松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2011-05-08

楽描き


芸工大の近所に住む東海林さん(おじさん)が、だがしや楽校をしてみたいと相談にこられたのが、私がこども芸術教育研究センターに勤めていた4年前です。

それから、毎月第二日曜日午前、芸工大前公園で、少人数で、1枚のベニア板に、おしゃべりしながら、描いていく「楽描き」活動を、東海林さんたちはなされています。

何と、たまった作品は、60枚だそうです! 今日、路上に置かれていた作品(写真)は、4年前の作品でした。毎回ここで制作して、できたら、青春通りのコミュニティラジオ、VigoFMの看板下に設置しています。 

今日は、私は始まるあたりにちょっと顔を出したあと、研究室に行きました。その後、雨が降って中止になりました。

いっしょに楽描きに混ざってみたい、その周りで、自分は別のことして、みながいるところで集ってみたいという方は、どうぞ。
人が通る外で何かすることで、人と人が関わるチャンスも生まれますし、地域が人によって見守られることにもなっていきます。

参加する方は自由なので、自分の時間の都合分だけ参加されていいと思います。
主催している方は、サラリーマンで休日の余暇としてされていますので、のんびりまったりおしゃべり半分でゆるやかにされています。だまって絵を描くのではなく、おしゃべり共同即興絵画が、主題です。

参加する方は参加する方の都合で参加されていいのではないかと思います。
私自身の場合は、仕事以外での人との活動は、だいたい2時間以内に自然になっています。
他人と話してアイデアを生み出すのに頭のエネルギーがなくなるのが、2時間くらいですし、そのほか、いつも同時に複数することを抱えているからです。
私が当初始めた、だがしや楽校も、各人めいめい来たい人は参加して、私自身は2時間以内で帰る範囲でしていました。それゆえ、同じだがしや楽校でも、一日行なうようなイベントには、私の活動様式では不向きなのであまり参加しません。

する内容とともに、自分の活動スタイルや様相に応じて参加するということが重要だと、私は考えています。
これは、物事や活動に対しては、内容とともにその人の活動様式が大きく関わっているという二元性の見方です。
二元性の着目には、言語学者ソシュールは、ラングとパロール。社会学者ブルデューは、プラチックとハビタスという概念を提示しました。

とかくこれまでは、部活動の延長上に、みなが同じ時間に集まり同じことをして同じ時間に帰る という集団行動の様式が、日本の高度経済成長を担ってきましたが、これからは、個人のスタイルをそれぞれ認めつつ、共同できるところで共同し、それ以外は、個々の活動の多様性を発揮するというような社会的生き方がつくられていくのではないかと思います。
そのような生き方を具現化する活動の一つに、コミュニティアートが意味を持つのでしょう。

さて、60枚のこれまでの財産。コレ自体を2次活用のコミュニティアート素材として、活用して行なってみたい(迷路づくりとか)人は、東海林さんに相談してみてください。

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