松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2011-07-18

命の仕組み


連日の暑さで、カンカンに乾いた土の畑を朝見に行きました。「村」の長老のおじいさんがいつものようにいて、水やりはしなくていいのか尋ねると、「根っこがからからでも、街路樹が枯れないように、ちゃんと生きる。水をかけたら、いつもかけてやらなければならなくなる。幼い時だけは、ちゃんとかけて世話をしなければならない。」と教えてくれました。まるで、人間の育ちそもののを聞いているようでした。
みなさんは、トウモロコシの受粉を知っているでしょうか?
山形で生まれ育ちながら、恥ずかしながら、これまでよくわからず、それを知ったのは、何と、新宿の高層ビルを眺めながら屋上栽培をした高千穂大学での菜園体験学習の時でした。
これが、雄花。幹をゆすると、煙のように花粉が舞います。


それが、下にヒゲのようにのびた雌花(ベタベタしている)にくっつくと受粉して、そのヒゲがふくらんで実になっていくのです。雄花の花粉は、隣の他のトウモロコシの雌花に受粉するのだそうです。
それぞれ、この地球上に育った数多の動植物は、それぞれの命の仕組みを営々とつくりあげてきています。それらを体感できるのは、話を聞いたり、文字で読むだけでは不十分で、その営みに参画してこそなのでしょう。
人間社会への社会参画も必要ですし、地球生命への「命の参画」もまた、この地球上の生きている一員として、必要なことでしょう。
そして、そこから、茎の利用なども考えるなどしていくことで、命の連鎖、つながりが見えてきて、エコシステム(エコロジー)の全体感覚が磨かれていくのだと思います。
イネ科のトウモロコシは、日本人のイネの多面的利用と同じように、いろいろな活用を考えることができそうです。

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