人と話していると、その人の人生経験のなかで、こんな人がいた、こんなことがあった、という想い出があります。
いま、長野県安曇野市の方から聞いた印象深い話を忘れないうちに、メモしておきます。
30年前の高校で、陸上部の先輩が、走り幅跳びの砂場の隣を、鍬で耕し始めて、スイカを育てたそうです。
練習しながら、スイカが実るのを眺めていたそうです。
学校の先生たちも、好意的に声かけしてくれたそうです。
戦後、公民館に映画
上映会があったそうです。
まるで、ニューシネマ・パラダイスのような。
写真は、NHKの朝ドラマの「おひさま」の舞台になったところです。今も、観光客が来ていました。
藤森さん、青柳さん、案内ありがとうございました。
世界を結ぶ世界コーディネーターの夏用ベスト(ちゃんちゃんこモデル)が、できました! 共同購入方式で工場に注文しました。
色は、このほか、6種類あります。
あと、わずか、あります。欲しい方は連絡ください。
この襟ネームブランドは、何と、30年前の学生時代にぼくがつくったものです!シーラカンスのように残っていました。名前は? この時の夢があったんだなあ。
ニットタイは、手編み。山形市元木公民館でのおしゃべり手芸の会ブランドです。これから、どんどん改良なっていきます!
写真左の、やーづ分けっこバッグは、先日、ラジオに出たそうですが、今度は、テレビ取材があると、このバッグをプロデュースしている焼津市のマリーさんからメールもらいました。
写真右は、元木公民館の、おしゃべり手芸で、おすそわけいただいた、手編みのボトルケース。大学でも重宝しています。
麦わら帽子は、昔、荒物屋で買ったもの。手づくりの麦わら帽も、いつかできたらいいなあ。
世界コーディネートベストを見ていたら、長野県上田市西部公民館で、小泉次長さんからもらった、冬の背広の中に着る、ベスト(なんだか、ばんどりを連想しました)を出してみたくなりました。
これは、小泉さん、注文してつくってもらったんでしたっけか? これも温かくて、グッド・ソーシャルデザインです。
写真左は、おとといの元木公民館のおしゃべり手芸で、一番話題になった、米袋バッグです。パッチワーク風がなんともユニークです。とにかく、このバッグを囲んで、おしゃべりがたくさん出ることが、愉快です。
おばあちゃんたちが手づくりを好むのは、人と会話がはずむからです。つまり、手づくり品は、コミュニケーションの媒介物になります。それについて、だれがつくって、ここがいい、どうのこうのと。
ユニクロやシマムラやヴィトンで、会話がはずみますか?
帽子は、メリヤス工場のデザインパタンを組んでいる常務さんが、自分デザインでオリジナルにつくっているニット帽です。ネット販売しています。
私の身の回りでは、個人の創意工夫と人と人のつながりと関係性で生み出されるファッションが、次々出てきていますが、これは、はたして、ユニーククロージングを略したユニクロ(マクドナルド的なファーストファッション)を、いつの日か超えることはできるでしょうか?
みなさんは、どちらの生き方、ファッション派?
西部公民館の分けっこ手芸から、どんなものがつくられるかも楽しみにしていますよ、小泉さん。
「幸せ分けっこ便」箱の交流、秋が心待ちです。
まずは、ユニクロの店舗数を目標に、こちらも増やしていきたいものです。
個人の人生目標は、自分の身の回りを、何割、こちらのユニークものづくりのものを身につけるか? です。
これは、もっと先を言えば、ファッション談義ではなく、
現代経済システム(もっと言えば、近代社会から現代までの社会システム全体)に対して、理屈や議論を語らずに、身近な共感活動で、点滴岩をもうがつで、いつのまにか、社会を変革していることになるような、無自覚のドンキホーテ(店のドンキではなく、スペインの文学)的社会革命です。
ですから、食べることでも、何の分野でも行います。
農家や商店のおばあちゃん風に言えば、
本ばかり読んでいると、口での理屈ばかりになるし、
ツイッターばかり見ていると、自分の考えや活動を深められなくなるし、
自分の足と手を動かして、できる範囲の人とモノと関わることを大事にしながら暮らそうよ。ということにもなります。
ただ今、山形市元木公民館で、おしゃべり手芸の会、人間関係が、コミュニティの信頼と親近感が生まれると
流れる水のように、話題がどんどん湧き出て、会話がつながっていきます。
手は、みなさんで、分業制を考え出して、米袋が、紐に姿形変えつつあります。
仕事の遊び場。
大学の学食のアフター7。
仕事は、社会人にとってだけでなく、大学生にとっても、毎日取り組んでいる専門をシゴトとすれば、それを、ふっと、遊び心で、専門外の新たなだれかに紹介しながら、お互いに語り合い、遊びのように、何かを創造していこうとする場です。
アイデアの産卵場。
1 必ず、自分がしていること・関心あること・アイデアをもらいたいことなどの実物を持参すること。
分け合うもの大歓迎。
2 自分の知り合いでだれかに声をかけて誘ってくる。(人のつながりづくり)
3 飲食は各自持参。(社会人は差し入れ歓迎。)
4 進行役が場を形づくる。(未来の社会教育指導者像)
昨夜は、
若手経営者3人。自営の農業と地域づくりをめざす2人。高校の先生で、人を横に横につなげようとするものづくり博士課程。チュートリアル事務職員、学生は、総合美術・企画構想・洋画。2年・3年・4年生。
まず、全員で、お互いの自己紹介と一番考えていることを語る一巡。
自分の名前と関心ことを表記。テーブルID。
関心の内容によって、グループ分け。
メインの創造会話は、最大4人。
昨日は、
商品開発販路開拓テーブルと、組織と生き方テーブルに分かれて。
社会人は、ルーティンな日常にない学生からのアイデアを聞き出し、学生は社会人から社会人の生の現場を聞き出し…。
異業種・異世代交流をこえて、異人大交流。
大学2年生は、淡く社会人の現場を想像し、3年生は自分の関心とすり合わせようとし、4年生は自分がしている制作を見せてプレゼンし、社会人からリアルな就職アドバイスをもらい、… 社会参画遠近法。
この場の
合言葉は、think for you
そうすれば、だれもが、learn from you になるのだから。
次回は、5月24日(木)午後7時〜9時
芸工大 学食。
さっそく昨日のアイデア談義からの試作や、仕事の創造の成果も楽しみですし、新たな参加メンバーによる新たなアイデア談義も楽しみです。
直接対面の話づくりに集中なって、iPadもほとんど出番なし。
廃人(ネット中毒)予防にも効果あり。
おしゃべり手芸・分けっこ手芸は、長野県上田市でも開かれ、群馬県でも開かれそうです。
直接対面の集いの豊かさが、ネットによって、世界に拡散されていきます。
えっ。学生はみな、ねこた君バッグもらったの?
ぼくも欲しかったなあ… 瀬川さん。
昨年度の、すぎなみ大人塾で、受講生の方からユニークな木の積み木を見せてもらいました。
その方は、山陰地方のだがしや楽校で、大工さんが作ったというこの積み木のパーツをもらって、宝物になっているのだそうです。それを、杉並の講座で披露し、私も少しいただきました。
木の材質によって香りも違います。無限の組み合わせができそうで、切れ目に、板を差し込めば…
レゴブロックより、おもしろいものが生まれるかもしれません。
もし、このブログを見た、あなたが、たくさんの造形をつくってくれれば。
総合美術コースの1年生のみなさんには、3年生に続いて(2年生が、「山形の風景」の表紙を担当していますので)、「山形法人会」さんの月報に掲載されるイラストマップを、2・3人組で作成しましょう。
大学は、自宅通い・一人暮らし問わずに、社会人になろうとする前の、さまざまな面で「社会・外界・自分」を探究する時期です。専門の勉強のみならず、本を読んで、アルバイトをして… その中で、まちを歩きまわって、人間が生きている社会と人間の生活をあらためて、のんびり、見聞することも、とても重要な勉強です。
「歩く・見る・人に聞く・描く」を、存分に行ってください。
観光地でなくても、普通の道、特に、古い店などがある、昔からあるような道(幹線道路でなくなってしまった)には、道に歴史がたくさんあり、店のおばあちゃんなどに聞くと、「昔は、この道で、子どもたちがたくさん遊んでいたんだけどねえ」などと、語ってくれます。
そのような過去の話を聞いた場合は、想像してその風景を、ことばといっしょに、どこかに描いてもいいでしょう。
のんびりする観光地も、紹介します。
バスかJRで、上山温泉もいいですね。
鶴が休んでいたという由来がある温泉地です。公衆浴場や足湯もあります。
なつかしい並びの商店の通りもあります。「パナマ通り」という不思議な名前がつかっている路地もあります。
そこに、武家屋敷も立ち並んで整備されています。
土・日・祝日は、休憩所があり、地元の女性部の方々がお茶出しをしてくださっているそうです。
お茶をいただくと、何とも野生の味ある葉っぱもいただきました。
「どろぼう」と、子どもの頃呼ばれた草なのだそうです。
なぜ、「どろぼう?」ズボンに実がくっつく草です。山人参なのだそうですが、それをゆでて、すぐ食べると腹に当たる場合があり、それをしばらく冷やしたりしてから、食べるのだそうです。何とも、昔からの先人の知恵で、教えてくださったのは、郷土料理研究されている方でした。その場に居合わせた、上山市の観光課長さんも、「知らなかったなあ」とのこと。
いろいろ、土地の人に出会って話を聞くと、たくさんの人間の知恵を学ぶことができるものですね。
近くに、食育・野菜ソムリエ・武家料理を研究している粟野静枝さんが開いている店「折鶴」があります。
特に、若い人、若い女性には、粟野さんの「食のウンチク話」もぜひ、聞いてもらいたいものです。
いろんなことを教えてくれますよ。
上は、昼の膳は、毎日違って、こちらは、武家料理だそうです。
これは、地元の焼き窯でつくられたという家家で、家族連れが来ると、子どもたちが、これでいろいろ配置を変えて、いつも違った「町」ができるのだそうです。
帰りに、和菓子の楊枝にするクロモジの枝をいただきました。切った先が香りよく、江戸時代は、これで歯を磨いたのだそうです。
そこらへんの山のどこにもある、というのですが、…。気付かないだけと言われてしまいました。
「まち・むら・地域」は、生きた学びの宝庫です。
こんな風に、まち歩きすれば、偶然に発見することはたくさんあります。
どんな何気ない道にも、人間の歴史がありますから、「まち歩き」して、たくさんの発見してください。
ちなみに、粟野さんは、龍馬会の会員です。坂本龍馬ファンは、ぜひ、どうぞ。
粟野さん、石井観光課長さん、5月10日午後7時〜9時、芸工大学食で、異業種交流と学生とのコラボの集い「仕事の遊び場」を開きます。ご関心・お時間あれば、自己PRご持参のうえ、ご参加ください。学食の食事は7時まで営業です。
桜から、どれくらい考えを広げることができるか? を、生涯学習概論で提案しましたので、私もつれづれなるままに、考えたことを書きます。
連休の中日、キャンパスの桜が満開で、桜の木の下で、こども芸術大学の幼児が先生とお弁当開きをしていました。
私たちは、日頃、外側から、対象物として全体をとらえますが、ずーっと、近づいて、桜の木の下にもぐっていったら、そこに、幼児が近づいてきて、
木のつけねから枝がでて一輪の花が咲いている目の前の桜をゆびさして、
「ここにとび出してる」と、教えてくれました。
その子にとっての桜の対象物は、それだったのでしょう。
美術史・文化財保存修復学科の学生が多いので、いろいろな歴史的知識も豊富な学生が受講しているので、授業メモの中に、桜は、散りぎわのいさぎよさが、武士の心にマッチしたとありました。
武士が好んだのは、よくわかる感じがします。
でも、一方で、のどかな山ぎわの農村風景の中にも、桜がたくさん点在しています。これは?
特に、雪国の農業は、桜が咲き終わると、草木の若葉がしげる本格的な農作業の季節です。雪国の農家にとっては、雪にとざされた季節から生命の季節への祝祭の花として、植えてめでられていたのではないでしょうか?
それは、武士や農家の立場を体験しないと、本当のところは、わかりませんが。
みなさんは、花よりだんご派?
それとも、だんごより花派?
どちらも、という人のためには?
来年に向けて、ある産物づくりも働きかけています。
関心ある人は、声かけてください。
生涯学概論の授業の1回目に、隣人コミュニケーションの練習として、お互いのふるさとの桜紹介をしました。
山形の桜は、私も紹介しましたが、連休、帰省せずに山形にいる方は、明日あたりも散歩いかがですか?
ハラハラと桜ふぶきのところもあると思います。
恥ずかしながら、山形市の霞城公園内の土手をぐるり一周したのは、初めてでした。
構図は、東京の千鳥ケ渕と同じように、桜が堀の水面に向かっています。
ユニークな形態の明治時代の病院の建物もありますよ。
城跡の発掘作業もしています。
ちょっと、周辺の町自慢の一つとして、中山町のお達磨の桜もあります。
達磨の伝説も、ちゃんと掲示されています。
歴史の事実の掲示もさることながら、こんな民話や伝説が、街中にあちこち掲示されていれば、自分たちがここに生きていることも、楽しく想像的になる感じがしませんか?
桜をスケッチしている方もいました。
東京では、よく、街中で、スケッチしている人を見かけることがありましたが、スケッチしている方も、まちの楽しさの重要な要素の一つかもしれません。
美大生のみなさんも、日頃から、気楽に街中でスケッチどうでしょうか?
それは通る人にとっても、なにかかにかささやかでも影響を与えますよ。
最後は、偶然に通ったら、いつもは閉まっている門が空いていて、クルマがどんどん入っていたので、ついていきました。東根市神町の自衛隊訓練所です。
家族づれが、日本を守る戦闘機や戦車などと桜の下で花見をしていました。
桜の時期に開放していたのでしょうか?
みなさんも、どこか桜を見てきたところがあったら、教えてください。
連休前の授業、総合美術コース2年生は、「有機物と無機物」のデッサンをびしっと取り組んで、最後に講評会を行いました。
描いた内容と表現についての指導は、作田先生。
私の役割は…
さて、学生のみなさんが時間をかけて取り組んだ、このデッサンを、社会や他者のために生かすことはできるだろうか?
どのように生かせるだろうか?
それをできるだけたくさん考え、実行したい人は、課外活動でしてみることができるよ、ということへの気づきを導くことです。
通常は、自分が思いと表現を駆使して描いた作品は、展示会をすることで、他者にも鑑賞してもらって、何か、見た人の心の豊かさなどに寄与するということが一般的ですが、それ以外に、一体、どんなことがあるでしょうか…?
街中を歩いてみると、手で描かれたものがあることによって、街が温かく感じること、ほっとすることに役立ち、散策者や街歩く人のためにもなって、歩く人を増やすことに役立つ、つまり、まちづくりや地域づくりに役立つことがありそうです。
東京の上野の芸大の裏手にある、石見銀山のブティックの入り口にあった「てがき」
その先の、こととい通り沿いの履物屋さんのガラスの引き戸に貼られていた「デッサン」
ちなみに、となりは、ギャラリーです。まだ、しまっていましたが。
山形や地方の町や自分が住んでいるところでも、店にとびこみ相談で、その店の商品を「デッサン」して、店の「看板」として貼ってもらうこともできますね。
評判がよければ、そこから社会的な関係やなにかかにかの対価が生まれるでしょう。そのような価値を生み出す力こそが、社会に自分を生かす力です。
課外活動で、そんなこともしてみたい人は、応援します。
さっそく、具体活動があるので、
のちほど、紹介します。
さらには、画材自体も地産地消 することもできます。
こちらは、作田先生に、山辺町の東北カーボン の工場でつくられた「炭ペン」で描いてもらいました。
描き心地は、まずまず。とのこと。
こちらは、どのようにさらに展開していくでしょうか?
人間の視覚的表現は、つまるところ、文字と絵。手がきの絵は、もっと、街や社会に役立つことはたくさんありそうですね。
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