大学の裏に住んでいる百姓のおじいさん、岡崎さん。
茶さじや竹箒、縄を綯って素敵なかごバックを作ったり、とても器用な手しごとをされます。
手に職をつけたい私は岡崎さんに弟子入り志願をして、放課後農芸の人と共にもの作りの勉強中。
先日は竹箒の作り方を見せて教えていただきました。
そして今日はそんな弟子入り計画第二弾【縄を綯う】
岡崎さんの手つきを見ても全然理解できず、やらないと分からんということでトライ。
やりながら手の動きを教えてもらいました。
藁を手のひらで転がすように合わせていくと意外といい感じに縄になりました。
コツを掴むとリズムよく楽しく進みます。
わたしの綯った縄
岡崎さん曰く、すべては縄から始まる。
昔は家作りにも縄を使っていたそうな。
その家は中で煙を焚いて維持すると100年保つと。
なんか生きてるなあ、とおもいました
岡崎さんが納屋からいろいろ出してきてくれました。
一番左の草履は100年前のもの。真ん中は雪の時履くものだそうです。
蓑はくぐという植物で軽くて水をよくはじきます。縫い目がおしゃれ。
装着。
どれも軽くて体にしっくりきました。そして機能的。
草履は日常で使いたいレベルです。
今日は雨のなか畑作業したので蓑使ってみたかったなあ。
いろんな情報媒体がある今日ですが、人から人へ直に伝えることには力がありますね。
見て聞いて手を動かして体で感じて、縄を綯った感覚と岡崎さんの縄を綯う手の動きが自分の中に濃く残りました。
こうして一人一人の体と感覚を媒体として伝わっていくのが伝統なのでしょうか。
放課後農芸の畑の外での報告でした。
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記:芸術学部美術科彫刻コース 渡部萌