大学のサークルで裏方の仕事をしたりしていたので、事務ならいいかなぁと思っていたけど、いま考えれば受けた会社に統一性がなかったなぁ
・4年生になってすぐ、研究が思うように進まず。
・6月になって顔料の研究から接着剤の研究へとテーマを変更。
・洋画コースの学生に知り合いが多くて、いろいろな話を聞くことができた。
・たまたま洋画の大学院生が使っていたボンドメーカーのホームページを見たら、採用情報を発見!エントリーした。
・こんなふとしたきっかけから就職が決まった。
・就職活動中には、博物館実習や卒業研究中間発表などでかなり忙しかった。
[就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと]
・自分のことを自分の言葉で話せることが重要だし、自分の中に語れるものがないと、と思う。
・志望理由などを書くエントリーシートや面接では、目上の方に的確に伝える必要がある。
・とにかく早くから動き始めたほうがいい。
・社会の時間(就職活動の流れ)に対して、自分の時間を合わせることも必要。首都圏ではまだまだ早く動いている。
・動き出せなくても、いろいろなアンテナを伸ばしておこう。(ex.なにかで企業名が出たら、とりあえずネットで調べておく。郵便物にはとりあえず目を通す。先輩と話す。など)
・「こうすれば就職できる!」なんてものはありません。

続いて、グラフィックデザインコースの鳥居さん。
[内定までの経緯]
・企業内のデザイナーを考えていた。
・2年生のときから就職ガイダンスに出たり、学内で行われている就職筆記試験対策講座を受けたりキャリア科目の授業をとったりして他の人よりも就職活動に対する意識をして早く動いていたと思う。
・それでも、就職活動中には「もっともっと早く動いておけばよかった」と思った。
・ちょっと考えている間に、会社説明会の予約が埋まって参加できなくなることも多々ある。
・説明会の3日後にポートフォリオ(企業などに提出する作品ファイル)提出、なんてこともあった。
・2~3月はほぼ毎日就職活動。東京中心に、2ヶ月で2~30社。
・クリエイティブな職種は採用が遅い、と思っているかもしれないが、実際は1月にすでに始まっているので遅いということはない。
・うち2社から内定をいただき、メーカーのパッケージデザイナーに決めた。
・就職活動サイトが大好きでよく見ていた。遅くとも10月中には登録をしておいた方が。
[就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと]
・本気で動く準備をいまのうちからしておかないと、いざというときには動けない。
・迷っているうちに採用活動をしている企業がどんどんなくなってしまう。
・自分から調べる、ぶつかっていく、という姿勢が必要。
・自己PRが一番困った。
・グラフィックの活動を頑張っていたことが自己PRの基礎になった。
・いまは就職活動に対して憂鬱な気分の人が多いかも。
・でも就職活動は自分を成長させる絶好の機会。
・こんな風に人前で話すなんて、就職活動の前にはできなかったし、就職活動を通して今まで知らなかった自分を発見できた。

最後に先輩のポートフォリオを自由に閲覧しました。




体験談を話した先輩に直接質問もしたり。
ここからは個人的意見で、受験生に向けて。

伝えたいのは、

高校までの学習を大切に。

入試課に来て丸5年になった今年の3月に、高校生・受験生の頃から顔も名前も知っている学生たちの卒業をはじめて見届けました。
今振り返ると、彼ら彼女らが受験生のときに大学説明会の個別相談などで、

「とにかく受験に必要な実技や入試科目の勉強だけをやって、他の科目はもうやらないし授業も聞かない!」

って言い切っていた人が結構いて(当時はもちろん止めましたけどね)。

そんな彼ら彼女らが大学3年生になり4年生になったときに、思うように就職活動を進められていなかったなぁと(説明会などでのそんな一言でも結構入試課って覚えてたりする)。

統計をとったわけじゃないので、あくまでも個人的な感想と受け取ってくださいな。

要は、「受験のいまさえ乗り切ればいい」という考えだと、そのツケが社会への一歩目となる就職活動のときにまわってくるというか。

英語のイディオムなんて大学入ってしばらくしたら忘れちゃうし(なんていいきっていいのかな・・)、こんな公式覚えて何になるんだなんて常日頃思ってたし、パソコンでばかり文章を打っていると漢字がわかんなくなっちゃうこともよくある。

でも、高校までの基礎学習を偏ったものではなくきっちりとしておけば、3年後でも4年後でもそれがベースになって就職試験、特に筆記試験の対策に充分なりうるのね。

基礎的な学力っていうのはもちろんそうだけど、科目を絞らないで勉強するってことは、いくつかを同時並行でやらなければいけなくなる。
それらをどうすれば効率よく進めることができるのか、ってことを考えながら勉強をすすめなきゃいけなくなる。

で、それを経験していれば、お二人の体験談にもある通り、就職活動をむかえた際に「やらなければいけないことがたくさんありすぎる状態」を自分の中で交通整理して、順序だてて取り組むことのできる人になれるんだと思うし、高校時代から知っている学生の就職活動状況を聞けば聞くほど、それが当たってるような気がしてならないんだなぁ。

いや、もちろん大学でも演習や課題やレポートでそういう「整理しつつ勉強を進める状況」っていうのはもちろんあるし、芸工でもそういう授業やカリキュラムを組んだりしてるんだけど、高校時代に意識しておいた(あるいは身についている)人ってそれが大学に入ってからも崩れないし、もし多少ブランクができたとしてもすぐリカバリーできるんだよね。

成績がいい、悪いではなくて、勉強に対する「意識」を少しでもしておいて欲しいなぁ、というのが今日のお話。

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