放課後畑に文明がやってきました!
一つは水の確保。
サイホンの原理を使用して小川から水をくみ上げる道具を
メンバーがつくってくれました!
今年は植え付けの時期に干ばつだったため、助かりました。
もう一つは小屋。道具類を収納する簡易のものです。
竹を切ってきて、互い違いに組み合わせて作った小屋です。
川の対岸の竹を切って、川に流して運んだらしい。陸路はリヤカーで。
屋根はヨモギと葦の二重構造で葺きました。
ちょっと不格好だけど。
道具を作り、作物を育て、
それを料理して食べる。
そういう時間と環境がある事。
それを楽しいと思い、集える仲間がいること。
豊かだなぁと感じます。
日本は雨が降って、保水する山が沢山ある。
作物が育つ土壌がある。
世界を旅した人から話を聞くと、
これほど資源が豊富な国は他にない、と言います。
その一方で、一般的に「日本は資源がない」と言いますよね。
まったく逆の言われ方をしていますが、どうしてでしょう。
足りないと思うのはなぜだろう?
どれくらいあれば足りるのだろう?
そもそも、どんな暮らしを豊かと感じるのだろう?
何を資源と視て、何を豊かだと感じるのか。
きっと人は、足るを知らなければ、いつになっても豊かさを感じることは出来ないでしょう。
自分の手でつくる事。
それは実寸大の暮らしを実感できる。
足るを知ることが出来る。
世界の成り立ちを少し理解する事ができる。
だから、そこに安心や豊かさを感じることが出来る。
少しづつ知恵が集まっていく畑を見て、そんなことを思いました。
今のところ、屋根も壁もある家に住み、戦争が無くて、飢餓で苦しむことも無い、
そういう一見、豊かな国、時代に生まれたからこそ、
感じ、考えていく必要があるのだと思います。
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記:農芸ファシリテーター 飯塚咲季
今回の勉強会のテーマ
『身近なフェアトレードとは?』
でした。
前もって宿題にしてあった
〝各々が考える身近なフェアトレード〟
を発表し、それについて、今回も熱く意見交換しました。
など…
多くの意見が出ました。
話せば話す程「フェア」という価値観が各々違うということに
気づかされた…
当たり前の事なんですけどね…
フェアって難しいと思った今回の勉強会でした。
文化財保存修復学科 1年 佐藤 純一