杉並区のすぎなみ大人塾の今年度3回目の光景です。各人が自分の持ち味や関心事があるモノを持参して、テーブルを囲んで、手を動かしながら、語り合うという活動です。
名づけて、ハンズイン・カフェ。ハンズオン(手でさわって、体験して)と、ハンドインハンド(手と手をつないで、連帯して)を合わせた造語です。こちらのテーブルでは、私が山形から持参したじゅうたんの糸を3人でほぐしながら、談笑されていました。
後ろで取材をされていたのは、テレビ東京(BSジャパン)の土曜日、午前11時30分〜12時25分の週刊ニュース新書での駄菓子屋を特集したニュースだそうです。あす、7月9日に出るそうです。
かつて、駄菓子屋があった時代、地域社会での大人や子どもが人間関係の絆を結ぶ活動の原理は、じっとすわって口だけ動かす会議や議論でも、だまって作業することでもなく、語りながら動く、動きながら語る という動作が基本にあったように思います。
こちらは、谷原さんが持参してくださったカードづくりに、みな熱中です。手を動かしながらも、いろいろな話題がテーブルの上のほうでは、行き交ったようです。
ハンズインカフェは盛り上がり、時間終了後も、手作り安心ハーブ虫除けスプレーの作り方講習もテーブルで行なわれました。
お互いに、自分の持ち味で他者に与えることができるモノや技の余剰分をつくること、そして分けっこすること。これが豊かな人間関係づくりの基本原理だと思うのです。
見本で1つつくられたものを、私がいただき、さっそく山形で「賢治の駄菓子屋」で使わせてもらっています。効果ありです!
さて、こちらは、山形市元木公民館で始めた、おしゃべり手芸の会3回目。こちらも、徐々に参加のみなさんに意図が浸透されてきた感じです。このテーブルでは、ニットデザイナーのとがせさんが作った大小・素材さまざまな山形県の形の編み物を見本に、制作されていました。
このテーブルでは、総合美術3年生のシオリさんが、おばさんと向かい合って、お互いの顔を描きっこ。シオリさんが絵の先生です。
こちらのテーブルでは、総合美術コース2年のミホさんの新聞紙でつくるエコバックづくり。これも大人気で、最終的にみなさんが顔をのぞかせて、作ったようです。これも、事前に、ミホさんがいろいろな形のバッグを見本で作ってきました。実用的なことを手づくりすることは、お母さん方には、特に関心が高いようですね。
手と口の集い。名称はいろいろでも、コミュニティづくり、絆づくりの手法として、大いに有効のようです。
これから、杉並区、世田谷区、栃木県下野市の三地交流も、担当者のメール交換によって始まりそうです。
かつて、高度経済成長期に、「上を向いて歩こう」という歌が大ヒットしました。
今、日本はそれと反対で、下を向いて歩くような気持ちの人がたくさんいるような状況です。
しかし、下を見ることは、悪いことではありません。自分の足元を見つめ、大地を見つめることこそ、そこに創造的な発見をするものです。
あれっと、思うことにもたくさん出会うでしょう。
上を向いて、生きる希望を抱きながら、下を向いても、生きる不思議さと楽しさを見つけていきたいものですね。ちなみに、このたんぽぽは、6月に見つけたものです。
おまけ。しゃがみこんだら、テントウムシとアブラムシにも出会いました。