2日目はいよいよ本番、味噌作り。
今年採れた大豆の総重量は20.16kg。使える豆は17.76kgと大収穫でした。
味噌作りで大変お世話になっている田中さんの説明を聞いて味噌作りに取り掛かります。1日目にも来てくださり、色々お話できてとても楽しかったです。
大豆からは、まるでメレンゲのような大量のアクが出ます。3時間アクが出なくなるまで、薬指と親指で潰せるくらいの柔らかさになるまでじぃ〜っくり煮ます。
その間に蕎麦も作ります。蕎麦粉も小麦も山形のものを使用します。
この蕎麦打ちがかなり大変でした。全然粒が揃わないしなかなかまとまらない!と大人陣が苦労してると、ちびっ子くんの方が上手に蕎麦打ち出来ていて、小さな先生になってみんなに指導してくれていました。その光景に学生も大人もにっこり、ほのぼの。
1日目に寄ったお蕎麦やさんで蕎麦の太さを学んだ柳川先生のお蕎麦もかなり細く切られていましたが、先輩のお蕎麦も負けないくらい細く切られていて田中さんに「今日作った中で最高傑作」と褒められていました。ちなみに私は生が好きです…。小麦の生ってお腹壊しちゃうんですけど、やめられないんですよね。美味しくて。
休憩時間のJさんとちびっ子兄妹の様子。ポケモンGOをしております。色んなポケモンが出てくるたびに「これは強い?どこにいるの?」と質問攻めのちびっ子くんに対し、ちびっこちゃんは小さなお顔に似合わない深〜いしわを作って画面を覗き込んでいました。
こうして一人一人が作ったお蕎麦が完成。みんな太さも味もバラバラですが、苦労して作った食べ物をみんなで食べるとそれだけで何倍も美味しく感じられます。幸せだな…としみじみ思いました。
そうしている間に大豆が柔らかくなって、いよいよすり潰し作業です。臼と杵を使い潰していくのですが、この杵がまあ、なんと重いこと!!
それでも作業をやめることは出来ないので、みんなで順繰り順繰り代わって大豆を潰していきます。
ちびっ子ちゃんも、頑張ってお手伝いしてくれました。
小さなおててで、トン、トン、トン。小さな杵でトン、トン、トン。
健気な姿に目から水がっ…。
効率を考えて、第1段階で荒潰ししています。ホクホクの大豆はきな粉のような香りがして、食べると味付けのしていない枝豆の味がしました。もともと枝豆なので、やはりそこは変わらないようです。それでも、ほのかに甘くて美味しい茹で大豆が農芸の畑で出来たことが嬉しいです。
この後、麹と塩と茹で汁、大豆を混ぜ合わせて3樽分のお味噌が出来上がりました。
この段階で一口食べて見ると、とんでもなくしょっぱいです。しょっぱいというより、辛いに近い!この塩辛さが味噌になった時に、マイルドになるんだから凄いですね、発酵の力って。
色んな人の力、見えない菌の力がたくさん集まって出来た2019年のお味噌は1年後、どんな色になって、どんな食感がして、そしてどんな味がするのでしょう。
開封するのがとても楽しみです。
これで農芸2018年度の活動は終了しました。
新年度の農芸もどうぞよろしくお願いします!
美術科洋画コース2年 中澤妃奈代