今日、舟形町での、地元食材を用いた料理のお披露目会、食の祭典に招待いただき、参加しました。会場には、たくさんの人。私が招待案内いただいたのは、舟形町の6次産業支援に関わって、芸術(付加価値)の切り口から販売促進・観光交流などに寄与する支援活動人材育成と、大学生参加による地域の元気づくり、成人学習講座なども活用した都市住民交流による農産加工品の流通などを応援することがあるからです。
このたくさんの人の中で、料理をいただきながら、どれくらい人とかかわることができるかな…。
そればかりを考えすぎると、心の負担になりますので、楽しみながら、少しでも、かかわりづくりができればOKとしましょう。なぜなら、息長く活動は続くからです。
直接やりとりしている担当者の方との対面うちあわせ。組織はタテ社会なので、担当者の上司の方へのあいさつと今後の展望の打診。ヨコに広がりかかわっている方々とも話を聞いて、活動の広がり全体を把握する。具体的な活動にかかわる人だけでなく、偶然に出会った、町のおばあちゃんとのよもやま話を楽しむ。小さな男の子から声かけられたこと。…
一人の人との対話にも、たくさんのやりとりが生成します。
人とのかかわりは、無限大です。それら、かかわり方・人間関係の基本原理を一方でつかもうという学習をすることによって、ますます、日々の人間関係は自在に応用発展できるのではないかと思います。
人には所属や技術・モノ・お金・労働力などいろいろ付随しているので、人とのかかわり活動がすなわち人間活動そのものになります。
数学や科学などの勉強と同じく、一般原理をつかむことと、現場で応用することの往復。人間関係、人とのコミュニケーションも、同じじゃないでしょうか?
56の関係原理(私からの案)と7つのかんたん練習法を絵本形式で著した『人とかかわるコミュニケーション学習帳』(日本地域社会研究所)は、そんな目的でまとめました。
舟形町から、これから、だれとだれ(町外の人も加えて)が組み合わさって、どんな活動が生まれるのか、また紹介します。その他の地域などでの活動も報告紹介します。(不定期に時間あるときですが)
今日の2年生の授業では、山形市の花屋さん、花樹有(かじゅある)の森社長さんに講師いただき、
1 日本(いけ花)と西洋(フラワーアレンジ)の歴史的文化
2 花のビジネス
3 フラワーアートの創作体験
を学びました。
授業後に、森社長さんが、全員が1回でちゃんと形になるのはめずらしく、日頃から造形表現に取り組んでいるからでしょうかね、と語られました。
造形表現活動が活かされる方面の可能性は、少なくともこの分野にも大いにありそうです。ただ、そこから仕事につながっていくには、人との応答、コミュニケーションなどが必要になることも話してくださいました。
今日の花の作品、それぞれのみなさんのお部屋で、今、どのように置かれているでしょうか。
来週は、山辺町の手おりじゅうたん工場オリエンタル・カーペットの工場見学、翌週は、和菓子体験学習と…、これから、総合美術が活かされる可能性の社会の現場をどんどん探索していきます。
リンゴの産地で有名な、朝日町和合地区の公民館にマリコさんと調査に行ってきました。いろいろな品種のリンゴの収穫が始まり、ここで、生産者による直売、週末ネコトラ市が始まっていました。
公民館入り口には、手づくり看板があり、地元の小学4年生、6年生の女の子も遊びに来て、裏紙に絵を描いていました。
役場の若手職員ものぞきに来てくれて、話を聞くと、何と、ここの地区の人たちは、8年間も、自分たちで地域づくりのワークショップを続けているのだそうです。今回、地区の看板の図案を描いてくれないか、という相談依頼を受けて、まず、訪問したのですが、よく聞いてみると、絵ではなく、地区を紹介する手づくりマップを描いて欲しいとのこと。しかも、実際に、看板制作して看板に描くのは、自分たちでするとのことです。
町でも、町内各地に共通の看板サインを設置中なのですが、それとは別に、自分たちの地区には、手づくりで自分たちでつくりたい、でも、地図心と絵心は素人なので、図案を描いてもらえないだろうか、という話でした。
1年生の時から、山形市内周辺のイラストマップ制作(山形法人会誌連載)の課題もしてきたことが、実際に、地域住民の要望の活かされる機会になることになりそうです。
何でも、自分たちで、手づくりでしたいという住民のみなさんの気持ちは、これまでの自主的な話し合いのワークショップから生まれてきたのでしょうか?
そして、マップの看板をつくりたい、という心は? つっこんで尋ねると、
「A・・・」という返答。
「ということは、そうなるためには、ただ、マップの看板つくるだけでなく、B・・・のようなことを行ったり、C・・・のような心持ちも育んでいきたいということになりますか?」
と、さらに、掘り下げて聞いてきました。
手づくりマップの看板をつくりたい背後になる気持ちを実現していくには、ただ、マップだけではならず、住民の方々も意識していなかったことまで気づき直して、それらも含めて、住民の方々といっしょに、美術を活かして、思いを具体化していくことは、コミュニティアートの大きな役割です。
総合美術コースは、そのような、思いを総合的に具体化する活動も学んでいきます。
手づくり看板は、リンゴの収穫が終わって時間がある、雪の1・2月に、この公民館に集まって、みなで作業したいということなので、その前までに、メールで図案のやりとりしながら、マリコさんが制作していきます。その過程で、どんな住民との信頼関係が生まれるのか、楽しみです。
2年生の金曜日は、プロジェクト型アートの活動の仕方を各自のテーマで実践ながら共通項を学んでいきます。
先週1回目は、自分は何をするか、したいか、その中身を自分で明らかに見える化するための方法として、カードで、人・場所・内容・技術…などの項目に分けて、それらの要素を書き出してつなげて全体像をつかむ活動をしました。
生命体は、遺伝子の組み合わせで成り立ち、物質は、元素の組み合わせで成り立つように、要素に分けてみることで、個々の要素を置き換えしたり、組み合わせを変えることで、新たな活動をつくり出すことができます。
今日は、活動を時間の流れで、どのように展開なるのか、作業手順を→で見える化する、流れ図(フローチャートづくり)づくりをしました。未来を思い描くことは、ヒトの最もヒトらしい脳の活動の一つです。短い時間での制作と、時間意識を持った1分間スピーチお疲れさまでした。
次回は、それらに、実際の日程を合わせた計画を各自作ってきます。
このように、はじめに、自分の頭に浮かんだことを紙に描き出して、それらを実行していく最初の行程から、一歩一歩みなで確かめながら進み始めました。
これから、どのような十人十色のプロジェクトが生まれていくか、楽しみです。
フィールドワークは、個別の関心に応じて、引率支援したり、そこからプロジェクト活動(アートを活かしたコトづくり)を展開したり、さらに、それを通して、自分の進路を切り開いていったりすることまでを、長いスパンで行っています。現在、私が直接、応援指導しているのは、7人くらいですが、取り組みや活動者はどんどん変わります。
写真は、今年3月に、日本こどもの安全教育総合研究所理事長の宮田先生からの依頼で、アヤカさんと宮田先生と、岩手県山田町を訪問した時の沿岸部の風景です。
この時の聞き取りをもとに、アヤカさんは、宮田先生と連日、メールのやりとりによって、カミシバイ制作にとりかかっています。
夏には、宮田先生とサヤカさんが、約2カ月くらいかけてメールでのやりとりによって、子どもの防犯のカミシバイづくりを行い、その後、絵本づくりにも展開していくためのやりとりを、今、宮田先生と私は行っています。(もともと絵本化ははじめからはないことで、出版社に提案して、新たなコトとしてつくり出しました)。
大人の人とのメールのやりとりを通して、りっぱにコミュニケーションができてきます。それを通して、相手が満足する絵を何度も修正しながらつくりあげていく作業は、美術を社会に活かす活動になっています。個人の作家としての作品づくりを探究する場合は、最後まで個人の制作プロセスになりますが、多くの学生が会社などへの就職を希望しているので、社会で行われている共同活動の中で、相手のニーズをくみ取りながら自分の感性も活かし、共同作業の中で自分も磨き高めていくことを学ぶことが必要になります。
もともと、2人は、高校で美術をしてきてデッサン力などの素地があるので、それを活かして、プロジェクト学習で社会的なコミュニケーション力を磨いて、その中で自分の美術を伸ばしています。それは、運動だったり、メカニックなものづくりだったり、ボランティア活動だったり、自分の得意な分野で、それぞれ活かすことができます。
総合美術コースの入り口が、美術部生だけでなく、普通高校や他のどんな分野からも入ることができるようにしている理由の一つは、ここにあります。
それぞれ、2人は、カミシバイの原画をつくったら終わりではなく、自分の名前が絵の作者名として出ますので、自分の絵のカミシバイで、実際に、子どもの現場で、カミシバイ・ワークショップを実践してみることまでを相談しています。そして、そこから自分の進路が開拓したい場合には、さらに積極的に展開したり、アピールしていくこともできます。
ちなみに、カミシバイも、オリガミと同じように、国際語です。終戦直後、アメリカ軍が、日本の路上で子どもたちがカミシバイに夢中になっている様子をみて、kamishibai と本国に報告したそうです。
子どもの安全を伝えるカミシバイは、世界に普遍的ですので、英語訳や各国語訳もなって、カミシバイワークショップも、世界に広がることまでめざしたいものです。
ワークショップということばは、一般に、多くの人がその活動に参加体験できるような場を言います。農村のおじいちゃんも、参加型の会議を、ワークショップと呼ぶのをよく聞きます。総合美術コース1年の毎週後期15回の概論の授業では、最後に、黒板にみなで学んだことを書き合うことにして、写真にパチリと記録していこうと思います。黒板も先生だけのメディア(媒介物)ではなく、その教室にいるみんなが参加できるメディアにしてみようという試みです。
昨日の朝のニュースで、全国学力一の秋田県の小学校の授業が紹介されていました。どの授業も、最後の何分かに、今日の授業で学んだことを発表し合うことをしていました。大学の授業でも、きっと原理は同じく活かせますよね。
ところで、不思議に思ったのは、みなさん黒板に書くときに、自分よりも目線が下のところに書いていますが、たまたまの偶然なのでしょうか?
田んぼの美術館のポスターができましたと連絡いただきました。来年、再来年と、この田んぼのキャンヴァスにどんな絵を描いていきたいか、さらに、この周辺で、どんなコミュニティアートや地域づくりをしていきたいか、関心ある人は、尾花沢市の福原ふるさと塾に行ってみてください。
単に、ここの地域づくりをするのではなく、全国に展開できる活動や事業モデルをつくっていくことも、念頭におかれています。
なぜなら、全国どこも同じような状況になっているからです。
若者の定住を求めている。
地域に住んでも楽しいことや生きがいあることができる。
尾花沢市福原地区の田んぼアートを見てきました。先日、田植えをしたそうです。これから、どのように絵が育っていくのでしょうか?
この田んぼのむこう側に小さな小さな小屋があります。
それは、アイガモさんたちの家でした。
ちょうど、今から自分たちで田んぼに出て、雑草や虫などを食べに出かけるところでした。
これから農薬を使わずに、アイガモさんと共生しながら、田んぼアートを育てていくのだそうです。
案内してくれた石川さんは、ここの地域づくりの代表をして、本業は土木関係の会社を経営していますが、ここで働いて、ここに住み、いっしょに田んぼアートを全国に展開してくれる人材を募集中とのことです。
全国に一村一田んぼアートをしかけていく、田んぼアーティスト志願者はいませんか?
明日は、オープンキャンパスです。
総合美術コースは、3年生が中心になって制作した、石焼き芋や中華そばの屋台(と言っても学生のみなさん世代は知らないと思いますが)ならぬ、ワークショップの屋台が登場しました。どんなワークショップかと言うと…。
興味ある方は、立ち寄られてください。
昨日、葉山のふもと、村山市岩野のおばあちゃんから電話をもらって、くるみの枝切りと皮とりの現場を見てきました。
くるみの木は、耕作放棄の荒れた土地に、カラスがクルミを落とすので、自生するそうです。5月、その若い枝から皮をとります。山に自生している山ぶどうの皮をはいでしまうと山ぶどうは枯れてしまいますが、こちらは、環境保全型です。すーっと、気持ちよく皮がはがれます。
この皮をかわかしておいて、農作業が忙しくなくなってから、このおばあちゃんが編んだのが、このバッグです。
2日くらいで編むことができるそうです。
くるみバッグづくり、のちに、編み方を習い方はいますか?
このような自然のつるのバッグは、おじいちゃんやおばあちゃんが好むように思われていますが、若い人が編むと、新たなセンスのバッグができるかもしれませんね。
私は、A4ファイルが入るバッグをつくってみたいな、と思っています。縄文人も編んでいた、ナチュラル・バッグですよ。
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