2022-04-19

3/31 みそ活(3)

こんにちは。放課後農芸です。

 

今回は、味噌づくり当日の様子をお伝えします。

 

この日は、あいにくのお天気でした。しかし、大切に育ててきた大豆が多くの方々に支えられながら味噌になっていく初日ということで、ワクワクが止まりません。雨の降るなか、畑にテントを張り、準備万端です!

 

大豆の選別や材料調達、そして味噌づくりの全てを手ほどきしていただいている明子さんに今年もお世話になりました。

 

まずは、前日から水につけておいた大豆を、じっくり柔らかくなるまで煮ていきます。親指と薬指で潰すことができるくらい柔らかくなるまでの2〜3時間、灰汁を取りながら、沸騰しすぎないように火加減を調整していきます。

その間に、「深瀬善兵衛商店」さんにお願いしていた麹を受け取りにいきました。白米と玄米から作る2種類の麹です。試食してみたら、特に玄米の麹が口の中で広がり、とても美味しかったです。

 

大豆が煮えたら体育館に移動して、冷めないうちにひたすら大豆を挽いていきます。餅つき用の臼と杵、すりこぎ、うどんのように袋に入れて踏んだりと、とにかくみんなでマッシュしていきました。

 

豆の形がなくなるまで潰したら重さを測り、冷まします。その間に、麹と塩を大豆の重さに合わせて、使用する量を用意します。

冷めた大豆、麹、塩、そして去年の味噌を少し入れ、よく混ぜます。この時に、白米の麹と玄米の麹の2種類に分けて味噌を作っていきます。

まだ少し温かい大豆と粒々で冷たい麹、ちょっと手に染みる塩の触感が、味噌を作っている!という実感になりました。

 

そして、いよいよ味噌を樽に詰めていきます。空気が入るとカビてしまうため、おにぎりのように丸めて、樽の中に叩き入れることで隙間を無くしていきます。叩き入れた時の音がとても心地よかったです。

 

樽に味噌を入れたら、淵に塩をまぶし、重石を乗せます。ここからは熟成した味噌になる秋頃まで、様子を見ながらひたすら待ちます。

明子さんの手ほどきのおかげで、今年も順調に仕込むことができました。ありがとうございました!

 

私は、大豆を植えるところから味噌づくりまでを初めて経験しました。畑づくりだけでなく、味噌づくりを通して、農芸メンバーはもちろん、たくさんの地域の方々と出会い、多くの学びを得ることができました。また、農芸の味噌づくりを多くの方々が温かく見守ってくださっていることを知りました。このような環境で味噌づくりができたことは、私にとって貴重でとても素敵な体験でした。本当にありがとうございました。

今年仕込んだ味噌も、きっと美味しい味噌になって私たちを笑顔にし、来年へと繋いでいってくれるのだと思います。

 

芸術学部 美術科日本画コース2年 神作茉弥

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

放課後農芸とは

最近の投稿

最近のコメント

アーカイブ

カテゴリー

メタ情報

東北芸術工科大学
TUADBLOG