2017年11月6日(月)〜10日(金)に、プロダクトデザイン学科3年前期家具コースの8人が制作した課題作品の展示会を開催しました。
テーマは「友達や家族、恋人など2人で使う家具」です。
今回は、様々な解釈から生み出された個性溢れる8作品を簡単にご紹介いたします。
「MA dench」
他人や知り合いなどと共有して座るベンチに着目しました。親密度によって人との距離感は様々です。一緒に使う人に合わせて、自分で距離感を調整できるように、座面をスライドさせることができます。
「niko」
祖父母と孫の目線を近づける椅子を作りました。小さな方が正座椅子、大きな方が子供椅子です。年齢的な体格の差を椅子で調節することで体への負担を少なくしています。またお年寄りや子供でも楽に片づけられるよう軽量に仕上げてあります。
「by」
恋人もしくは夫婦で座るPCチェアを製作しました。二人の寄り添う時間を演出するため、自然と肘掛に座ることを促すよう設計されています。仕上げに亜麻仁油を使用していて、手入れしながら使い続けることで、二人の関係性と共に木の風合いがよくなります。
「cell cabinet」
ターゲットにしたのは双子の兄弟または姉妹。共有キャビネットとしての機能のほかに、引き出し部分は椅子になり、本体部分は机になります。片づけと遊び場作りをセットに考えた兄弟の楽しい時間をより良く演出する提案でした。
「Breeze」
目指したのは、夫婦の日常に溶け込む長椅子です。夫婦が過ごす長い時間を、共に歩むことを想定しています。老いた二人が立ち上がるのに苦労しないよう、肘掛の高さを工夫しています。この椅子と二人が同じ方向を見て人生を歩んで行く姿を想像できます。
「Laynbow&Mou」
折り畳み式のハンガーラックと大人と子供専用のハンガーのセット。成型合板の美しい積層面を活かしたハンガー。子供が使いやすい位置にバーが来るように設計されたハンガーラック。親子が一緒に洗濯物を干している姿を想像すると、とても微笑ましいです。
「Swing」
同棲しているカップルをターゲットに、ふたりの動きを感じられるベンチを制作しました。複数の紐で吊るされた座面は、座った人の動きを敏感に捉えます。例えば映画を見ている時に今どんな心境なのか、座面に伝わる振動で知ることができるわけです。
「CATCHAIR」
「ふたり」は猫と飼い主。同じ形の材を組み合わせて作ったこの椅子は、キャットタワーのようになっています。飼い主が寛いでいると、もしかしたら気ままな猫が遊びに来て、より寛げるかもしれません。飼い猫と共有する楽しい家具の提案でした。
3年生前期家具コースのみなさん、お疲れさまでした!
各々が誰かと誰かが過ごす時間を真剣に考えて制作した家具は、使っている様を想像できるものばかりでした。今後も人の生活の寄り添う家具を考えていきましょう!
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