明日は、オープンキャンパスです。
総合美術コースは、3年生が中心になって制作した、石焼き芋や中華そばの屋台(と言っても学生のみなさん世代は知らないと思いますが)ならぬ、ワークショップの屋台が登場しました。どんなワークショップかと言うと…。
興味ある方は、立ち寄られてください。
昨日、葉山のふもと、村山市岩野のおばあちゃんから電話をもらって、くるみの枝切りと皮とりの現場を見てきました。
くるみの木は、耕作放棄の荒れた土地に、カラスがクルミを落とすので、自生するそうです。5月、その若い枝から皮をとります。山に自生している山ぶどうの皮をはいでしまうと山ぶどうは枯れてしまいますが、こちらは、環境保全型です。すーっと、気持ちよく皮がはがれます。
この皮をかわかしておいて、農作業が忙しくなくなってから、このおばあちゃんが編んだのが、このバッグです。
2日くらいで編むことができるそうです。
くるみバッグづくり、のちに、編み方を習い方はいますか?
このような自然のつるのバッグは、おじいちゃんやおばあちゃんが好むように思われていますが、若い人が編むと、新たなセンスのバッグができるかもしれませんね。
私は、A4ファイルが入るバッグをつくってみたいな、と思っています。縄文人も編んでいた、ナチュラル・バッグですよ。
スイカで知られる尾花沢の有名な銀山温泉への一本道沿いに、不思議な看板とドームが。
一昨年、本コースでペイントしたスイカドームは、当主の、りりしいのり蔵さんとともに、元気です。今は、金〜月の週末開店です。
店内は、喫茶店風になっています。のり蔵さんいわく、どんどん、ユニークな商品展示が欲しいそうです。ここに自分が作ったものを置いてみたい人はいませんか? 富士紙器さんのねこ椅子とテーブルは、さっそく「あったらいいね!」と連絡しました。夏は、スイカで大入り大繁盛店になります。
本当に、蔵王連峰のみはらしがきれいな、みはらしの丘での、市民実行委員スタイルによるイベント、みはらしクラフトミュージアムに、チュートリアルで見学に行ってきました。
ゼロからこのような場づくりをすることは、大変エネルギーがいることですが、それを実行した市民の有志のみなさんの尽力の賜物です。これが、根付くためには、これからですし、実行委員スタッフのみなさんの負担とやりがい・メリットの見えないバランスをどう自分たちで生み出すことができるかです。はるばる自転車でサイクリングがてら見学に来た総合美術生もいてくれました。このような地域のイベント・場づくりに関心ある人は、フェイスブックの実行委員会に参加してみてください。
帰りに、みはらした蔵王のふもとの山川牧場さんにアイスを食べに行きました。そこで、山川喜市さんから、「いのちの教育」ミニ講座を聞きました。どんな話だったかは、学生ブログに投稿した記事を読んでください。しっかりと宿題まで出されましたね。偶然に、社会のあちこちで生きている人から学ぶことこそ、フィールドワークの学びです。
牛の気持ちよさそうに。
今年度の総合美術の授業は、先週・今週と1〜3年混合の10グループによる、「総美・春のキャラ祭り」で始まりました。連休中日の木曜日に、その発表会が開かれました。
芸工大循環の各バス亭エリアを自分たちで歩いてフィールドワークし、そこで見聞して感じたその地域の特徴を、ローカルな地元キャラクターにして表現するという課題学習です。フィールドワークのパネル、キャラクターのパネル、キャラクターの立体模型が、提出課題です。
どのグループも、それぞれチームワークを発揮して、ユニークなキャラクターを産み出してくれました。
雰囲気や環境や性格や特色など、あらゆる森羅万象を、自分たちの人格化するキャラクターの起源は、どこまでさかのぼることができるでしょうか? 縄文時代の、個性的な土偶などもそうかもしれません。当時は、現在のような世界的な情報や交流がなかったので、外国には知られなかったのでしょうが、今、インターネットや貿易など、世界のモノや文化が流通する時代に、日本のマンガやアニメなどのキャラクターが、クール・ジャパンとして世界から人気を得ているのは、単なる子ども・若者のサブカルということ以上に、そもそも本流のカルチャーなのかもしれませんね。
総合美術コースのみなさんからも、新たなカルチャーを産み出してくれることを楽しみにしています。
全国各地には、すばらしいものづくりの現場があります。しかし、残念ながら、後継者がいないために途絶えてしまう仕事もたくさんあります。
中山町にある、大きなカーペットづくりをしている工場に、連休明けから、ゼミ生が働きにいくことになりました。経営者の高橋さんいわく、「お金のためだけに働くならこの仕事は向いていたいけれども、ものづくりに喜びを持てる人なら合うと思うなあ」。
イギリス製のスピーカーでジャズを聴きながら、自分の感性も活かして、依頼されたカーペットをつくっている姿には、「幸福満足度」を感じました。これからの社会を担う若者が、どんな幸福満足度を自分でつくり出していくのか、大いに期待していますよ!ササキさん。