リンゴの産地で有名な、朝日町和合地区の公民館にマリコさんと調査に行ってきました。いろいろな品種のリンゴの収穫が始まり、ここで、生産者による直売、週末ネコトラ市が始まっていました。
公民館入り口には、手づくり看板があり、地元の小学4年生、6年生の女の子も遊びに来て、裏紙に絵を描いていました。
役場の若手職員ものぞきに来てくれて、話を聞くと、何と、ここの地区の人たちは、8年間も、自分たちで地域づくりのワークショップを続けているのだそうです。今回、地区の看板の図案を描いてくれないか、という相談依頼を受けて、まず、訪問したのですが、よく聞いてみると、絵ではなく、地区を紹介する手づくりマップを描いて欲しいとのこと。しかも、実際に、看板制作して看板に描くのは、自分たちでするとのことです。
町でも、町内各地に共通の看板サインを設置中なのですが、それとは別に、自分たちの地区には、手づくりで自分たちでつくりたい、でも、地図心と絵心は素人なので、図案を描いてもらえないだろうか、という話でした。
1年生の時から、山形市内周辺のイラストマップ制作(山形法人会誌連載)の課題もしてきたことが、実際に、地域住民の要望の活かされる機会になることになりそうです。
何でも、自分たちで、手づくりでしたいという住民のみなさんの気持ちは、これまでの自主的な話し合いのワークショップから生まれてきたのでしょうか?
そして、マップの看板をつくりたい、という心は? つっこんで尋ねると、
「A・・・」という返答。
「ということは、そうなるためには、ただ、マップの看板つくるだけでなく、B・・・のようなことを行ったり、C・・・のような心持ちも育んでいきたいということになりますか?」
と、さらに、掘り下げて聞いてきました。
手づくりマップの看板をつくりたい背後になる気持ちを実現していくには、ただ、マップだけではならず、住民の方々も意識していなかったことまで気づき直して、それらも含めて、住民の方々といっしょに、美術を活かして、思いを具体化していくことは、コミュニティアートの大きな役割です。
総合美術コースは、そのような、思いを総合的に具体化する活動も学んでいきます。
手づくり看板は、リンゴの収穫が終わって時間がある、雪の1・2月に、この公民館に集まって、みなで作業したいということなので、その前までに、メールで図案のやりとりしながら、マリコさんが制作していきます。その過程で、どんな住民との信頼関係が生まれるのか、楽しみです。
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