本日、午前、元木公民館で、月2回の、おしゃべり手芸の会がありました。震災後に、山形に戻って、最初におこした活動が、まもなく1年になります。
参加者のみなさんの意欲と熱心さと人間関係づくりが、すっかり根づいてきた感じです。
この土台から、さらに、おしゃべり手芸の会の一般化をはかる特色づくりを毎回少しずつ、提案しています。
1年間の継続によって蓄積されていることの第一は、ものづくる作品の数々です。
前回までに、「こんなものもつくった」「こんなものも…」と、次々、作品を披露してくださります。
作品を通して、「これは○○さんがつくった」と、その人の個性も見えてきます。
もうすでに、これまで、たくさんの作品がつくられてきたようなので、「どこかで5月あたりに、作品展と公開おしゃべり手芸の会をしませんか?」と、本日提案したところです。
編み物が得意な方で、ご自身が着ていらっしゃった、網目のベストを見ながら、被災地の漁港で使えなくなった魚網を使って、ベストをつくるのをどうでしょうか?
と提案してみました。
魚網がこの部屋に運べれば、まず、この会のみなさんで、魚網ベストの見本をつくり、それを、被災地に贈って、地元の方々で、おしゃべり手芸の会を立ち上げて、魚網ベストをつくって、東京などに販売するという案です。
みなさん、そのようなことで被災地支援もできればいいと言われました。
こちらの方は、いろんな仕事をなされている方で、和裁・洋裁ができ、お坊さんの袈裟も縫われていらっしゃるそうです。さらに登山なども。カレンダーの裏紙を利用した手帳も独自につくられていました。
なんでも、手作りと創意工夫の精神が、この部屋に満ち始めています。
富士紙器さんが、村山市の図書館から注文受けたという、本立ての試作品に、中林さんが、今日のメインの手芸のおひなさまづくりを飾ってみました。
富士紙器さん、ダンボールで、iPad型おひなさまパッケージも、いけますよ。みなさん、いろんなアイデアをどんどん出されました。
ぜひ、試作品をさらにお願いいたします。この会で、来年度向けの、おひなさまバッグを、試作したいと思います。
最後は、みなでちゃんと部屋をかたづけて、また次回のあつまりまで。みなさん、それぞれ、次回はさらにどんな素材・作品を持参されるでしょうか?
私は、本日、男山酒造からいただいた、酒造から出るゴミの米袋を持参し、これで何かできないでしょうか、と提案しました。すると、さっそく、思いもつかない技法を発する方がいらっしゃいました。
さて、次回まで、どんな試作ができるでしょうか?
みなさんなら、どんなものを考えますか?
これからますます加速する、女性が長生きされる高齢社会。おしゃべり手芸の会は、大きな可能性を発芽していることを、この部屋にいると感じます。
1 いろいろ、創意工夫してつくるものが出てくるので、はりあいがある。ぼけるひまがない。
2 教えたり、教わったりと、相互の教え合う学習関係によって、人間関係が密になる。
3 手を動かすことで、脳が活性化し、作ったものが増える喜びがある。
4 自分たちのものづくりが社会に生かされる機会もつくっていくことで、社会参加する自信が生まれる。
…
つまり、老人ホームと病院に行く必要がなくなるような、お茶の間的生産工房のような、生き生き活動の場になりつつあるように見えます。
次回以降のさらなるカイゼンは?
「手を動かすことに夢中になりすぎて、おしゃべりが少なくなるね」という笑いを受けて、もうちょっと、のんびり、ゆっくりペースをおとして、雑談をしていきましょう。
他のところでもですが、とかく、自分のためのものづくりにまだなりがちですが、人生の最後は、自分の所有物を増やすことではなく、いかに他者・次世代に分け与えていくか、また、さらに、それによって、人のつながりをつくっていくか、その学習の場であることこそ、人生100年のうち半分を過ぎた方の大人の学習課題に、このものづくりを通して、態度を学んでいきます。
自分のためだけのものづくりではなく、他者に分かち合い、モノを分かち与えることを通した人とのつながりづくりの学習に深まっていければ、と願います。
それは、すぎなみ大人塾など他の成人学習講座においても、最も重要な、人生後半者が学び実践すべきことだと思います。
次回は、3月24日、4月7日、21日、午前10時〜12時、山形市元木公民館です。ぜひ、ご参加されてみてください。
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