松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
*
2011-08-08

アートフルな社会はいかが?

本日、朝、4時30分に大学に集合して、スイカ結夏の収穫手伝いに学生3人と遠征してきました。
最後に、読者のみなさんに、緊急支援のお願いをしますので、恐れ入りますが、遠征記録の終わりまでおつき合いください。

現地に到着すると、4時から収穫作業を始めていた尾崎さんから、さっそく、うまいスイカの見分け方を教えてもらいました。それは、たたいた音。たしかに、音がさまざまです。ポッーん。と、抜けるような響きがある音が、実がぎっしりつまっているとのことです。

広大なスイカ畑の中に、スイカガールズも入らせてもらいました。

何とも、雑草も、普通の土地よりも、大きく生き生きとぎっしり生えています。その中に隠れるようにしながら、スイカも生き生き喜んでいる感じがします。尾崎さんの話では、この雑草がスイカの苦味をとってくれる、というのです。
とにもかくにも、百聞は一見にしかず。微生物の菌によって、雑草もスイカもともに生き生きした響生の大地です。

手をのばして、スイカの先をチョキン!

みなで、スイカ集めをしながら。

とれたての、何とも青々したスイカの玉々。

クルマに詰め込んで、一路、スイカドームへ。

懐かしいドームに入ると、結夏の箱ができていました!

さっそく、尾崎さんが採れたてのスイカを切ってくれました。

味わうと、何とも、すーっとしたさわやかですっきりした甘さが広がります。その場で糖度を計ると、13度以上ありました。

昨日の日曜日も、大変な賑わいだったそうです。今日も、次々に、銀山温泉の帰りのお客さんが立ち寄って、味見をして買っていかれました。
昨年ここで食べたら、とてもおいしいかったので、また買いにきました。というお客さんもいました。

ドームの裏では、尾崎さんの家族のチームが、市場への出荷準備をしていました。昨日、初出荷だったそうです。こちらの出荷手伝いもしながら、スイカの荷造りの仕方も学びました。何事も、現場を体験することで、いろいろな課題や改良点やアイディアを見い出すことができます。ここでも、一つ、こんなモノがあったら売れるだろうな、というものをちょっとだけ談義しました。

スイカドーム内では、のり蔵さんは手が回らないので、スイカドームのデザイン・プレゼンのパネルを展示してきました。中は、球内ミュージアムのような雰囲気にちょっとなりました。

スイカドームの周りでは、ミントとラベンダーの花が咲いていました。香りもあるドームは、なんともいい雰囲気です。アコースティックな音のライブも似合いそうです。

と、ここまで、夏の空のもとで、のどかで平和に作業をしてきましたが、突然、電話で、尾崎さんが出荷した結夏の箱が目立ちすぎるとのことで、その市場では受け付けない、という連絡が入りました(のり蔵さんは、段取りを踏んでいたのにです)。
急遽、私たち遠征隊も、コースにスイカをいただいて戻り、新たな販路を求める一助になることにしました。

現状よりも革新的なことには、いつも現状とのまさつが生じます。しかし、いつの世も、それでも変革していくことによって、人類の歴史は進歩発展してきました。
もし、すべての箱が、いろいろな人の観察と思いと制作の手が入ったものであれば、私たちの日常生活は、店やスーパーで買い物しながらも、そこは美術館にいる時と同じような創造性、心の動き、安らぎを覚えることにもなるでしょう。
そのためには、新たな創造的な付加価値人が社会のいろいろな場面に関わることによって生み出されます。

現状の社会のありようのままでいいか、それとも、新たな何か創造的な試みを応援するか、みなさんは、どちらをとりますか?

高品質で熟成デザインのスイカ、いかがですか?
それを求める人に販売していくとのことです。(もともと、それを目的にしていましたので、原点からの活動になります。)
今年の分は、なくなり次第終わりですので、連絡は以下にくださいとの、のり蔵さん(藤井さん)からの伝言です。

連絡先は、〒 999-4334 
山形県尾花沢市下柳渡戸家ノ裏7−1
未知の駅 藤井智範  
電話 090−2273−8701 

ちなみに、明日は、大学の総合美術コースでは、結夏のおひろめをしつつ、真夏のスイカをいただきながら、お菓子屋さんと、真冬のスイカのスイーツのセッションを、味わいアイデア談義をする時間も出てきそうです。

人間の創造性のつるは、スイカのつるのように、四方八方に伸びていきます。しかも、根っこがそれぞれにもはっていきますので、どれもが自立したつながりになっていくことができるのが、創造のたくましさです。

2011-07-28

社会へのつながり方


今日は、総合美術コース3年の共通課題、「不定形から」のコース内講評会が行なわれました。だれ一人として似たような作品がない、それぞれに個性的な創造性が表現されたものでした。明日から、これらの作品は、大学図書館2階のフロアに展示されます。
さて、このような個人の創造性は、社会にどのようにつながる可能性ができるのでしょうか?
一つ、シオリさんの作品で例をあげれば。

この画材は、総合美術の準備室で飲んでいるコーヒーの豆かすを自分ですりつぶして描いたものです。
コーヒーは、世界の大陸の熱帯地帯すべてで栽培され、世界中の都市で消費されています。そこから出る豆かすは、膨大です。これを画材に用いることができれば、二次利用になります。それが画材として、新たな商品価値・経済を創出することができるかどうかは、独自の表現の開拓と共感にかかっています。ここは、その開拓の場になります。

実は、すでに、この試行的取り組みは、ネットで、教室外の企業に連絡してつながっています。

1 国内のあるコーヒーチェーン店の豆かすが、国内の墨製造の企業に送られて、珈琲墨の試作をしてもらうことになりました。その試作品ができれば、本コースに送られて、それを用いた表現の試行が行なわれるしくみをつくりました。

2 国内の鉛筆製造会社がコーヒー豆かすを芯にして、コーヒー・ペンシルの試作をつくってもらうことになっています。こちらも、試作品ができれば、本コースに送られて、表現の試行が行われます。

3 アメリカ本社のコーヒーチェーン店も大いに関心を持たれて、具体的にどのような企画の展開が可能か、問い合わせがきています。

こんな風にして、すべてのことがらは、世界につながり、新たなことがらは、世界につながることができます。このつながりづくりの原理を体得すれば、どこででも、どのような活動も、世界につながりながら生み出すことができるようになります。(私が担当する関係性原理です『関係性はもう一つの世界をつくり出す』)。

中国、日本の水墨画を超える、グリーバルな珈琲画という新たなジャンルを生み出すことも、とことんやれば実現なることでしょう。

2011-07-20

どれがいいかな?

今日は、スイカの箱のプレゼンが行なわれました。
みなさんなら、どのデザインを選びますか?
どれも、これまでの農産物の箱のイメージをくつがえすような図案です。
こんな想像性あふれるデザインが、スーパーや台所などの身の回りにあふれたら、どんなに創造的で心豊かな日常生活になるのでしょうか?
人類の歴史は、まだまだすることがたくさんありそうです。




そのあと、スイカの箱の中と、未知の駅スイカドームの商品に入れる、スイカドームのポストカードのプレゼンも行なわれました。
このカードを商品に入れることによって、場所(トポス)への関心も商品の購入者に伝わり、この場所(トポス)に人を誘う媒体になります。
さらに、このプレゼンには、お菓子屋さんも参加されました。その心は? スイカの季節でない時期につくるスイカの菓子づくりとパッケージを、さらに発展展開していく縁づくりのためです。
ひょっとすると、真冬のクリスマスに、雪をかぶったスイカドームのケーキなどが生まれるかもしれません!?
みなさんなら、どんな、スイカのお菓子を考えますか?
スイカ・スイーツ・プロジェクトに参加したい方、募集します。
活動は、変容させてつなげていけば、無限に生み出すことができますね。

2011-06-30

プロセス美術館(スイカドーム後半)


6月30日、前日まで心配された天気を決行して、スイカドームの制作完成の遠征に行ってきました。
3年生を中心にした先発隊は、教員3人がそれぞれ運転する大学公用車で7時出発。1年生を中心にした後続隊はバスで9時出発しました。
今日は、完成までのドームの変容を、絵本を見るように楽しんでください。プロセスを楽しむ美術館です。








尾花沢市観光課、広報課の方々が、尾花沢の豪快な花笠踊りを披露してくださいました。
にぎわいと集いの場になってきました。



炎天下の中の作業、午後4時過ぎに、制作完成しました。
この制作途中に、別働隊として、来週から展開していくプロジェクトの下調査をしてきたことについては、明日紹介します。
この地球上の中の小さな点から、どんな活動が派生していくのか、これからのお楽しみです。

このスイカドームのペイントの間、クルマで通る人もみな減速して横目で眺め、道を歩くお年寄りの方々も、足を止めて見てくれていました。おばあちゃんも、じっと見守ってくれていました。
これが街中だったら? 人の多さに比例して、人をマグネットのように引き寄せる磁場になることでしょう。

2011-06-15

スイカタイム、午後8時45分


スイカ・プロジェクトのナウ進行状況を報告します。
刻一刻と、作業が進んでいます。
型紙を切るチーム、明日私が現地に持参するポスターを制作するチーム、全体のデザインを修正する人、それぞれの分業が、一つの白い空間で行なわれています。






今回の図案のイメージは、どこか、力強く、でも軽やかで、踊りたくなるようなダンサブルなスイカかもしれません。
そうそう、あの勇壮な尾花沢の花笠踊りを思いおこさせるような。
何やら、カーニバル的な祝祭の場が生まれそうな予感です。

2011-06-15

今年の夏は、スイカドーム!


昨日、来週ペイント予定の尾花沢市のドーム型スイカ物産店のペイントデザインのコース内プレゼンが行なわれました。
依頼者の株式会社大達の藤井さん(依頼現場は藤井さんの敷地の、未知の駅「のり蔵」)と当日前後にペンキ職人として補助していただく西塚さんに見てもらいました。

デザイン出展者は、3年生7名。
大変レベルが高い作品ぞろいで、コース長の岡田先生も驚いていました。
目標は、地方の生活の下請けだけからの脱却。主体的な思考・デザイン・制作製造による主体的な生き方と、地方からの発信ができる人材育成と地域づくりです。

さて、どの作品が図案に選ばれたかは、当日のお楽しみ!(または、総合美術の3年生に聞いてください)

今日は、中山町の商工会さんが見えられて、このスイカプレゼンボードを学生の話を聞きながら参観。
スイカ・プロジェクトの次は、東北一の生産の中山町で、スモモ・プロジェクトが生まれる気配になってきました。こちらは、何をするかは、これまた、お楽しみに!

そして、今は、花澤先生が、ご自身がかつて宝塚市で行なった壁画制作の記録を見せながら、プロジェクター投影を使った実物大の型抜きを教えています。

プロジェクトルームでは、岡田先生のアドバイスを受けながら、明日、私が持参して、現地の尾花沢市をまわって配布するチラシ・ポスターを作成しています。
これは、第1次案。明日は、さらに改良されたものが、尾花沢市のどこかかにかに置かれます。
チームとしてのプロジェクトが進行しています。
私の明日の役割は、このスイカペイントを、それだけでなく、どれくらい広がる展開になっていくかを種まき、仕掛けることです。
当日は、千客万来。もし、よろしかったら、来てみませんか? いっしょにペイントしてみますか?

夜は、銀山温泉に宿泊して、温泉活性化談義などもしたいと思います。

2011-06-03

スイカ・プロジェクト開始!


6月22日、23日に、尾花沢市の未知の駅「のり蔵」さんという不思議な個人物産館のドームハウスに、スイカをモチーフにペイントする共同プロジェクトを行います。
みなで一つの作品を社会の現場に描くということは、総合美術コース初めてです。
来週、各自がスイカの第一次図案を描いたのを検討することになりましたが、それにあたって、本物の尾花沢のスイカの成長を、大学のアトリエ近くでもまじかに見ながら、自分たちもスイカ農家の立場になるようにして栽培しながら、観察し、それを図案に反映させていく、尾花沢スイカ農園の出先的なミニ農園づくりを、雨上がりの今日、行いました。

まず、農園は、以前に、山形市卸売り市場からもらってきておいた、マグロのトロ箱です。
ここに、依頼主の藤井さんからいただいた、尾花沢の品種、祭ばやし2苗を植えます。


土は、ホームセンターから全種類の土を買ってきました。フィールドワークチームは、何でも記録です。一つ一つ、会社名、土の配合素材を、手帳に記入してから、土をあけていきました。

なんだか、それぞれの土の商品によっても、配合も色も手触りもみな違うことがわかりました。

何と、見事な土のグラデーション。全部の土を買って比べる人なんて、あまりいないですよね。まずは、土の勉強から始めました。

いやあ、あんまり、日差しが強くて。若い女性には、お肌が気になるかな? と、ビーチパラソルで、日陰をつくりながら作業を続けて…。
(スイカ柄のパラソルも、いいなあ)

完成した総合美術農園(そうびファーム)に、スイカが植えられました! ゾウさんのじょうろで水かけして、さあ、これから観察開始です。

スイカ割りができる夏を楽しみにしながら。
自分たちで、スイカの栽培も体験学習していきます。

2011-05-29

人は人とつながる


今日は、本学のオープンキャンパスでした。1ヶ月遅れた授業開始から3週間たっただけの今日。美大のオープンキャンパスは、カーニヴァル的な賑わいでした。
私の役割は、3年生フィールドワーク担当が仕切った社会連携のフレームワークづくり。
モノ(素材)が登場したのは、金属パネル(アサヒ技研)、籐のかご(ツルヤ商店)、カーペット(穂積繊維)、コーヒー豆かす(珈琲哲学)、植物(ブフィエ)。
これからフィールドワークをしながら社会で活動していく前の出会いの場を見せたのが、今回の主題です。
それらの中で、最も人の応答が生き生きとあったのは、金属パネル、籐のかご、植物でした。
その理由は?
それを扱っている当事者の方が来られたからでした。
当たり前のことだったのかもしれませんが、人は人との応答によって、その場も、新たな活動も生み出されます。
しかし、人だけでは、机上の空論になりがちですが、ここは、手でモノを扱う美大ですので、「モノ+人」で、生き生きしてくる、という感じでした。
隣で、1年生が行なった、小麦粉粘土で世界をつくってみるワークショップも、同じことが言えました。



実は、その背後の部屋では、プロジェクトの作戦会議もさっそく開かれていました。尾花沢市にあるドームハウスの物産館をスイカの図柄で描くペイントアート・プロジェクト。6月半ばに描きに行く段取りをさっそく今週から始めます。学生にとっては、いよいよ社会をキャンバスとキャンパスにしていくデビューです。

追伸。
とは言っても、モノや自然が私たちに語りかける静の応答もまた、人間らしい精神性です。
アサヒ技研さんが置いていってくださった、アートパンチの作品を見たい方は、総合美術コース準備室か、松研にどうぞ。 ジョン・レノンもいます。イマジンでもかけようかな。

2011-05-26

出島大学


今日の3年生の演習の時間、△と□の間を造形する課題制作の間に、3人の社会人が訪れて、総合美術による付加価値づくりのきっかけを持ってきてくださりました。

1人目。
尾花沢市の設計会社大達の藤井さん。発泡スチロールでできたドームハウスのスイカをモチーフにしたペイントの依頼の相談で見えました。岡田先生、花澤先生との相談のあと、岡田先生が3年生に投げかけたところ、10人が手をあげ、実施する方向で、これからやりとりしていくことになりました。実現なれば、総合美術が社会に出る大がかりなプロジェクトワークになりそうです。

2人目。
中山町の穂積繊維さんが、29日のオープンキャンパス展示用に、原料、機械、制作途中品、完成商品数枚、を持参してくださり、ドリルで糸を通す実演をしていただきました。
そして、実際に踏んで足の裏で感触を確かめて。
カーペットは、見る紙のグラフィックデザインではなく、足で踏んだ感触のデザインが最優先であることを、あらためて体験させていただきました。


3人目。
http://www.bouffier.jp/index.html
このHPを見てください。
この奇妙な名前。かつて、中学校教員をした時に、絵本『木を植えた男』を薦めたら、教え子の一人がそれに感動して、農学の大学に入り、今、この仕事をしています。この絵本の主人公をめざしています。その寺嶋たかし君がひょっこりと奇妙な植物を持参して訪れました。
29日のオープンキャンパスには、この植物も登場することになりました。一体、どんな風に?
「あなただったら、この植物にどんな名前をつける?」です。
それには、この葉っぱを触ってみなければなりません。五感で感じたことを何かのイメージにして表現する。ことばの名づけも、人間のイメージの文化の重要な表れです。
たかし君は、どこにもないできるだけオンリーワンで、五感で楽しむ植物を卸していきたいそうです。現在は、出身の山辺町で栽培して、東京の太田市場に卸して、各地の花屋で小売されているそうです。
植物、花、感覚、匂いなどに関心ある学生は、たかし君とのコラボレーションが生まれるかもしれません。
この授業は、学校教育の最終段階に来た大学生にとって、社会の出島の役割も果たしています。
これから、各人、どんな方面への大航海時代に乗り出すことでしょうか。

今回、3人の方々は私たちと個別に応対しただけではありません。同じ場に出会うことになったので、3人のみなさんもお互いに名刺交換をして談義しました。
総合美術と1対1の対応ではなく、総合美術が触媒役になって、異業種交流も生まれる状況になりつつあります。交響する関係性が生まれそうです。

2011-05-24

素材や対象を変える


学校・大学で学んでいる基礎(ステップ1)は、素材や対象を自在に変えることによって(ステップ2)、社会に生かされ、役立つ活動になっていきます。
なぜなら、この世に、モノ(素材)は無限にあり、人間が行なっている仕事や営みも無限にあるからです。
一つの事例が試み始められました。

ステップ1
総合美術コースの1年生の基礎演習の最初の課題が、岡田先生から提示されました。
通常、白い紙に黒い鉛筆で描くことは、影を描くことなのだそうです(なるほど)。そこで、光があたっているところを描くために、黒い紙に白いペンで描いてみようと。課題「光のことば」。
その課題説明で、花澤先生が、レオナルドなどは茶色い紙に描いて、影も光も描いていたと、補足しました。
光と影、黒と白、紙とペン。自在に、光と影を描くことができるようになれば、画材を店から買わずに、画材を用いることができる経済活動現場を探せば、そこと組んで活動(社会活動の実績と仕事化をめざした)を生み出すことができます。


ステップ2
私がぱっと浮かんだのは、コーヒー豆のかす。世界中でコーヒーは飲まれています。ひいたコーヒー豆は、一度お湯を通されれば、捨てられてしまいます。毎日、世界中でどれほどのコーヒー豆がらがゴミに捨てられていることでしょうか?
それを、画材として、セカンドユーズできたら、どうでしょうか?
水墨画ならぬ、コーヒー画。コーヒーで描く。コーヒー染めの紙に描く。
先の課題をこなした総合美術生なら、自在に表現することができることが期待されます。
そして、単に自分が描くだけでなく、だれもが描くことができる画材づくりをすることこそが、最も有望なビジネス化(仕事づくり)のチャンスです。
始めは、お粗末な実験かもしれませんが、試行錯誤を繰り返してものめりこむ人が出てくれば、いつか商品になるものができることを期待します。
さっそく、本日、埼玉・群馬のカフェレストランチェーン「珈琲哲学」様から、豆がらを提供送付したというメールをもらいました。
第一次公開は、5月29日のオープンキャンパスの総合美術コースのブースでお披露目します。ご関心ある方は、どなたでもどうぞ。
そのような発想をすれば、三陸のかきの貝殻を砕いて白墨をつくって… とか、いろいろな画材づくりが考えられます。
あとは、試行錯誤の実験あるのみ! ですね。

いつの世も、あらゆるものごとは、このような手を動かした試行実験から生み出されてきましたよね。

松田道雄 東北芸術工科大学総合美術コース教授
dagashiyamatsuda@gmail.com

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