今日の6時限、大学院の「こども芸術研究領域」の授業で、ワークショップについてワークショップする授業をしてみました。
もっと具体的には、アート・ワークショップとソーシャル・ワークショップを相互に生かすことを体感してみるワークショップです。アートの分野では、ただ作品を描いて展示するだけでなく、体験活動やプロセスを参加体験するようなワークショップもよく知られて行なわれるようになっています。
一方で、行政職員やNPO、まちづくりなどでも、通常の会議ではなく、出席者が参加型の会議をワークショップと呼ばれています。
学校の授業で言えば、先生による説明や講義ではなく、グループ学習や作業体験学習を指します。
では、豊かな表現技法を学んでいる美大生が行なうアートのワークショップが、アートの分野を超えて、社会に役立つワークショップをすることができるには、どうしたらいいのでしょうか?
一つは、人間社会(ソーシャル)の根源的なことがらとは、具体的に、どのようなことなのかを自分なりにとらえて、それをアートのワークショップの中に、体現するということです。
例えば、ことばとはそもそもどのように生まれるのか?
協力するとはどのようなことなのか?
思いやりとはどのようなことなのか? …
社会的に必要な根源的な要素とは、実にたくさんあります。
それらを真摯に素直に考えることです。
もう一つのアプローチは、
絵の具、筆、キャンヴァス、色、はさみ、版画の技法、点描法、… など、日頃、自分がアートの表現に用いている素材・道具・技法を、日常生活、勉強、仕事、会議などに幅広く応用してみることです。
美術の時間だけ豊かな表現をして、それ以外は無味乾燥な用具と技法で暮らすことほど、もったいないことはありません。
今日のワークショップでの、最後に、私の提言は、
アートの豊かさを自分の作品のみに閉じ込めることは、自分の人生と世の中を豊かにする機会を奪っている。
では、具体的に、どんなワークショップをしたのかと言うと、次の4コマ写真を見て、想像してみてください(一体全体、何をやっているのかわからないですよね)。もっと、知りたい方は、授業に出た院生の方に聞いてください。
そして、あなたなりの、ワークショップのワークショップを、機会あれば試みられてはいかがでしょうか?
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