40年前の正月は、もちは近所の米屋さんに、のしもちを注文して、切って、雑煮やあんこもちなど、なくまるまで、もちを食べて。正月は、どこの店もしまって、のどかでした。
今は、大晦日の夜まで店は開き、翌日の元旦から初売りです。
おせちも、人間文化の化石化した儀礼のようなものかもしれません。元旦から、ファーストフードやラーメン屋が満員なのですから。
それだったら、おせちやもちにとらわれずに、新たな素材で、家での手づくり文化をつくったほうが創造的かもしれません。
お菓子は、なくてもいいものかもしれませんが、そこにこそ、何か人間らしさがあります。その第一は、自分のためよりも人のためとか、他者の姿がそこにある食だからです。
カンバセーショナル・フード(会話性食)と言えるでしょう。
手づくり菓子持ち寄りコミュニティが、今年は増えるように思います。
キャラメル・ロールケーキ…
元旦の大手新聞各社を読み、一番、印象に残ったのは、日本経済新聞の「C世代駆ける」。
それを参考に、これから若い世代がこれまでの秩序の枠にとらわれずに(特に高齢者が組織社会にいつまでも留まる日本では、若者が入る余地が少ないので、それとは異なる全く新たな次元の世界をつくることに向かったほうがいい)、
コンピュータ、コミュニケーション、コラボレーション、コミュニティ、クリエーションを基本原子にする社会(C社会)をつくるには?
案外、一番楽しく実現する試みの方法の一つには、手づくりケーキ(HMC)が、効果的かもしれないかなあ、と、目の前で年末年始に、それを見ながら、味わいながら思っています。
リンゴとワインのブレンドもよく…