その土地に生きるということの現われとして、大地に根を張って毎日、毎年、生き続けている木を、自分の心に投影するということがあるように思います。
この3月まで2年間、毎日、上野公園を通ってJR上野駅から通勤していた時には、公園にある1本の木を通りがかりに見て写真をとっていました。イチョウの木でした。ある時から、その木の背後に、ニョキニョキと竹の子のように伸びてきたのが、ツカイツリーです。ちなみに、今、上野公園は大改修中でしたが、どんな風になったのでしょうか?
4月1日に、この大学に来て、目がとまったのは、この木です。4年前、2年間、こども芸術大学の研究センターに勤務していた時は、この木を下から見上げて写真をとっていました。
4月中は、まだ学生もいなく、泰然と立っている木は、鳥の巣にもなっていました。緑の葉が一気に現われたのは、連休後です。授業が始まり、天気のいい昼休みには、この木の下で弁当開きや昼寝や読書をしている学生がいます。
私も、さっき、この木の下で、デザインの学生と話してきました。
この木の写真をとっていたら、声をかけてください。
みなさんには、「私の1本の木」はありますか? お互いに1年間、とり続けた「私の1本の木」写真展 なども、いつの日か、開いてみたいものだと思います。
(映画『風とともに去りぬ』にも、スカーレットが大地に生きる決意をした時に、1本の木が映し出されました。)
天気のいい日は、この木の下で、チュートリアルや社会活動のランチ会議をしていくことにしますよ。
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