松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2012-04-15

フレッシュマンの君に

T君へ

新年度の近況ありがとうございます。
新芽が土から出ようとするような、生命の活力ある、みずみずしい毎日ですね。

本人は、毎日が無我夢中かと思いますが、そこでの新鮮な感動や思いこそが、今でしか味わうことのできない財産です。
ちょっとした失敗などもたくさんあるでしょうが、一切気にする必要がありません。

失敗を受け止めて、もっとこうすればよかったと熟慮するのは、私くらいの歳になっても十分ですし、私の歳で、毎日、ちょっとしたことの反省ばかりです。

それは、無我夢中で取り組む感動体験がなくなった後で生まれる態度です。ですから、先輩や大人は、自分がいつも失敗をくよくよ反省しているので、若者にも自分と同じ者のつもりで言います。

フレッシュマンの体験は、一生に何回もあるものではなりません。初めて、社会人になった時の体験は、一生に一度です。

毎日が疲れて、ばたんと寝て、翌朝でしょうが、本当は、一行でも、その毎日のみずみずしい感動を、日記のように残しておけば、一生の人生勉強の財産になります。

昔は、自分のノートに書く日記しかありませんでしたが、今は、ソーシャルネットがあります。

フレッシュマン・ウーマンがお互いに、日々のちょっとした感動を書き合う、「フレッシュ日記」のような共同コーナー
を、フェイスブックなどに設けては、どうですか?

社会人1年目の毎日の感動は、来年以降は、同じ感動体験はありません。消えてなくなります。

ほろ苦い失敗は、山菜のきどさと同じです。
大きくなった山菜は、もはや食べることはできません。
1年目の体験を、ぞんぶんに味わってください。

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