松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2012-02-24

スズメのえさ場みたいに―ばんよりコミュニティ


フェイスブックのつながりは、強いですね。
たくさんのメッセージいただき、ありがとうございます。このブログを書く時間もなく、ここに返信する時間がなく申し訳ありません。
ネットを使っている方、若者にとっては、ネット上のコミュニティは、常識ですが、リアルの世界のつながりだけで日々十分生きていらっしゃる方にとっては、まったくその必要性と時間がないのかもしれません。
昨日、酒田市での講座の受講のみなさんは、どなたもインターネットをしていらっしゃらないようでした。それは、ネットを使っている方にとっては、なんともったいないと思われるかもしれませんが、リアルの対面の豊かな生活をされている方にとっては、ネットを見る時間がもったいないのでしょう。先週から、私はずっと後者のほうでした。

リアルな豊かさのケースを一つ、ネットのみなさんに報告します。
瀬戸内の海に面している広島県尾道市の尾道駅わきのアーケードの商店街で、ばんよりという、押し車の屋台の魚屋さんの屋台を見ることができました。
生涯学習課の津川さんが、ばんよりというのを教えてくださり、翌日朝、見ることができました。
「店主」のおばさんに聞くと、「晩の魚のおかずを買いに寄る」屋台から来ていることばかなと話してくれました。
その屋台で、魚をさばいて、売っています。

わきでじっと見ていると、次から次に、あちこちから、人が立ち寄り、おばさんと会話のやりとりしながら、買っていきます。
まるで、スズメが、あちこちから、やってきては、ぱっと飛び去る、という感じです。
ほとんどが常連さんとのこと。最近、若いお母さん2人が常連になったそうで、そのお母さん方も来ました。それまでは、スーパーで肉がほとんどだったのが、このおばさんのばんよりに来るようになって、いろんな魚と、料理の仕方を教わるようになったからだそうです。

「おばさん、何年、しているの?」
「40年」
「長く続けようと思ったら、自分だけもうけようと思ったらあかん。」
しばらく、やりとりの様子を見ていると、そのことばの具体的なしぐさを垣間見ることができました。

駄菓子屋楽校の研究で、私が探ってきたことが、まさにこのばんよりのおばさんの姿にもありました。
この押し車を、つくって、各地で、魚だけでなく、自分の持ち味を見せ合う、ばんより風だがしや楽校。どうでしょうか?

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