学生は、約1ヶ月の夏休み(9月休み)にようやく入りました。
私のほうは、この9月は、後期に向けたフィールドワークの月です。
昨日は、同じコースの花澤先生から誘われて、天童市の田麦野という地区で野外で芸術展をしているところを、3年のマミさんも誘っていきました。
やや!これは? 地元に伝わる、べんべこ太郎という伝説の犬が飛び出してくるような立体作品が廃校のグランドにありました。
巨樹は、どこにもあり、その土地のランドマークにもなっています。この地区のランドツリーは、この木です。
田んぼとそばの花のパッチワークのような光景です。
もう工事が終わった、近くのダム工事現場から出土した、東京ドーム何倍分もの太古の粘土。この利活用の一部として、地元の休耕田にこの粘土を敷き、ハス畑が道路わきにできていました。
もっと大きな面積でしたら、ハスとレンコンの里になっていたかなあ。
地方の里山は、どこもますます人口が減って、学校も廃校になっていっています。そのような地域をどこをまわっても、ちょっと外から来た者には、「ああ!いいところだなあ」と、一時の癒しになります。しかし、その土地に住む人にとっては、どうかと考えてみると…。
同行したマミさん。さて、どんな心象スケッチを描いてくれるでしょうか? ふらっと歩き・さらっと描く・私の心象スケッチ。これが、後期、たくさんふえていきます。
今日は、ビジネスの現場。アイさんとマナミさんが、猪俣商事さんが、本コースとの共同制作によってつくられたしめ飾りを持参して、スーパー・ヤマザワに商談する現場に同席しました。
自分のデザインが採用されたアイさんは、りっぱにスーパーの担当者にプレゼンをしました。
さて、結果は?
3つの見本がすべて採用されました。さらに、このような共同開発の取り組みを来年度以降もできたらいいなあ、という未来の展望まで話をいただくことができました。
パチパチパチ。
取り引き成立ですが、次に、さっそく、この商品に購入の命を吹き込む、商品説明書と店内展示のPOPをつくるという作業課題も確認しました。
学生がどんな思いで、どんなプロセスで、この商品をつくったのか? それがこの商品の命だと、副部長さんが的確に指摘してくださりました。なぜなら、これは、これまでのしめ飾りではない、新たな商品だ、ということで一致なったからです。
帰る前に、物流倉庫の中も見学させていただき、大型スーパー、コンビニ、ネットショップなど、現在の消費経済を支えている胃袋のしくみを学ぶことができました。
12月1日。県内外のヤマザワ・スーパーに、この商品が並ぶまで、まだまだ道のりはあります。
ちなみに、この商品の売り上げの一部は? 何に使われるでしょうか? お楽しみにしてください。
この時間、コースでは、別の学生代表が副手の齋藤君と、10月の十字屋デパート企画展の詳細打ち合わせに行っていました。
私たちの夏休みは、休みではなく、制作と活動に没頭する時間のようです。
明日は、また別の学生と村山市にフィールドワークに行ってきます。