松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2011-07-23

人間と大地にいいもの


アンズは生で食べてもぱっとしません。
長野のアンズを買ってきて、こんな風に切ると。

ぱっ、と割れるよと、発見したのだそうです。
アボガドと同じように。

砂糖を入れて、ぐつぐつ煮て、あくをすくいながら。
クエン酸も入れて。

何とも、甘酸っぱい、くんと香るアンズジャムができました。
つくってくれるのは、ジャムおばさん(妻)です。

手づくりのアンズジャムを、手づくりのヨーグルトにかければ、最も純粋なデザートの一品。
と、思っていました。市販の保存料が入っているジャムよりは自然で美味ですし、生乳の価格ランクは、飲む牛乳用が一番。次に、ヨーグルト用。次がチーズ用なのだそうです。それで言えば、市販のヨーグルトより、自宅で牛乳からつくったヨーグルトのほうがよりよいとなります。
しかし、ここからさらに考えていくと、問題がどんどん先に浮かんできます。
そもそも、果樹は、最も農薬をかけるのだそうです。農薬だけを飲む人はいないし、それは有毒です。牛乳も、牛が食べるワラが放射能に汚染されていたら。今、それが問題になっていますが。
密かに、ふつふつと思いが浮かんでいることは、人間の口に入るものでよいものを用いて、植物や動物を栽培・飼育する循環はできないか、人間が食べれないものではなく。人間の体内にもよい発酵の微生物で、人間が食べる植物や動物を育てる、共生のあり方です。理学の研究者でもありませんが、一人の地球人として、実験していこうと思います。みなさんの中でも、実験してみる方は、情報交換お願いします。

2011-07-23

愉快な世界


朝、キャンパスを散歩していたら、もう制作している学生がいました。
この夏は、本学も節電のために、夜は9時までになり、その分、朝、6時30分から開放されています。朝型制作のライフスタイルのほうが、気持ちいい感じがします。
金属工芸の学生で、毎年恒例のライティングオブジェをつくっていました。
そのアトリエに、巨大な金属の虫が置かれていました。2年生の課題制作とのことです。
「これ、最後はどうなるの?」と尋ねると、
「自宅にも持っていけないし、スクラップゴミです」と。


ゴミになる前に、一つ借りることにしました。
ニコニコと親切な学生さんで、借りようとしたクモの足がとれていたので、その場で、すぐ、溶接をしてくれました。

さっそく、ずっしりと重いクモを抱えて、「賢治の駄菓子屋」に行き、草を刈って置いてみました。虫よけのお守りにならないかなあ。クマやカラスも、これをみれば、ちょっと驚くかもしれません。
大災害の中、東北に戻り、私が、これから生きる若者たちにつくっていきたい世界は、ようやく導き出されてきています。
愉快で楽しく、どこからでも創造することができる世界。

その素材や活動は、みのまわりにたくさんあります。
活動原理の小理論は、『関係性はもう一つの世界をつくり出す』に著したので、あとは、私自身がミツバチ(花粉媒介者:ポリネーター)のように、せっせと動き回り、人とモノと技術とイメージを組み合わせて、この世界をつくり出していきます。それが、すなわち『駄菓子屋楽校』の世界像です。

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