すぎなみ大人塾も、次回はもちつき、年明けから月2回の計4回で終わります。
最終ラウンドの提案文を書いてみました。こんな内容です。
気軽に商店街で「だがしや楽校」(コミュニティづくりの体験学習)を複数開いて、
今の時代だからこそ「だがしや楽校的社会」の基本要素を熟考してみましょう。
「だがしや楽校」の原風景は、かつて駄菓子屋があった時代の地域社会の人の営みや、駄菓子屋以前の農村社会です(『輪読会版・駄菓子屋楽校』新評論、2008年)。それは、約200年の間に発展した近代社会の制度以前からあった人間集団のあり様です。地域社会の教育力やコミュニティの再生ということばはよく語られますが、論理的に言えば、どのようなことなのでしょうか?
例えば、
かつての地域社会には、ボランティア、ベンチャー、ケア、コーディネート、…などと言ったことばはなかったなあ。ということは、それらの内容がなかったのではなく、溶け込んで分離されていなかったと考えると、何かした活動の中に、それらの様相も入っていることが地域社会やコミュニティをつくる活動と言えるのではなかろうか。
地域社会やコミュニティは、法による社会契約(民主主義)でも、貨幣による交換経済(資本主義)でもないよなあ。それは、対価の報酬が定められた専門家の仕事内容でないことにもはみ出すこと。計画されていない時間に世間話をしたり人の親身になったりすること。公私の空間の中に共同的な場を許容すること。お互い様の人間関係を相互に自然に生み出すこと。…そのような様相が豊かにたくさんあることによって、法による社会契約と貨幣による交換経済だけしかない場合のギスギスした社会問題(現代の世界の状況)が緩和されるのではなかろうか。
その原風景を探る手がかりを今の社会に探すとしたら…?ローカルな商店街があるでしょう。
そこで、商店街をフィールドワークしてみたら、さっそく、「だがしや楽校」がそこでできる商店街に出会いました。
商店街で「だがしや楽校」を試みることは、商店街の中から地域コミュニティの息づかいを見つけるとともに、その中で私たちが「だがしや楽校」を体験することで、私たちが見つけたい地域コミュニティの要素(自分なりに論理的・具体的に言える内容)をつかみとり、そこから「だがしや楽校的社会の作り方」を各人なりに構想できるようにしようというものです。
その商店街は、東高円寺駅通り商店街(高円寺南一丁目)通称ニコニコロード。商店街会長さんは、小島啓子さん(梅六青果店三代目、杉並区高円寺南1−6−19、?:03−3311−7966)。とても元気できさくな方です。
この商店街は、江戸時代に厄除けの寺として栄えた妙法寺に通じる通りとして、明治・大正期に日本発の電車が運転された甲武鉄道(飯田町〜中野)の開通によって、中野駅から妙法寺に参拝に行く通りの商店街として栄えたのだそうです。小島さんは妙法寺前の清水屋さんとは親しく、何と妙法寺に至る商店街として何かいっしょにできないだろうかと話していたとのこと。商店街の会長さんとともに、副会長さんも女性で、主婦層のお客さんに等身大で対応していることが、男性中心型の商店街とどこやら雰囲気の違いを感じました。婦人会のバザーなども行なっており、地元の小学校3年生(計算を学習する学年)が、毎年、この商店街で「店体験」を10年間も行なっていることは特筆されます。今年も2月の水曜日にあるそうですよ。
(続きは、いどばた楽校へ)http://dagakko.exblog.jp/
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