生きている。ということは、常に、消化・吸収、生産・消費、など、体内でも、体外でも、何かかにか生み出され、行なわれていることです。
昨日、今日と、オープンキャンパスが行なわれています。美大のオープンキャンパスは、家族、親子、だれでも、みんな楽しむことができる、創造のテーマパークのような感じです。
総合美術コースのフィールドワークとプロジェクト部門も、この5月から3ヶ月の間に生み出されてきたものを展示しています。
その展示を生かして、次の活動を生み出す相談も、昨日、行いました。現在は、常に、過去と未来を内包しています。過去と未来の少ない現在は、さびしいものです。
生きる豊かさと生き生きしている躍動とは、過去と未来の滋養がどれくらい無意識に混在しているかによると思います。
急なお誘いですが、みなさんの今に、想わぬ未来のワクワクを取り入れたい人は、来てみませんか? 午後4時までしています。私は、この辺にいます。いない場合は、マツダを呼んでもらってください。
みなさんとも何かを生み出します。
戦略論という学問領域があります。おもに、企業戦略や国際関係の戦略などで用いられますが、そのもとは、戦争での戦略論から来ています。
将棋や囲碁なども、戦略論のゲームと言えます。
それは、ある目的を最も効果的に達成するための方法論と言えます。
社会活動の良し悪しも、よりすぐれた戦略の図面を頭に描くかにあります。
私のコースの担当のプロジェクトで言えば、社会のあらゆる分野に創造的な人材と活動を提供するという総合美術コースの目的をめざすことになりますが、それはこちらの都合で、社会の人々からすれば、別に、本学総合美術コースはわが身のことではありません。
そこで、相手の立場にたった目的、例えば、楽しく創造的なことづくりで相手の売り上げをあげる、それら個々の豊かさづくりの総体として、だれもが楽しく創造的に生きる社会や人生をつくる といった理想を示して、共感してくださる方と目的の実現に向かうということになります。
それゆえ、その目的のためには、一箇所だけではなく、社会はつながっているので、多面的に作戦を展開することで、相乗効果をはかって、目的に近づくことになります。
ゼロから起こして、世界や社会の歴史的ムーブメントをつくるには、そのような多面的戦略が不可欠です。
スイカドームのペイントの午後に、用意通りに別働隊(マナミさん、アヤカさん)を率いて、しめ飾りの調査と、スイカの箱をデザインする農家の調査に出向きました。
私たちのデザインの最大の強みは、依頼者の現場をフィールドワークして、その風土、特徴、思いなどをつかんで図案化し、それを生かすために、さらに他につなげて変容展開していくことです。
まずは、猪俣商事さんです。
ところが、思わぬことに直面。
コロコロと手の平でわらを転がして、なう という、見るだけだといとも簡単そうなことができないのです!(私も)
あらためて、わかったことは、素材と動作に対応した手わざの微妙な身体知の感覚です。わきで同じようにして教わっても、なかなかできません。(それですぐできたら、人間の伝統技術は不要だとも言えますが)。
名人のおばあちゃんは、はるか先にある存在です。そばでしているのですが。
まず、自分たちも技を学び、そこから、どんな発展・変容・新生のしめ飾りができるのか、まずは、今回、調査に来た2人が火曜日までにしっかり、わらをなうことができるようになって、しめ飾りメンバーに伝えてほしいと思います。
次に向かったのは、ここだけ雑草が生い茂るスイカ畑。
山の微生物菌を畑の土に入れて、除草剤を使わないスイカづくりをしているのだそうです。
草とともに共生しながら育ったスイカは、何とも甘いのだそうです。
自然のエコロジーからすれば、草を殺す薬がスイカにもいいはずはありません。まわりの草がみな殺されて自分しかいない土地よりも、草といっしょに育ったほうが、スイカにとっても健康的に違いないでしょう。
その草は、雑草ではなく、スイカとともに生きている共草。
その姿は、命がみな交響し合って生きている響生 ということばが似合うように思いました。
この地域のふるさとの山が、あの二こぶのような二つ森山。通称、荷鞍山(にくらやま)だそうです。あの山を見ながら、ここの農家の人たちは作物を育て、あの山から吹き降ろしてくる風と格闘しながら、たくましく人も作物も育ってきているのが、この土地柄だそうです。
草との響生、そのエコロジーを支えている目に見えない菌。ふるさとの山、風、そこにたくましくつると葉を広げて生きるスイカ。そして、将来の尾崎さんの夢。それらが、図案に込められた箱が、尾崎さんのスイカを入れるにふさわしい箱です。
スイカの小さな実がなっていました。毎日、尾崎さんたちは、スイカの世話ですることはいっぱいあるのだそうです。
これらの実が約3000個、実るまでが、箱のタイムリミットです。ダンボール会社を決めるところから頼まれましたので、こちらも、時間スケジュールを決めて今週から活動を始めなければなりません。
スイカドーム、しめ飾り、スイカの箱 …
これらは、どのように、これからつながって販売に向けて、さらなるアートの付加価値といっしょに、コトが生まれるか、みなさんはどんなコトを想像しますか?
豊かな想像をすることができる人が、それを具現化しようと動き出すことができます。
今日、自転車で山形ツーリングに希望する学生と午前中、散策をしました。福島出身のシオリさん、マリさん、秋田出身のアヤさんです。
旅のおもしろさと創造性は、偶然に発見すること。セレンディピティという英語の語源は、スリランカのセレンディップの3人の王子の旅の物語から来ています。
さて、今日は、どんな偶然の発見があったかと言うと。
その一部をちょっと紹介します。
まずは、集合場所のてっぽう町青空市場で、農園さんが提供してくださっていたきゅうりの料理がおいしく、いただきながら、作り方を聞くことができました。女子大生は、きっと自宅で料理をすることでしょう…
最上義光の墓がある光禅寺を見たところで、工事をするらしき石垣に番号が貼られていました。おや? 「数字の六と九だけ、どうして漢字なの?」という素朴な疑問から…
いろいろ観察しています。
ラクダ、サイ、ゾウに乗って。そう言えば、公園には、いろいろなカラフルな動物がいるんでしたね。
そう言えば。と、その公園の隣のお宅をちょっと声かけたら、工作おじさんの木村さんがいらっしゃいました。拙著『駄菓子屋楽校』の表紙の模型を作ってくださったおじさんです。何と、玄関で、つまようじでつくった工作の数々を見せてくださり、みなに一つずついただきました。
50年後の、工作おばさん! 受け継いでください。
さらに、フィールドワークの野外手帳をつくってもらった竹谷製本所さんにも通りがかりにあいさつしました。
帰りぎわに、上を見上げているのは、植えてから80年というクルミの木。緑の美がなっていました。クルミの木は、西洋ではバイオリンの材料に使われているとか。一体、この木で、バイオリンがいくつできるかなども世間話しました。
このクルミの木が植えられた当時は、この辺には家は一軒もなかったそうです。このクルミの木は、この辺の変貌の生き証人です。現在のまちの中にも、歴史は共生しています。
あこや姫の伝説を教えるために、千歳山のふもとを通っていると、不思議なのれんを見かけました。一体、何屋さんなのでしょうか?
世の中みんな、のんびり屋になったら、心豊かな世界になりそうです。
旅のつどつどで、スケッチやメモをして。のちに、歩いて描くアートマップ第2弾(1作目は、2人組による西の富神山周辺散策マップ)ができるのが楽しみです。
どんな技法と表現による感性豊かな地図ができるか、待っていますよ。
先日、門伝地区のフィールドワークをした翌日、さっそくミホさんが持ってきたスケッチがこれです。
これに、実際の地図と、メンバー各人のコメントなどを盛り込んでできた、フィールドガールズの勝手にマップ第1号が、できました! パチパチパチ!
ちゃんと、グループ名もできました。
これを新清堂さんの店などに置けば、社会的な反応が生まれてきます。1号がでれば、2号は生まれやすくなります。一番大変なのは、何もないところから、まず、生み出してみるということです。
2号以降は、いかに改善変容発展させていくか?が醍醐味になります。
今日は、午前中、2回目のおしゃべり手芸の会を元木公民館で行なってきました。何と、地区内にまわった公民館だよりに案内されたことで、参加者が一気に殖えました。
人生を豊かにするコミュニティづくりとは?
最も手軽に無理なく自分たちで楽しくできることは、
手を動かしながら、語り合うこと。
手で生み出した余剰物(技)をおすそ分けすること。
芸工大生代表のような感じで一人参加したシオリさんは、小さなスケッチにさっと同席のおばさんを描いてプレゼントしました。
シオリさんの本業のスケッチブックを見に、みなが集まってきました。こんな風にして、自分の持ち味を見せて、信頼関係ができてくれば、スケッチを学びたい人は、この場から派生して、シオリさんのスケッチ教室もできてもいいことになります。
世の中の人間関係は、一方的な贈与はあまりないでしょう。次回以降、きっと、シオリさんも、いろいろなおばさんから、いろいろなおすそ分けをいただくかもしれません。
自然にお互い様の関係性が出来るまでには、時間がかかるのかもしれませんが、それこそが、コミュニティづくりの営みではないかと思います。
毎月第1土曜日、10〜12時、元木公民館で、おしゃべり手芸の会が、定着していくことになりそうです。
次回は、7月2日ですね。
みなさんのところでもいかがですか?
先日、ミホさんがスケッチを見せに研究室に来たとき、県庁の子育て支援課の高橋さんが来室されました。その時も、同席していたミホさんは、自分の余芸で、さっと高橋さんの似顔絵を描いてプレゼントしました。
県庁の高橋さんのデスクに、今、飾られていますでしょうか?
他者に自分のちょっとの技芸でおすそ分けする。これは、種から育てた苗をおすそ分けする農村共同体の原理を応用したものです。
自分の技芸を生かしてコミュニティをつくっていく。
アーツ&コミュニティのプロセスが、いよいよ見せる化されてきました。
よろず問い合わせ 松田道雄: dagashiyamatsuda@gmail.com
今日は研究室に、尾花沢市でしめ飾りをつくる猪俣さんと、モノづくり仲間の有路さんが来室しました。それを聞きつけたチュートリアルメンバーも、ぞろぞろと。アイデア談義になりました。
有路さんは、三人の仲間と建築会社を立ち上げたのだそうです。大達という会社名は、大きなことを達成するという願いを込めたとのこと。きっと、その通りになると、今日の話し合いで感じました。
有路さんがまず見せたのは、とれそうでとれない千鳥格子の組み木。子どもたちから評判がいいので、これを玩具にできないかと。耐震玩具のようなおもしろさがあります。
宮大工について寺社仏閣の建築もしている有路さんは、その技術に関心があるとのことです。
次に見せてくれたのは、四方差し。これも精巧な組み方で、日本のかつての大工の技術を目の前で再現してくれた感じです。どちらも現在の建築には、手間がかかって使われていないとのこと。
きっと、法隆寺以来、千年以上も前からかかって培われてきた日本の木工技術を、次の世代、次の世代にも、何か楽しく知的好奇心を喚起するモノとして作ることができれば、それこそ、未来の人類への貢献になります。文殊の知恵遊び。スイスの玩具メーカー、ネフ社を超えるような、世界に誇る宮大工の伝統を未来に伝える木工玩具メーカーがこれからきっと生まれることでしょう。
2回目来室の猪俣さんは、しめ飾りをデザインしたいという学生に、さっそくしめ飾りの基本パタンと、猪俣さんの要望を伝えました。8月をめどに、来年の正月から何年後?何十年後?何百年後?まで、伝えられるかもしれないアノニマスデザイン(無名性の伝承デザイン)の歴史の中に、参加することになりました。
私たちが行なうしめ飾りプロジェクトは、
1 しめ飾りの歴史と内容を調べる。
2 新たな縁起かつぎのことば合わせの農産物(特に県産)を探す。
3 なわなえを見学体験フィールドワークする。
4 総合美術の課題制作(または自分の専攻分野)の技法と発想を生かす。→ どのような課題や専門をどのように生かしたのかをだれにでも語れるようにします。それを私が指導します。それを武器にシューカツで語ることができれば、丸でしょう。
もう、この場で、日本の生活文化の歴史を変えるようなアイデアが出ました。それは…? これからのお楽しみ。
あらゆるジャンルを超えて創造性を育む総合美術コースの多様な学習の成果は、社会の大地にまもなく芽を出しそうな気配が出てきましたが、当然これからが産みの苦しみを経なければなりません。
安易なものやマニュアルの指示の仕事ではなく、人類の歴史的視点からしようとしているという風に思えば、それはそれだけ若い情熱を傾ける価値のあることでしょう。
千年規模の大津波からの復興と再生をはかる東北で、芸術とデザインを学ぶ若者たちとそこに生きている若きものづくり人たちよ! 千年のものづくりをしていこう!
壁面は、だれ(学生)とだれ(社会人)のプロジェクトがおこるのかが「見える化」された、出会い系プロジェクト戦略マップに変身です。
今日は、第4回目の山形市落合スポーツセンター避難所での、おしゃべり手芸の会。チュートリアルのメンバーが初参加でした。みちるさんとみどりさんは、課題で残った針金を持参しての針金手芸。ちはるさんは、布地の手芸。しおりさんは、みんなの様子を素描。
これまでのこのおしゃべり手芸の集いは、おもにお母さん世代がお互いに手を動かしながら語り合うことができました。
今回は、そこに、どこからかぎつけたのか、子どもたちが次々に参加してきました。
すると、多様な大人の手わざ(アーツ)の大地(大きな一つのテーブル)は、突如、カーニバル的様相に変身しました。静から動へ。
それは、全身ゴムまりのようにして子どもの動くスピードと、興味関心が次々に変化すること、そして、大人の常識を超えることをすることなどに、あります。子どもは、モノそのものだけでなく、大人の活動そのものに、たわむれをぶつけます。しおりさんのスケッチをとりあげて、くるくる追っかけっこが始まったり、…。
これが、これまでの社会をこわして次世代をつくることができるエネルギーなのでしょう。
このような場では、大人がじっくり語り合い、耳を傾けることはできません。それゆえ、子どもがいると、大人の仕事は集中できなく、乱されるので、子どもは子どもの専門職をつけて囲い込んだのが、近代社会です。でも、そうすると、子ども世界と大人世界は断絶してしまいます。
この加減をどうするかが、人間社会の一つの試みの視点です。単に、それは、子育てや教育に関わる人だけが議論しても、社会全体のダイナミズムは生まれないでしょう。
まるで、中世のブリューゲルの「子どもの遊戯」の世界が突如わきおこったような集いの中で(だがしや楽校が生まれてきた!という感じです)、東京都杉並区のすぎなみ大人塾のみなさんからの贈り物の数々をお渡しし、小さなカードづくりも子どもたちが体験しました(自分のお母さんにカードをかいていました)。直接のモノを媒介にして、福島のお母さんと杉並のお母さんたちのゆるやかなつながりも、きっと生まれることでしょう。
復興支援の第2ステージの特徴になる活動として、これから各地でわきおこるようにしていきます。
第1ステージ → 第2ステージ
内容:生命安全・ハードづくり →心・コミュニティ・共生関係づくり
主役:男性 →女性
方法:一方型 →円環型
このおしゃべり手芸(ハンズインカフェ)の特徴は、
農村・漁村で、集まって手を動かしながら語り合うことで共同性・コミュニティをきずいてきた方法を採用していることです。
新たに違うのは、同じことをしないで、各人各様の手わざを見せ合い・触発し合うこと、外部の人もどんどん対等に入れることです。それによって、新たな創造と多様性が生まれるようにしていることです。
東北(近代以前の人間社会)の生活様式の伝統を新たに再生の手法にした試みです。
コミュニティを育てる、生産と人間関係づくりと癒しの三位一体活動、それが、おしゃべり手芸(ハンズインカフェ)です。
次回は、のちほど、日を決めます。みなさんも、自分たちの地域でそれぞれ行なって、ブログなどで紹介し交流し合いませんか?
点がたくさんできると、線もたくさん生まれます。
松田道雄 dagashiyamatsuda@gmail.com
本日、5月7日、山形市元木公民館で、おしゃべり手芸の会の1回目を開きました。地域の方の参加者は、4人。直前の地区の公民館だよりに掲載していただき、それを見て参加してくださりました。これも、親切な館長さんの配慮です。コトがなるのは、相手の人柄がいいか共感してくださった場合になります。この公民館での、これからの活動は、きっと根づいていくと思います。
編み師とがせまことさん、山形県のだがしや楽校サポーターの山口さん、佐藤さん、明日、芸工大前公園で毎月している楽描きをしている東海林さんも、顔出ししてくれました。
チュートリアル・メンバーの春菜さん、栞さんは、これまで2年間、じっくり大学内で、人文・自然あらゆる領域を超えた創造性を総合美術コースの授業で学んできたことを、今回、おしゃべり手芸という活動でも、公民館を活用することでも、初デビューということでした。2人の感想は? どうでしたか?
今回は、山形市落合スポーツセンターの避難所で行なった、前回のおしゃべり手芸に参加したとがせさんの編み物を教わるのが中心でした。しかし、この場では、もう一つ、ITという手芸もありました。佐藤仁さんからフェイスブックとツイッターの連動の仕方を、つがせさんから覗き込んで教わる場面もありました。編み物で生計を立てているとがせさんにとっては、自分の商品を売り込む媒体としてもIT活用は重要です。もしかすると、仁さんが、とがせさんの山形コースターを他に売り込んでくれるかもしれませんし、福島コースター、宮城コースターもつくって、被災地支援グッズをつくろうという相談もしていました。イタリアに行った経験がある2人は、イタリア語でも会話をしていました。
明日は、母の日。今回、すぎなみ大人塾だがしや楽校の学習支援者をいっしょさせていただいている谷原さんから、大人塾のみなさんから、と、今日の元木公民館でのおしゃべり手芸、来週5月14日での落合センターでのおしゃべり手芸のみなさんにと、たくさんの贈り物をいただきました。お茶と茶菓子、杉並のまち歩きレポート、バッグ、傘、さいふ、ハンカチ、そして、一言カード…。ありがとうございます。
これから、新たなつながりが生まれるようです。今日、お披露目をしましたが、来週、落合の避難所で活用させていただきます。
さっそく、今日初めて出会った、参加のみなさんからも、来週、おしゃべり手芸キャラバンに行かれる相談もされていたようです。
次回の、元木おしゃべり手芸は、6月11日。参加者は、それぞれ口コミでも募ることにしました。これからどのように参加の輪が広がるか。また、山口さん、佐藤さんが、県内の他の公民館でも、しかけてくれれば、点と点の集いが、たくさんできて、それらがつながっていく、人間活動のユビキタス社会になっていくと思います。
パソコンでただ事務的に打って貼ってもらったチュートリアル「アーツ・アンド・コミュニティ」案内の掲示を見て、2人の総合美術の3年生が、訪れました。
「何をするのですか?」という質問に、なんとなくあやふやに答えたので、きっと、よくわからなかったと思います。
テーマは、「アートでコミュニティをつくる、コミュニティでアートをつくる」 ですが、これも抽象的なビジョンです。
個々の活動を通して、総合的に体感して、その技法と態度を学んでもらい、新たな社会づくりの一員として活躍してもらえればと思います。
初会合は、研究室のたたみとちゃぶ台を初めて使いました。
さっそく、5月7日に行なってみる活動のチラシを、終わり際にささっと書いてもらいました。
その貼り紙は、先日、近くの生協に貼ってもらいに頼みました。(公民館が休みだったので)。
さて、1回目、すべては、ゼロから小さな種から育っていきたいと思います。
関心ある方、参加大歓迎です。
山形市落合スポーツセンター避難所で、3回目のハンズインカフェを行ないました。前回まで参加されたお1人は、二次住まいに移られ、今日は2人のお母さんと娘さん2人、ボランティアスタッフの方1人。そして、山形市でニットデザインの手芸を製作販売している、とがせ真さんが参加されました。読売新聞山形支局の記者の方がこの集いを見て紹介してくださりました。
フィレンツエでも糸の修行をしてきたという、とがせさんが持参してくださった作品(商品)は、山形県の形(人の横顔です)に編んだコースター(がんばれ日本の日の丸入りもあります)、肌さわりが「海ぶどうのよう!」と歓声があがったグラデーションが美しい、リースのようなマフラー、鏡の前で、お母さんたちがかぶって女子高生のように喜んだ帽子、そして、これも山形の形にざっくりと編んだマットでした。
山形市の卸売り市場に行き、塩釜などのマグロのトロ箱をもらってきました。
津波で港がやられたので、返せないものです。
昼は、市場食堂で、マグロのなか落ち丼。隠れた穴場食堂です。
大学のとあるところで、長年の落ち葉が腐って堆肥になっているのを、ゴミ拾いもかねて、トロ箱に入れ、象徴としての大地の再生を、この小さな箱の中でも試みてみます。
海水で塩田になってしまった三陸の田畑では、塩性植物を植えて、新たな地場産物にすることを応援したいと思います。いっしょに、塩性植物栽培プロジェクトしてみたい方いませんか?
三陸の海の豊かさも、海流とともに、落葉樹林の山の養分が水に含まれていることにもよります。
落ち葉の豊かさとトロ箱は、大地と海の再生の象徴になります。
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