人類の歴史上はじめての体験である、日本、中国など、これから世界中が、高齢社会になっていくにあって、これまでだれも着目しなかったことに、驚くべきパワーと効用と可能性があるものを、人文社会系で一つ見い出したのが、駄菓子屋です。
9月の夏休み中のことですが、全国、世界の高齢社会の高齢者の生き方の見本になるような駄菓子屋を訪問してきました。
静岡市清水区二の丸町に、ご自宅の車庫を改装して駄菓子屋を開いた植田さんの店、めだか屋です。
元保育士の植田さんと、元看護師の市川さんと、元中学の理科の先生の横山さんが、チームで経営しています。無理せずに、火、木、土の午後だそうです。
お年寄りどうしだと、病気と亡くなることと嫁さんの愚痴しか話題にならなくて暗い話ばかりなのに、駄菓子屋を開くと子どもから元気と若さをもらうようになったとか。子どもももちろん、くつろぐ場になっていますし、近所のコミュニティの場にもなっているそうです。
一石何丁でしょうか?
社会制度から介護されるという受身の態度のまま人生を終えるのではなく、人生の終活(しゅーかつ)として、自立的に駄菓子屋を開いたという植田さんの店は、これからの高齢社会のモデルになるに違いありません。
ぜひ、訪ねてみてください。
そして、みなさんのところでも、どんどん高齢者の駄菓子屋開き、いかがでしょう?
それは、かつての高度経済成長期の子沢山時代の駄菓子屋と同じ内容ではなく、高齢者も集う、高齢者が楽しむ手わざ(高齢者同士の遊びグッズ)も置かれたり売っているのもあるような、高齢社会ならではの駄菓子屋です。
ちなみに、この時の主たる任務は、放課後の子どもの仕事づくり支援活動もされているまちなびやさん主催の会議でした。
アクティブに地域活動している駄菓子屋兼地域活動団体のまちなびやさん、街中にある山、やづやまの冒険遊び場、広場で毎月開かれているだがしや楽校、近くのアート塾、千代田スクールのたたらさんの教室で夜開かれる、大人のいざかや楽校。この見事なコミュニティができつつあるところに、おじゃましました。夜の談義は、静岡おでんを囲んでの語らい、音楽でした。たたらさんのお母さんにも大変お世話になりました。
いつも静岡市でコーディネートしてくださる生涯学習課の日野さんによって、めだか屋さんに出会うことができました。ありがとうございます。
自立し、次世代と共生しながら人生の終活をするダガシヤ。高齢社会でスーパー・クールですね!
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