連休は、いかがお過ごしでしたか?
大学正面に広がる芝生の空間の左右に、大きな山桜が静かに満開咲いていました。きっと、人ごみの東京なら花見の名所の木の一つになるだろうと思いますが、ここではだれもめでていません。
私たち主体の存在は、環境に左右され、環境との相互作用にとって主体は輪郭を持つということは、芸術、デザインのみならず、生物学、哲学、社会学、教育学、まちづくりなどいろいろな分野で論じられています。
東京では立ち止まって多くの人が見るであろうものを、山形ではだれも気にとめないのは、人口密度が少なく広すぎる、ゆえに、クルマで通り過ぎてしまう(ゆえに、まちづくりは歩いて買ってもらうしかけの場所は不可欠)ということなのでしょう。
山形のもう一つの花見は、さくらんぼの花です。でも、これも、歩いて立ち止まらないと、さくらんんぼの花を見ることはできません。
東京の上野桜木での花でなつかしく思うのは、香りの花見です。冷たい北風から春を真っ先に感じるのは、沈丁花のぶーんと甘い香り。 夏前の梅雨時期は、あじさいとともに、くちなしの濃厚な甘い香り。冬前に、きんもくせいのさわやかな甘い香り。
これらは、残念ながら、歩かない山形では感じられない花見です。
これから、山形にも、どこかで、歩いて五感で楽しむ空間づくりをも試みていきます。
でも、一方で、東京では味わえない、大空間の中での静かな山桜の花見を味わってみたい方は、来年の連休に、ここ東北芸術工科大学にどうぞ。
松田道雄 着想家
メール : dagashiyamatsuda@gmail.com
ブログ : アーツ・アンド・コミュニティ: http://gs.tuad.ac.jp/matsuda/ (研究室の実践日記)
: 夢の種まき楽校: http://yumenotane.exblog.jp/ (重ね塗り着想日記)
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