新年度、2つの社会革新活動を始めます。
1 分けっこ手芸
各地の公民館などで「分けっこ手芸」を開くのを提案して、ネットと宅配でつないでいきます。
4月7日、21日(土)午前、山形市元木公民館、南部公民館(毎月2回予定)
5月8日(火)午前、長野県上田市西部公民館(毎月2回予定、小泉さん)
マネー経済社会の中で、分け合うモノを作り出すことで共同する関係性を紡ぎます。
日本国中で、日中時間のある高齢者は激増しています。その人たちが集い、何らかの生産活動を始めて、それで分け合い活動が生まれたら、社会はどう変革すると思いますか?
みなさんのところでも立ち上げて、つながりませんか?
2 コラボの時間
毎月第1・3(木)午後7時〜9時 予定
各自夕食持参して、飲食しながら、コラボ談義します。
松田研究室、参加者多い場合は変更
参加者歓迎
自分の持ち味でだれかとコラボしたい人(持ち味持参)
だれかと何かコラボすることで自分の持ち味を見つけたい人
コラボしている経過を紹介したい人
コラボするアイデアを考え、学びたい人
人間はだれかと集団活動すること中で創造活動を行ってきています。
あなたは、自分の能力を今の人とのコラボで十分発揮していますか?
人と人のコラボの活動の組み合わせは無限にあります。
もし、新たなコラボが次々生まれたら、あなたの人生と社会は、どんなに変革することでしょうか?
本日の、おしゃべり手芸の会。いろいろな素材とものづくりが披露されましたが、一番、発想の練習になったのは、前回、宿題に出した米袋の活用でした。
ペットボトルをスカートの中に入れた人形、小さな人形、リース、袋を線状に切って格子状に織ったコースターとボトルケース、…。
それらの中で、シンプルながら、汎用性が最もありそうなものが、バッグでした。
取っ手をどうするか?
作られたのは、皮の取っ手ですが、この場合は、取っ手の取り付けと紙袋の穴の補強が必要です。
トートバッグ風にするか?
本体に、紙で模様をつけるか?
いろいろ、アイデアが出ました。
別の方は、新たなアイデアがひらめいたそうです。
それは、次回、試作を見せるまでのお楽しみとのこと。
急がず、無理なく、楽しみながらの、高齢社会のイノベーションの場になりつつある感じです。
次回4月は、4月7日と21日。
同じ時間に、山形市南部公民館(市立図書館となり)でも、「分けっこ手芸」の名称で、始めてみます。こちらにも参加者が集えば、ネットで情報交流しながら行い、その後、作品の交換、人の交流に発展していけばと思います。
全国各地の公民館で行われて、交流できますね。
手芸の会や、ものづくりのサークルなどは、すでにたくさんあると思いますが、それらとの違いは?
こちらは、素材を通した自由なものづくりを行うことで、頭の発想法を鍛錬し、また、人との分かち合いを心がけ、人と人とのつながり・絆づくりをはかることが主たる目的です。
東京と地方の大きな違いの一つに、大企業の有無のほかに、正反対の個人の小さな店の有無もあります。
東京は、電車の交通インフラが整備されているので、クルマがなくても、電車で生活できます。ゆえに、歩くので、人が歩く目線で、駐車場が不要な、個人の小さな店が成立します。
山形は、もはやクルマ社会なので、駐車場がない店には立ち寄れません。しかも、クルマのスピードなので、ほとんど通り過ぎます。
始めから、行く目的のところにしか、行かないという行動パタンになっています。これは、偶然にものを発見するという創造性の欠如にもつながりますが。
今日は、午後、自転車でたまたま通りかかった、個人の雑貨屋さんを見つけたので紹介します。
駐車場は一台だけなので、自転車でどうぞ。
店の場所は、六中通りにあります。
グリーンハウス。という名前です。
店主の五十嵐さんは、建築の仕事をしていて、金・土・日だけ、午後から18時までしている店だそうです。
自宅を安価に改修して、自分が気に入ったものを集めて販売しています。
期間限定で、売値をつけて置かせてもらうことも可能だそうです。
芸工大生のみなさん、おしゃべり手芸のみなさん、富士紙器さん、穂積繊維さん、何か作ったものを展示販売置かせてくれるとこころを求めている方は、のぞいて、相談されてみてどうでしょうか?
東京には、このような店はよく見かけ、そのような店があることで、また、歩くのが楽しくなるという循環になります。
歩いて楽しい町にするには、みんなで、このような個人の店を、共同参加の心で、成立できるように、何らかで関わることではないかと思います。特に、若い人には、そのような感覚は、大切ではないかと思いますが、どうでしょう?
昨日、富士紙器さんが、ダンボールバッグの本体試作見本をを研究室に持ってきてくださりました。
A4ノート、ファイルが横に入り、はばは、イチゴパックやサクランボパックが入る幅にお願いしました。
これはモノを入れる本体だけなので、バッグにするには、とってが必要です。それを、めいめい作って、オリジナルなバッグを作ってみようという案です。
紙袋は、丈夫さが短所で、布のトートバッグは、くしゃくしゃになる短所があります。何でも一長一短ですが、紙と布の短所を補う、第3の手軽なバッグです。
上部が二重になる見本には、パンチで穴を開けてみました。
これには、穂積繊維さんから分けていただいた、麻の丈夫な糸を束ねて組みひものようにしたものを取っ手にできないかと思いました。
もう一つの取っ手の案は、皮工場からいただいた廃棄する皮で、トートバッグ風に、本体を持ち上げるようにできないかと思いました。
あなたなら、どんな取っ手を考えますか?
まず、明日のおしゃべり手芸の会に持参します。
半分工場、半分手作りのダンボールバッグが、反応あれば、富士紙器さん(ダンボール)、穂積繊維さん(カーペット、糸)のコラボで、手作りコラボ市場、どこかで開いてみるのも、どうでしょうか?
大人用の、ダンボール椅子にも、このサイズに合う、30センチ×39センチの、カーペットがあれば、組み合わせで、販売することもできるんじゃないかなあ…?
あちこち、フィールドワークに行くのと、多方面の来訪者と研究室でのCC(コミュニケーション&クリエーション)アイデア談義をしていますが、今日のフィールドワーク紹介します。
山辺町の山の中、大蕨地区にある、炭を巨大な装置でつくっている東北カーボン株式会社の工場見学させていただきました。
木材をチップ状にくだき、国内でも数少ない、ゆりがごのようにゆらしながら炭化させる装置の中で、炭をつくっています。
こうしてできた炭。何に商品化されていると思いますか。
住宅の床下剤、土壌改良剤など、いろいろな加工がされています。
空気や水を浄化したり、腸内もきれいにするそうですが、炭の効用は、昔からいろいろ伝えられています。
さて、あなたなら、炭で、どんな新たな活用と、商品化を考えますか?
社長さんは、何なら、カブト虫を育てることも試みようとしているみたいでした。
本日、2つ、提案してきましたが、コトが生まれそうになれば、お知らせします。
情報!
3月24日(土)午前10時〜12時
山形市元木公民館 おしゃべり手芸の会 お気軽にご参加どうぞ。
前回「課題」の、米袋でエコバックづくり、どんな作品ができたでしょうか? 楽しみです。
今から伸びて生きようとしている葉っぱが、揺れている。そう聞いて、よくよく見ていると、アジアンタムの若芽の葉っぱが、春の陽を浴びながら、ふるえています。地震で家が揺れているわけでもありません。
生命の振動は、植物だけでなく、動物や人間にもあるかもしれません。生命の躍動(エラン・ヴィタール)というほどではまったくありませんが、身震いしたり、心臓の鼓動が高鳴ったり、人間も、生きよう、成長しようというときは、どこか、生命の振動が表れるのではないでしょうか。
上野公園で一番早く咲く広小路からの入り口交番となりの桜は、先日まだ咲いていませんでした。東京も、今年は開花が遅いのでしょうか。
1年前の今日の午後、地震時は、下高井戸で、世田谷区の講座の打ち合わせをしていました。うちあわせを中座して、ひたすら歩きました。新宿のオペラシティ近くに来たところでは、歩道に人がごったがえしていました。
午後3時から歩いて、新宿→四ツ谷→東京駅を通過して、この桜の木の下にたどり着いたのは、午後10時くらいでした。
桜が咲いていました。この桜を見ることができなかった方々に贈ります。
この大震災とその復興、次に来るさらなる大震災とその復興。縄文時代以前から、季節の豊かな地震列島に密集し、破壊と再生、季節感の繊細さと豊かな素材の活用、人間集団の助け合う共同性。これら「和の文化」は、世界の中でも日本独自の国民性を育んできたのでしょう。
だれもが自分は何ができるだろうか、と考えたことと思います。
私も1年間、熟考して考えたことは、
200年間に形成された西洋近代文明に対して、日本から新たな次の社会をつくるモデルをつくるための一助になることです。(それは学生時代からの淡い目標でしたが)。
なぜなら、現存の社会モデルで、人々がみな幸せではないゆえに、新たな社会づくりが必要だからです。
私の提案は。
ひとまず、現在の社会モデルと共存するしくみをつくって、両方を行き来しながら共生・混生する、両生的生き方ができるハイブリッド社会モデルです。
そのために、現存社会モデルと両輪をなすための社会モデルとは?
大企業 に対して、個人の創意工夫ある自営のネットワーク
上下の組織関係に対して、駄菓子屋のおばあさんと子どもにも表れるような、たくさんの、お互い様の共関係づくり
大量生産のものづくりと受動的的消費 に対して、創造的な生産参加型消費
文字・ことば・お金中心に対して、手・モノ・食を中心にした人間集団生活
成人男性中心の思考に対して、おばあちゃん中心の思考
…
(これらはすべて、旧版『駄菓子屋楽校』に構想示唆しています)
もし、首都直下地震がおこれば、現在、言論と文字だけに依存している人は、どう生存していくのでしょうか?
東日本の被災地の人々やボランティアの人々が、手と足を動かしてリアルな再生と復興の働きをしているときに、偶然に、西洋文明の起源になったギリシャの国家破たんは、象徴的な対比の年にも映りました。
かつて、古代ギリシャ文明でおこったマネーと民主主義と学問(広場での哲学談義)は、奴隷生産の土台によって成り立っていましたが、その生産者自体がいなければ、民主主義や学問を語ることばも文字も、抽象的なマネーも空虚なものになります。
それに対して、次なる社会モデルは、まさに、日本が世界に提起する価値があります。
しかも、高齢化する日本での、おばあちゃんの活動する姿が、世界に示す中心と象徴になることでしょう。
それを、今年は見える形で各地で具現化していきたいと思います。
この論にまだピンと来ない方への補足です。
もし、現在の社会のしくみのままだったら、
若者で仕事に満足しない人も多く、
地方の人口減少は続き、
個人の創造性(芸術文化、科学などさまざまな探究)が十分に生かすことができる機会が少なく、
人生の満足度も十分でない人も多く、
すべての価値観がお金や数字などでの共通化の中で一元化され、
…
といった状況が進むだけになるのではないでしょうか?
本日、午前、元木公民館で、月2回の、おしゃべり手芸の会がありました。震災後に、山形に戻って、最初におこした活動が、まもなく1年になります。
参加者のみなさんの意欲と熱心さと人間関係づくりが、すっかり根づいてきた感じです。
この土台から、さらに、おしゃべり手芸の会の一般化をはかる特色づくりを毎回少しずつ、提案しています。
1年間の継続によって蓄積されていることの第一は、ものづくる作品の数々です。
前回までに、「こんなものもつくった」「こんなものも…」と、次々、作品を披露してくださります。
作品を通して、「これは○○さんがつくった」と、その人の個性も見えてきます。
もうすでに、これまで、たくさんの作品がつくられてきたようなので、「どこかで5月あたりに、作品展と公開おしゃべり手芸の会をしませんか?」と、本日提案したところです。
編み物が得意な方で、ご自身が着ていらっしゃった、網目のベストを見ながら、被災地の漁港で使えなくなった魚網を使って、ベストをつくるのをどうでしょうか?
と提案してみました。
魚網がこの部屋に運べれば、まず、この会のみなさんで、魚網ベストの見本をつくり、それを、被災地に贈って、地元の方々で、おしゃべり手芸の会を立ち上げて、魚網ベストをつくって、東京などに販売するという案です。
みなさん、そのようなことで被災地支援もできればいいと言われました。
こちらの方は、いろんな仕事をなされている方で、和裁・洋裁ができ、お坊さんの袈裟も縫われていらっしゃるそうです。さらに登山なども。カレンダーの裏紙を利用した手帳も独自につくられていました。
なんでも、手作りと創意工夫の精神が、この部屋に満ち始めています。
富士紙器さんが、村山市の図書館から注文受けたという、本立ての試作品に、中林さんが、今日のメインの手芸のおひなさまづくりを飾ってみました。
富士紙器さん、ダンボールで、iPad型おひなさまパッケージも、いけますよ。みなさん、いろんなアイデアをどんどん出されました。
ぜひ、試作品をさらにお願いいたします。この会で、来年度向けの、おひなさまバッグを、試作したいと思います。
最後は、みなでちゃんと部屋をかたづけて、また次回のあつまりまで。みなさん、それぞれ、次回はさらにどんな素材・作品を持参されるでしょうか?
私は、本日、男山酒造からいただいた、酒造から出るゴミの米袋を持参し、これで何かできないでしょうか、と提案しました。すると、さっそく、思いもつかない技法を発する方がいらっしゃいました。
さて、次回まで、どんな試作ができるでしょうか?
みなさんなら、どんなものを考えますか?
これからますます加速する、女性が長生きされる高齢社会。おしゃべり手芸の会は、大きな可能性を発芽していることを、この部屋にいると感じます。
1 いろいろ、創意工夫してつくるものが出てくるので、はりあいがある。ぼけるひまがない。
2 教えたり、教わったりと、相互の教え合う学習関係によって、人間関係が密になる。
3 手を動かすことで、脳が活性化し、作ったものが増える喜びがある。
4 自分たちのものづくりが社会に生かされる機会もつくっていくことで、社会参加する自信が生まれる。
…
つまり、老人ホームと病院に行く必要がなくなるような、お茶の間的生産工房のような、生き生き活動の場になりつつあるように見えます。
次回以降のさらなるカイゼンは?
「手を動かすことに夢中になりすぎて、おしゃべりが少なくなるね」という笑いを受けて、もうちょっと、のんびり、ゆっくりペースをおとして、雑談をしていきましょう。
他のところでもですが、とかく、自分のためのものづくりにまだなりがちですが、人生の最後は、自分の所有物を増やすことではなく、いかに他者・次世代に分け与えていくか、また、さらに、それによって、人のつながりをつくっていくか、その学習の場であることこそ、人生100年のうち半分を過ぎた方の大人の学習課題に、このものづくりを通して、態度を学んでいきます。
自分のためだけのものづくりではなく、他者に分かち合い、モノを分かち与えることを通した人とのつながりづくりの学習に深まっていければ、と願います。
それは、すぎなみ大人塾など他の成人学習講座においても、最も重要な、人生後半者が学び実践すべきことだと思います。
次回は、3月24日、4月7日、21日、午前10時〜12時、山形市元木公民館です。ぜひ、ご参加されてみてください。
街は人間が作ったものですが、大きな人間の組織体が作ったものは、等身大の人間らしさが感じられなくなります。
街を歩いていて、ふと、人間の何気ない創意工夫といったようなものを感じる時があります。
街を歩いて、自分が感じる人間らしさに出会うことは、人間社会に生きていることをつなげてくれるものなので、ほっと感じますね。
同じく生きるなら、そんな人間らしい世の中に住みたいですし、それには、自分も何か、だれかに感じてもらえるようなことをちょっとくらいしたいものだと思いますね。
みながそんな風に思って、自分たちが住んでいるところに、手を加えると、人間が生きる世の中は、温かく感じるようになるのかもしれません。
ところで、ここに載せたところは?
東京で歩いてきたところで撮ったものです。あちこちです。
黒板ノートで、生産参加型消費の提案をしました。その第2弾のお誘いをします。
写真は、世界地図の柄のセーターです。『関係性はもう一つの世界をつくり出す』に紹介しています。「地球を着よう」セーターの注文3世代目のセーターです。
この世界地図柄で、今度は、ゲゲゲの鬼太郎のちゃんちゃんこ(ちょっき)のような感じのベストを、工場に注文相談したいと思います。
前の合わせ目は、ボタンではなく、ひもにして、左右に切り離された世界を結ぶ行為を、さまざまに分断された現代世界を結びつける「世界コーディネーター」になろう!というメッセージを、服に込めたいと思います。
素材は、今からですから、春・夏向けの素材にしますか。
色は、指定しません。工場である糸で都合のいいようにつくってもらいます。それによって、値段をわずかな数の注文でも、格安にしてもらいます。
ただ、20着などのまとまりで編み地をつくってもらって、裁断して、縫製しますが、その際は、できるだけ、背中地と、前左地、前右地を、わざと異なる色地にして、縫製お願いしたいと思っています。
みなさんの中で、共同購入したい方はいますか?
ただ、これも、私のところに現物をとりに来てもらえる人ですが。
肝心のことですが、という案は、まだ、工場には打診していません。来週後半か、翌週以降に工場に行って相談してきたいと思います。
きっと、今は、今年の秋冬物で忙しいかもしれません。
ちなみに、昨年の1月、残っている生地をチグハグに縫製してもらったちゃんちゃんこを作ってもらいましたが、みな購入してもらい、私も持っていません。
今回の「世界を結ぶちゃんちゃんこ」は、ぜひ着たいと思います。
みなさん発の、共同参画購入のお知らせもお待ちしています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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