皆さん8月1日、2日のオープンキャンパス、楽しんでいただけたでしょうか。
座談会や工房見学ツアー、個別相談など内容が盛り沢山でした。
さて、その中でもスケッチデモンストレーションでは、DLできる線画を用意し、学生スタッフと一緒にスケッチ体験が出来る場を作りました。
流石先輩たち、10分で描き上げていきましたが、皆さんは画面見ながら話聞きながらで、スケッチは難しかったですよね…
そこで、デモストの際にもお伝えしましたが、ブログを使って簡単にですが、スケッチの簡単な流れをおさらいしたいと思います。
今回取り上げるのはこちら。2日目に使用したスマートウォッチです。
また、使用した画材はコピックのCool gray C1,C3,C5,C7。
イベント中に学生スタッフも言ってましたが、学生たちも常に持ち歩いているプロダクトデザインの定番色です!
コピックとはデザインの現場でよく使われるアルコールマーカーのことで、スケッチに立体感をつけたり、相手に伝えるためのより精緻なスケッチの際に使用します。
そもそも、スケッチ、と聞くと目の前にモチーフがあって(例えば風景とか)それを写しとる、というようなイメージがある方も多いかもしれません。
しかし、プロダクトデザインでスケッチというと
・アイデアを出す
・イメージの整理
・相手に伝えるためのビジュアライズ
のことを指します。新しいものを考える、頭の中のことを視覚化するために行うんですね。
さて、スケッチデモンストレーションに入りましょう。
まずはC1から塗っていきます。
【C1】
大まかな立体感をつけていきます。
ベルト部分の内側や、側面など。はみ出しは気にしなくて大丈夫です。
素早く動かしたり、ゆっくりと動かすことで色の塗り重ね方に変化が出てきます。
少し見辛いですが、画像を見ると綺麗なグラデーションができているのが分かりますか?
【C3】
フレームの側面、光がどこから当たっているかを意識しながらC1に付け加えるように影をつけていきます。
本物を見ながら描くのではなく、頭の中で光や素材をイメージしながら描いていきます。
そのためには、普段から好奇心を持って色んなものを見たり、描いてみたりすることが大切です。
【C5】
メリハリをつける影の部分を入れていきます。文字盤にも色が入ってきました。
側面についているボタン部分、もし触れたら少し丸みを帯びているんじゃないかと思いませんか。
そうやって、見ている人に素材感や、質感を伝えることを意識して色を重ねていきます。
【C7】
最後の仕上げです。C7は大分強い色なので、塗りすぎて質感を潰さないように気をつけます。
要所要所に強い色を入れることで、カチッとした硬さが感じられるようになりました。
さて、皆さんどうだったでしょうか。難しそうと思ってませんか?
しかし、プロダクトデザイン学科に入ってくる学生の半分はスケッチをしたことがありません。
それでも大学に入って、1年半ほどスケッチ・レンダリングの授業をうけることで描けるようになりますし、色んなものに興味を持って、楽しくスケッチをすることが、上達の秘訣です。
怖がらないで、どんどん手を動かして見てくださいね!
スケッチデモンストレーションの様子は、インスタグラムにアーカイブが残っています!
是非見てみてください。
上が今回取り扱った参考作品の回、下が同じ線画を使用して別学生が着色していったものです。
解釈が違えば塗り方も違うことが見てとれるのではないでしょうか。
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