2026-06-03

6/2勉強会『モモ会‼︎』

こんにちは‼︎ 放課後農芸です‼︎

あっという間に6月。

学生にとって、そろそろ課題やサークル活動などで、

スケジュールが立て込み始める時期だと思います‼︎

 

そして、7月ごろには

試験やレポート課題で

前期のピークへ。

 

思わず、「忙しい‼︎」「時間がない‼︎」「試験やばい😢」といった言葉が

口をついて出てしまう人もいるかもしれません。

 

皆様を焦らせ、困らせる時間という概念。

本日のテーマは、「時間の使い方」です‼︎

 

さっそく、この本を読みます‼︎ ↓ ↓ ↓

 

ミヒャエル・エンデ『モモ』(大島かおり訳、岩波書店、1976年)

 

なんと、今から50年前に発行された本です‼︎

このブログのタイトルにある「モモ」とは、この本のことを

表していました‼︎

 

毎年恒例、この本の第六章「インチキで人をまるめこむ計算」を

みんなで仲良く輪読していきます〜。

 

 

 

 

 

六章の大まかなあらすじだけ、書いておきます。

(あらすじは灰色の文字にしておきました‼︎

ネタバレが嫌な人は、お手数ですが、そこだけスライドしてください。)

↓ ↓ ↓

 

 

 

 

床屋のフージーのもとへ、時間の価値を取り扱う不思議な灰色の男が突如やってくる。

時間貯金銀行から来たと告げ、フージーに時間の大切さを説いた。己の人生に満足していない

フージーは、灰色の男の話にのめり込んでいく。今まで浪費した時間の合計を知った後、

激しいショックを受けてしまう。灰色の男は、無駄な行動は控え、時間を節約するように助言する。

フージーは取り憑かれたように、時間を倹約するようになってしまう。やがて、大都会にまで

時間の倹約の考えが広まり、貧しく無愛想な人で溢れかえってしまうのだった。(244文字)

 

 

 

 

といった感じでしょうか‼︎

 

大きな声で、ゆっくり、丁寧に

物語を読解していきます。

 

 

まるで文芸学科の講義みたいです笑

文芸の私も、いつも以上に集中しました‼︎

 

ちなみにですが…

作品を正しく読解するコツとして、

因果関係に注目してみると良いですよ‼︎

 

因果関係というのは、つまり

あること(原因)が、別の出来事(結果)を引き起こすという

考え方です‼︎

 

今回で例えるなら…

フージーにはこんな過去・考えがあったから(原因)

灰色の男たちの言う通りにしてしまった(結果)

 

……みたいな感じですかね‼︎

 

結果だけを読み取ると感想文に、

原因を追求すると批評に、

作中の因果関係を、別のデータを用いて

新しい視点を生み出すと書評となります‼︎

 

長くなりました💦

ちょっとした豆知識ですので、どうぞ

ご活用ください。

 

さて、読み終えたら

200字ほどで感想を書き…

グループに分かれて、お互いの意見交換です‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、「ワールドカフェ」という方法で

メンバーをシャッフルしながら

色んな人と話し合いました‼︎

 

みんなの感想・意見を一部抜粋し、まとめてみました‼︎

↓ ↓ ↓

 

・スマホに囚われている現代人みたい。動画の2倍速視聴とか。

 

・灰色の男たちに怒りが湧いてくる。

時間に怯えるために人生を過ごして

いるわけではない‼︎

 

・時間を無駄にしていないか、空いた時間をどう扱うかが

重要だ。時間への責任を持つべき。

 

・無駄な時間ってほんとに無駄なの?

もうちょっと突き止めてみる方が良さそう。

 

・無駄な時間を削るより、どこの時間を大切にしたら

幸せになるか考えよう。人生は、無駄を減らすゲーム

じゃない。

 

・目に見える豊かさと、見えない豊かさ(心の豊かさ)は

別物だと思う。

 

・時間とは本来目に見えないもの。それを、手に負えると

思うのは勘違いである。人間の作った概念に囚われては

いけない。

 

・時間は、麻薬。

 

・よそ道(無駄なことをする)の時間が

楽しいんだよな。

 

・時間は前向きに捉えよう。

すると、灰色の男の手には乗らなくなる。

 

・契約はきちんとしよう。

 

・この貧しく痩せ細った都会の

芸術分野がどうなっているのか気になる。

 

・最近は、安くて時間もいらない飲み物が自販機で買えてしまう。

だが、自分で豆をひいて、コーヒーを淹れると、モモ会の時間の価値を

思い出せる。他の人から見たら無駄でも、自分にとっては時間の

価値を思い出せる大切な「何か」がみんなにもあるはず。

 

…ずいぶん色んな意見が

出ましたね‼︎

 

話し合いでは、

フージーを、自分の姿と重ねて

時間の使い方を見つめ直したり、

昔話と決めつけず、現代と結びつけて考えたり、

人が豊かに生きるにはどうしたら良いのかを熟考したり、

一人一人、さまざまな視点で

『モモ』を読解しました。

 

1年生は、無論初めて読んだ人がほとんどで、

自分への教訓として考えてる人が多かったです‼︎

 

2年生以上では、去年の自分がどんな考えを出したのか振り返る

人もいました。

 

私個人の意見として、

時間が麻薬という考え方が面白い!と思いました。

確かに、時間ってあればあるほど最高ですが、

ない時は本当に息が詰まりそうですもんね…。

 

 

さて、まとめです‼︎

この『モモ』にもある通り、

生産性や効率、合理性に執着すると、

人が豊かに生きるための重要な時間を

どんどん削っていってしまいます。

 

確かに、

みなさんがプレゼンやレポートで

データを見せる時のように、

数字には、とてつもない説得力があります。

 

しかし、数字を追うだけでは人は豊かに

生きられません。

 

時間を節約しようとして

さらにイライラしたり、ケチケチしたりするようになってしまいます。

 

殺風景な都会に、無愛想な人々。

まさに、灰色。

 

大切なのは、時間だけに囚われないこと。

無駄な時間もあって良いのです‼︎

 

そしてもう一つ。

無駄を省いたものは、

AIが生成したもののように、

どこにも「人間らしさ」を感じなくなります。

 

人間らしさを再び感じるには、

人の無駄と手間が必要です。

 

他の人から見たら無駄であっても、

自分にとっては豊かな無駄が、人の心を動かしていく。

 

 

つまり、無駄な時間🟰手間🟰人間らしさ‼︎

というわけです‼︎

 

これは、アートやデザインでも同じことが言えますね‼︎

一つの作品にかけた手間や時間は、作品を見る人の心を大きく

惹きつけます。

 

例えば…

文芸での私たちの生活の中にも、

データよりも手書きの方にパワーを感じることが多いです。

デジタルの漫画原稿より、アナログの漫画原稿の方が、

輝いて見えることがあります。

 

人の心を動かし、その人全体を豊かにするのは

『モモ』であるところの「無駄」であり、「手間」であり、

「人間らしさ」であると私は信じています。

 

 

 

 

 

 

↑ちなみに…

放課後農芸創立時のシラバスです〜。

 

 

最後に、冒頭でも言った

「忙しい」「時間がない」などが日頃から口に出てしまう時、

時間だけに囚われていないでしょうか?

 

「そんな活動に参加するくらいなら、課題をやった方がいい」と

合理性だけで判断してないでしょうか。

 

時間の使い方とは、いかに合理的に時間を使うかではなく、

人間が豊かに生きられるかどうかに使うということだと思います‼︎

 

前回に引き続き、とても濃い内容でしたね‼︎

これにて、『モモ会』の回は以上になります‼︎

 

さぁ、勉強会も

どんどん盛り上がってきました🎵

次回の投稿もお待ちくださいね‼︎

 

時間100、手間100、無駄100で

また会いましょう‼︎

 

————————————————-

東北芸術工科大学 芸術学部

文芸学科 2年 千葉 優心

————————————————-

 

 

 

 

 

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