美術科工芸コース

漆芸、金工、陶芸のできごと紹介
*
2015-07-03

Lighting Object2015 <漆芸>

こんにちは、漆芸専攻の田中です。

ライティング搬入開始
まで残り1週間、

点灯式まで約2週間となりました。

 

漆の3年生部屋でも、加飾や電気配線で

いよいよ大詰めっていう雰囲気です…!

 

 

写真①漆部屋

 

 

 

 

それでは、ここから漆芸専攻の学生さんの

ライティング作品を紹介致しましょう!

 

 

まずは、伊藤綾夏さん。

彼女はアメリカンフラワーと

練乾漆技法を使ってお花を制作しています。

 

ちなみに…、アメリカンフラワーとは

ワイヤーで作った枠に樹脂液に浸して膜をはって作る

ものだそうです。

 

 

写真②綾夏

 

 

 

この花びらは和紙で貼ったものを含め

全部で300~400個あるそうです!

近くで見ても遠くから見ても綺麗なので

どんな風に光るのか楽しみです!

 

 

 

お次は、我ら3年漆芸専攻のお姉さま

高橋由依さん。

 

高橋さんは、人生の軌跡を足跡で表現する

作品を制作中でございます。

そして、こちらが足跡の1つ。

 

 

写真③高橋

 

 

 

土台は木材で組まれているのですが、

実は、幅が5mもあるのです!

彼女はこれからプラスチック製の板に

加飾をするので、光の足跡とともに

こちらも見て頂けると幸いです。

 

 

まだまだ行きます。

3人目は、朴澤建太くん。

実は彼、春休みから土台作りをして

7月に入った今でも完成に向けて

制作中なのです!

 

 

写真④朴澤

 

 

 

皆さん、蒔絵っていうと金や銀色の

粉が蒔かれているものと思われますが、

彼は金粉や銀粉ではなくLG粉と呼ばれる

金属粉を用いています。

 

 

金粉や銀粉と違い、多彩な粉があるので

そのままでもキラキラしています。

これに電気を付けるとより輝いた作品と

なっているので、これが漆!?と

思わず叫んでしまうこと間違いなしです!

 

 

 

そして最後は、この私…

田中絢子のライティング作品を

紹介します。

 

 

私の作品は乾漆技法と仕上げに

紋紗塗という伝統技法を用いています。

 

紋紗塗とは、もみ殻くん炭を蒔いて

それを研ぎ出すというものです。

私は研ぎ出す手前の炭粉が蒔かれた

ザラザラの状態で仕上げる予定です。

 

 

 

写真⑤田中

 

 

 

私の作品も非常に大きなものであるため、

朴澤くんにお手伝いしてもらって

3日間、炭粉を蒔きました。

 

この炭粉は、これを蒔く前に2週間ほど

漆棟の入り口で粉の大きさごとに

ふるいわけていました…。

 

2週間の準備に蒔く作業が3日間。

これが漆芸なのです!!

(つまり、準備が大変ということ…)

 

 

 

さて、ここまで一気に4人も

紹介してきましたが

皆さん、気になるライティング作品は

ありましたでしょうか?

 

 

私たちも、自分たちの作品を

見に来て下さる方たちのために

完成に向けて日々制作に

励んでいますのでどうぞお楽しみに!!

 

 

 

以上、漆芸専攻の田中でした~。

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