みなさんに、発想する視点を一つ提案します。
おとといの本学のオープンキャンパスは、過去最高に賑わいだったとのことでしたが、総合美術コースのワラを用いたワークショップのテーブルには、いろいろな1年生がつくったワラアートの小さな作品も、混在していました。
農村社会からはるかに離れてしまった現代の都市生活で生まれた若者にとって、ワラ細工は、まったく初めての体験だったと思いますが、いつの間に、空き時間でよくつくったと感心しました。
その中に、小さく、ペットボトルを包むワラ細工の断片が目立たなくひっそりとありました。
私は、それに目がとまり、これは、今年の節電の夏に、ペットボトルをつつむワラカバーは、最もおしゃれでエコグッズになると思いました。ペットボトルを手に持つ部分が自然なワラであったら、とても気持ちいいものでしょう。
本気で取り組めば、大きな需要が生まれるかもしれません。
明日の中心は、今日の周辺のどこかにひっそりとあります。
昨日は、最上地方に、副手の齋藤君の紹介でフィールドワークに行ってきました。クルマに乗りながら、何とまあ遠いのかと思いつつ、ふと、最上の山々に囲まれたところに点在する家々を見て、こちらの人にとっては、ここが中心であり、ここの人から見れば、山形に行くことは、何とも遠いと感じることでしょう。
人の立場と見方によって、どちらが、周辺か中心かは、相対的なものです。
相手の立場や、みなが共感できるものをつくり出していくには、自分にとって中心のものに合わせるのではなく、自分にとっては、周辺のことがらに着目しつつ、それを自分もふところ広く受け入れていくことができることによって、明日の未知の活動を生み出すことができると、私は考えています。
周辺反転理論から次々生み出される活動を、これからも紹介していきます。
みなさんも、実践いかがでしょうか?