松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2012-10-17

あの立て看板はだれが作ったの?


東京の丸ノ内線東高円寺駅から、JR中野駅に通じる途中にある、東高円寺商店会、通称ニコニコロードに、たくさんの立て看板が立てられていました!

この通りには(にも)、なかなか、よく通りを見ながら歩いてみると、味のある店と、図画工作的造形マインドが表現されています。

その一部を紹介しますと…

商店街の中に陶芸教室があると思ったら、立て看板!

こんなレトロなポスターもあったりして、

駅もモチーフになっていて

隣は、パンドラの箱? どんな店なのでしょう?

と、思ったら、ここにも

そして、ここにも


こちらは、商店会長さんの八百屋さんの向いにある、「こちかめ」が、シュール!と呼びそうな、チラシ案内版。

近くの女子美大生が描いたとの、広島お好み焼きのシャッター絵画。でも、肝心のお好み焼きの店は移転したという貼り紙があります。
なんか、シュール!な商店街です。

ここにも

また、ここにも

またまた

決して、長くない商店街に、あきれるほどの立て看板。
一体、だれが立てたの?
知りたい方は、看板に書いてある日時にここに来てみて、これをしているらしき人たちに尋ねてみてください。 

ちなみに、この商店街には、店の名前も出ていない駄菓子屋があります。店の名が出ていないということは、もとからこの店を知っている近所の人のために開いている店ということを物語っています。

何とまあお歳のわりに若々しい店のおばあさんは、店にくる「子どもたちのおかげ」と語ってくれました。店に椅子があるのは、近所のおばあちゃんたちとお話相手になる場だから。
店をして60年になり、今は店をしているのを、人様のふれあいができるので感謝しているそうです。
「助けられて生きています」ということばが、余韻に残っています。
まさに、『駄菓子屋楽校』に聞き取りして著した話を、この店でもうかがうことができました。 

さらに、中野駅まで歩いていく途中、この道は、個人が私財をとうじてつくった道だったことが、書かれていました。

ハロウインのかぼちゃもさりげなくあり

あれ? みかんの木と思ったら、かぼちゃの木?

造形センスのある店の表札も

街の楽しさは、このような個々人の美術的な創意工夫が大きく寄与しているとあらためて感じます。

がき大将制作所って、何なのかなあ?


手づくりでつくったものや表示にあふれた道が、人間らしく歩いて楽しい道だと、あらためて、思い返すことができました。
いっそのこと、みんな、それぞれが住んでいる道や街を、もっと、人間らしく手づくり感にあふれたものにできたら、どうでしょう?
美大生のみなさんは、すること、できることが山ほどありそうですね。

それとも、すべて、マクドナルドや吉野家風の街にしますか?

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