借りた畑は、コミュニティを考える体験教室の場です。
この方が、この周辺の借りている人たちの中の長老です。どこか、かつての村山首相を彷彿させるような…。
この畑から山形市内を一望して眺めることが、一番の健康法と言います。
キュウリと支柱をわらで結んでいました。わらだと自然にくさるからいいと。
夕方、前田さんが、新たに3畝分、土をうなってくれていて、佐藤さんからいただいた、ネギと枝豆の苗を植えました。
前田さんの説明の途中に、
「クマの足跡があったと佐藤さんが語っていた。芸工大には、クマの先生いたんでなかったっけ」と、佐藤さんのジャガイモの畝の間に、足跡が伸びていました。
夜中にクマも、のそのそ畑に来たのでしょうか?
もしクマなら、どれくらいの大きさかな?
この畑の水は、長老(この「村」の村長さん)が掘った水溜りからもらって畑にかけるのだそうです。
トノサマガエルがたくさんいた、ビオトープの池のような感じです。
前田さんからは、作物の植え方だけでなく、ここを借りているにあたっての共同地の暗黙のマナー(コミュニティの共通感覚:コモンセンス:常識)も教えてもらいました。
みなが通る道は、3回に1回くらいは、自分も草を刈るよう心がける。自分の借りている土地は、下の畑の斜面まで。だから、そこの斜面も草を刈っておく。自分の畑をきれいにするのは、周囲の人への配慮もある。…
すでに、周辺は、地主の岡崎仙人が、きれいに草を刈っていてくれました。
暗くなったので、作業はここまで。夜景が見え始めました。
コミュニティの体験とは、共有地への参加を意識すること。自分の所有物をおすそ分けできること。ではないかと、あらためて感じました。コミュニティ学習は、この機会をいかに設けていくかがカギだと思います。
家の食卓に、前田さんからおすそ分けいただいた、イチゴがクンと香りました。この味は、市場を経由したものではないなあ、とあらためて実感。
自分も人におすそ分けできる日は、いつのことやら。
道のりは、ゆっくりと長く。