松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
*
2012-10-04

小さな駄菓子屋・自分みせ形式は、いかが?


パワーポイントを使ったプレゼンの競い合いや、商品を並べた見本市などは、よく見られますが、それらを、どこまでも、マニュアル的・機械的雰囲気をどんどん削って、人間的な要素や、手づくり感、自由・楽しさ・わくわく・ほのぼの感をふやしていくと、どうなるでしょうか?

そのモデルは、駄菓子屋にあると思います。
そこで、小さな駄菓子屋、自分たちのなにかを見せる「見せ」を、お互いにつくって、交流できる空間をつくってみると…

その形式は、いろいろな場で工夫して行うことができると思います。

これは、10月27日に、長野県安曇野市で行われる案内の、手づくりチラシです。
制作は、安曇野市社会福祉協議会の山岸さんです。

手がきのチラシは、なんとも温かみがありますね。

2012-08-29

木曽福島で会いましょう!


昨年の長野県の地域福祉コーディネーター養成講座「地域の関係づくりの仕掛け」での、たくさんの県内各地社会福祉協議会の、だがしや楽校的自分みせ開きの中でいただいた、「しばかり君」。
ちゃんと、今も山形で、元気にしていますよ!

あさって、8月31日(金)午前10時〜16時
木曽町ふるさと木曽館きそふくしま にて、再び、新たな参加者のみなさんと、たくさんの豊かな関係づくりを体験できるのを、楽しみにしています!

2012-08-20

人生はリアルに、ときおりつながり


あるおじさんから、日々の直接体験のリアルな生活の豊かさに触発されて、
というより、実際は、ブログを開く時間のゆとりもなかったので、
まったく久しぶりにブログを書きます。
自分の生活は、連日の充実ですが、それを書くのではなく、いただいたチラシを紹介したいからです。

しもつけ大人塾担当の根本さんから、おしゃべり手芸・ハンズインカフェのチラシをいたきました。
現在、全国、6か所? になったでしょうか?
足で歩いて集い、手と口を動かして、人間関係づくりとモノづくりを同時に行う活動。

みなさんのところでもいかがですか?

没頭して、ようやく論文2本まとめました。

文部科学省生涯政策局『生涯学習政策』2012予定
「ソーシャル・キャピタルを醸成する成人学習講座の可能性」
日本生涯教育学会年報33号予定
「多元参加型学習コミュニティ講座像を学習者の視点でとらえる」
実に、興味深い視点と可能性を見出しました!!ぜひ、みなさんにもお伝えしたいと思います。

次は… 日本社会に提案すべく、取りかかりました。
1カ月以上は、まるまるかかりますが、できましたら、お知らせします。

情報に時間を費やさないと、やはり、集中できるようです。

おじさん曰く「論文書いている場合じゃないぞ!」
と言うおじさんは、私よりも、実にリアルな人生を満喫しているようですが、
私のほうは、まだ、文字の仕事も不可欠です。 

2012-06-06

医療が社会教育を育てる


奇妙なタイトルですが、その心は?
医療関係の発達によって、私たちの人生時間は長くなり、また、いつまでも元気でいられるようになりました。
かつては、高齢者=介護 のイメージでしたが、
今は、高齢者=元気 です。

すると、退職後の元気な時間が長くなったので、その時間に、新たに人生や生き方を学び直す教育学習が求められてきています。
社会教育が大きな役割を担うようになってきつつあります。

2日(土)、栃木県下野市の、しもつけ大人塾が始まりました。3年目です。今年は、現役の女医さん(副院長先生)も、自分の人生づくりにと参加されています。


翌日の日曜日、東京のNHK前では、エコイベントが開かれ提案した。たくさんの学生ブースとともに、あの、エネルギッシュに、子どもの遊びを応援している、コドモワカモノまちing さんのワークショップ広場を見てきました。

このNPOの代表は、星野さんです。
話を聞くと、夢がどんどんふくらんでいました。

4日(月)の午前は、すぎなみ大人塾(セシオン杉並)の1回目でした。文部科学省、財務省、世田谷区、横浜市南区、戸塚区、港南区、栃木県下野市、長野県上田市と、各地の担当者も参観されて交流できました。

なんだか、「大人の学校」は、未来の学校づくりにもなっていくような…
ご関心あったり、のぞいてみたい方は、
6月18日(月)午前に、2回目があります。

もどりますが、3日(日)、渋谷のヒカリエ8Fの会議室では、「子どもから社会・世界を見てみると」というテーマのフューチャーセンターが開かれていました。満員御礼でした。
いたるところで、愉快で楽しい教育が、当たり前のように開かれている社会になってきつつあるように感じます。

もっと、それを推し進めてみると、さらにどんなことができるでしょうか?

2012-05-12

口と手が、自在に動いて


ただ今、山形市元木公民館で、おしゃべり手芸の会、人間関係が、コミュニティの信頼と親近感が生まれると
流れる水のように、話題がどんどん湧き出て、会話がつながっていきます。
手は、みなさんで、分業制を考え出して、米袋が、紐に姿形変えつつあります。

2012-04-09

米袋手芸展


7日の元木公民館のおしゃべり手芸の会。毎回毎回、人間社会の歴史のように、発展していますが、今回は、みなさんで分業制を始めた光景に驚きました。


こちらは、洋裁が自慢の方が、なんと、米袋を縫って、見事なバッグをつくってこられました。サイドもこの通り。

中も、しっかりと袋をつけて。

肩掛けがちょうどいい長さにして、この表面の色合いが妙です。
これが、米袋ですよ!

バッグを前回、考案されてきた方は、じゅうたんの糸を編んでトートバッグの取っ手にしてこられました。

紙の面をこのようにひも状にして。それを編んだり、織ったりする技は、繊維文化を生かした発想です。

こんな風に、分解されていました。

前回、つくられてこられた人形は、こんなに洗練されてきました。

ひもを巻いて、コースターにも。これをバッグの底にはって、底を上部にすることもできますね。
サンダルもできるかな?

ちゃんと、ヒントにしたい見本も持参されてくる学習態度が、できています。

これは!
昨年、夏、葉っぱのバッタを作ってこられた方の葉っぱバッタを、米袋で作ってこられた方です。選定枝まで持参されてきたのが、さらににくい!
素材の変容で、技術が伝承されています。

バッタができるなら、猫などの動物もつくれるかな?
米袋からの工作手芸は、どんどん広がります。全国各地のご当地米袋の作品展と手芸会、全国大会、できるかもしれませんね。
みなさんのところでも、米袋のおしゃべり手芸、ぜひ、ネットで交流しませんか?

どんどん増える高齢者の方々が、全国各地で、おしゃべり手芸を開いて、交流したら、…
人づき合い、助け合い、ボケ防止、創意工夫、ものづくり、元気、… 一石何丁になるでしょうか?

おしゃべり手芸が、高齢社会を救う!
次回は、4月21日 午前10時〜12時
元木公民館 です。 さらにどんな手芸作品が生まれるか、みなさんも、参加どうぞ。

2012-03-23

ダンボールのトートバッグを作りませんか?


昨日、富士紙器さんが、ダンボールバッグの本体試作見本をを研究室に持ってきてくださりました。
A4ノート、ファイルが横に入り、はばは、イチゴパックやサクランボパックが入る幅にお願いしました。

これはモノを入れる本体だけなので、バッグにするには、とってが必要です。それを、めいめい作って、オリジナルなバッグを作ってみようという案です。

紙袋は、丈夫さが短所で、布のトートバッグは、くしゃくしゃになる短所があります。何でも一長一短ですが、紙と布の短所を補う、第3の手軽なバッグです。

上部が二重になる見本には、パンチで穴を開けてみました。
これには、穂積繊維さんから分けていただいた、麻の丈夫な糸を束ねて組みひものようにしたものを取っ手にできないかと思いました。

もう一つの取っ手の案は、皮工場からいただいた廃棄する皮で、トートバッグ風に、本体を持ち上げるようにできないかと思いました。
あなたなら、どんな取っ手を考えますか?

まず、明日のおしゃべり手芸の会に持参します。


半分工場、半分手作りのダンボールバッグが、反応あれば、富士紙器さん(ダンボール)、穂積繊維さん(カーペット、糸)のコラボで、手作りコラボ市場、どこかで開いてみるのも、どうでしょうか?

大人用の、ダンボール椅子にも、このサイズに合う、30センチ×39センチの、カーペットがあれば、組み合わせで、販売することもできるんじゃないかなあ…?

2012-03-02

大人の楽校の卒業式


卒業式の季節になりました。
先日、今年度のすぎなみ大人塾昼コース「だがしや楽校的社会の作り方」の最終回がありました。
各人のみなさんが作られた生き方表現を展示した「生きかた美術館」を背景に、みなさん一人一人の感想は、さすが人生経験豊かな知恵を込めた含蓄あるものでした。
川上さん、名事務局大変お疲れさまでした。これからの社会
を描く指針を照らす研究をご期待しております。
3月3日、午後、セシオン杉並で、昼コース夜コース合同の、1年間の成果発表会が行われます。一足先に、私から昼コースのみなさんへの祝ご卒業のことばを書かせていただきます。

昼コース「だがしや楽校的社会の作り方」の皆様、ご卒業おめでとうございます。学校の卒業式のことばと同じく、元気な高齢社会の成人学習講座は、「これからの社会でのご活動が本番です」! ゆるやかに自分の持ち味でお互い様の関係性を人と紡ぎ、他者・地域・次世代のためにもなることが自然に自分の楽しみになるような自社融合の生き方を育む「和の社会教育」が、近代的自我を超えた次の人類史になると、皆様との活動でしみじみ感じさせていただきました。

2012-02-25

結なす社会を夢見て


今年度のすぎなみ大人塾昼コース「だがしや楽校的社会の作り方」も、2月27日(午前、セシオン杉並)で最終回です。3月3日(午後、セシオン杉並)で、夜コースと合同の1年間の成果発表会があります。
ご関心ある方は、どうぞ、ご参観ください。以下、受講のみなさんへのメッセージシートの文です。来年度は、どんな講座に発展展開することでしょうか?

2週間ほど前のことです。瀬戸内海に面した広島県尾道市の向島で役場の自転車を借りて、みかん畑を見にいきました。斜面に植えられている木の中で1本だけみかんがまだ実っていました。のどがからからで、そばの畑にいたおじさんに「1個売ってもらえませんか?」と尋ねました。おじさんは、「それは隣の家の畑だけど」と言いながら、ナイフを持ってきて1個とってくれました。甘すっぱいみかんを味わいながら斜面を降りると、そのおじさんが、畑の持ち主のおばあさんとおじさんと立ち話をしていました。ことの顛末を話していたようです。私もお礼のあいさつをすると、持ち主のおじさんが両手に2個ずつ異なるみかんを持って、私にくださいました。
 その週、長野県上田市西部公民館にて。朝から、抹茶・コーヒー・紅茶とパンをいただきながら、職員の方々と本日主題の人生談義(幸せのカタチづくり)をしていると、隣の小学校舎から男性がひょっこり歩いてきてフェンスの扉を開け、まるで縁側から家にあがるように窓から入ってきて、談義に混ざりました。新採用の青年先生でした。昼は、地元の郷土料理研究家のやさしいおばあさんから、信州の家庭料理をみんなでごちそうになりました。食と会話は、なんとも人を幸せな気分にしてくれます。「幸せな公民館」ということばが浮かびました。
 縄文ビーナスの土偶が出土し、諏訪大社の御柱の木が運ばれる、日本で最も標高(1000m)の高い市、茅野市。その日の朝は、今年最も寒い−18度だとあとで聞きました。朝、ホテルから自転車を借りて、透明でさけるような空気の中をまわっていると、ホームスパンという古い看板の店を見つけました。玄関で声をかけると、店主のおばさんがわざわざ店を開けてくださり、3代前に羊を飼って200名ほどの人を雇って毛織物をつくっていたこと。大手化学繊維が出まわり、地元の人は精密機械工場に働くようになって、今は市販の毛糸を売っている店だ話してくれました。帰り際に、ジェームスディーンのタグをはずして商品のニット帽を手渡し、「寒いからこれかぶって」と。さらに「手袋はある?」とまで(ありました)。何とも心温かい朝でした。
 すぎなみ大人塾の山形ツアーのみなさん、私の研究室から山形県月山のふもとの西川町まで、遠路おこしくださりありがとうございました。地元の「いきいき食堂」の飯野さん、山ぶどう園主の工藤さんはじめ、地域の方々との交流いかがでしたでしょうか? 私はと言えば、飯野さん方にあのみかんを渡して、尾道市の婦人会の方との海と山の幸交流、同じ山でもどこか違う長野県の山と山の幸交流も提案しました。
 再び、雪がこんこんと降る今朝、しばらくぶりに、近くの山形市元木公民館の「おしゃべり手芸の会」に顔を出しました。そっとドアを開けると、部屋の中は大変な熱気で、折り紙を教え教わっている方、2人で並んでつる編みをしている方、毛糸で編み物をしている方、みなさん、笑い声あり、分けっこありで、何とものんびり愉快な部屋でした。参加者の方々の継続によって根づいてきたようです。私は、他地域との交流や地域資源探しの情報提供をすることにして、「みなさんの活動の外回りをつなぐ営業マンになります」と語ってきました。
 私が初めて社会人(中学教師)になった時、その地域のおじさんから「結(ゆい)なす」ということばを聞きました。自分が受けた恩を次の世代や他者にかえすという意味なのだそうです。このことばは、その後、ずっと耳の奥に残り、駄菓子屋の研究やだがしや楽校の活動にも通底している気がします。今年度の大人塾最終回、山形県南陽市から若い人たちが偶然に訪問されます。今回の山形ツアーのみなさんが当初、訪問を考えていたところの若者です。私が心に願うのは、もし、何がしか西川町のおばあさん方から受けたことがありましたら、この若い人たちに「結なして」もらえればありがたいということです。その人たちは、杉並区民でもないのですが。
 杉並区内の地域の人と人とのつながりづくりと人間活動を生み出す基本原理は、杉並区内だけに適応されることではなく、人類普遍の原理(「夢の種」)です。ともすると、近くや隣どうしや同じ状況ゆえにわかりづらい場合は、ダイナミックに全国各地(世界中)やさまざまに異なる立場のつながりづくりの試行錯誤の体験をしてみることで、「人のふり見て、わがふりわかる」のではないでしょうか? 「だがしや楽校的社会」とは、「結なす社会」だと私は考えます。次の世代にそんな社会を見せてあげることができるよう、私も「結(ゆい)なす人(びと)」になる努力をしていきたいなと思っています。
1年間、大変お疲れさまでした。お世話になりました。いよいよ、みなさまがこれから杉並区の生活の中で、「だがしや楽校的社会の作り方」をみなさまなりの心とスタイルでご実践なされますことをお祈り申し上げます。

2012-02-14

大人の修学旅行―雪国ツアー


前回の雪国ツアーの記事には多くのみなさんから反響いただきました。1日アクセス、1000件も超え、長々とした文章読んでいただき、ありがとうございます。あの文章は、工藤農園さんの山ぶどう原液「月山の宴」の箱の中にも入るそうです。ちなみに、その箱には、地区の手づくり地図なども入って、コミュニティ感満載の商品です。

さて、昨日は、すぎなみ大人塾が、2つのグループ(地図づくり、ものづくり)のまとめの活動が、何とも和やかに、1年間のチームワークの成果を発露しながら行いました。3月3日の成果発表会が楽しみです。

今年のすぎなみ大人塾昼コース「だがしや楽校的社会の作り方」は、2月27日が最後です。ご関心ある方は、参観先客万来です。午前10時〜12時、セシオン杉並3階です。

昨日の講座で、雪国ツアーの記事を披露したところ、何と、4名ほどの方が、さっそく、21日〜23日、豪雪の西川町
を訪れることになりました。21日夜は、公民館で、山菜料理など、地元婦人会のいきいき食堂で交流する予定です。私も行きます。参加したい!という方は、西川町役場産業振興課に問い合わせてください。ただし、雪道気をつけてください。
なんだか、これからの日本の未来は、おばさんパワーが、地域を元気にする感じもします。

ユニークな講座と言えば、18日(土)、長野県上田市西部公民館で、「幸せのカタチづくりデザイン楽校」という奇妙な名の講座があります。こちらは、どんな中味になるのかなあ…。
災害の話題が多い毎日ですが、謙虚に備え、いざという時には助け合いながらも、日常、ともに愉快に創造的にたくましく生きる。これが、必要ではないでしょうか?

昨日の講座の黒板は、こんなでした。なんだか、わかりませんよね。

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