松田道雄研究室

駄菓子屋楽校 ~愉快で,楽しく,どこからでも創造する生き方と社会づくりの活動記録~
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2011-05-11

リーチ・エコロジー


クルマで移動するようになって、人間が環境に対しての繊細で鋭敏な感覚が失われた傾向はあるでしょう。
カプセルの中に入って移動するだけでは、新緑のにおいも、いそいそと働いている商店や農家の人の営みもわかりませんし、それらの環境と五感で応答することもできません。
万葉の時代から、明治の作家まで、もののあはれや、環境への心の移ろいを表現するようなことは、なかなか生まれにくいのではないかと思います。
それらの心を取り戻すには、古人の作品を読んだり鑑賞したりするだけでは、自分もそのような心を取り戻すことはできないでしょう。
自分自身も、より自分の手の届くところに日々、変化する生きた環境をつくり、その小さな環境との応答によって、心を育むことが必要なのではないかと思います。
これを、手が届くところのエコロジーという意味で、リーチ・エコロジーと呼んでみたいと思います。
私も、研究室に、いくつか、リーチ・エコロジーをつくりました。

5月4日、机の前に置いたプランターにまいた種から芽が出ていました。
この小さな環境から、どれくらいのセンスオブワンダーを体験できるか、報告していきます。
あなたのリーチ・エコロジーもつくってはどうでしょう?

エコロジーをどこまでもつきつめると、私自身も人間も地球の一部となります。
ヨーロッパ中世では、家を追われたねずみが人間を訴える(人間が代理人になって)動物裁判が教会で行なわれた記述があります。
すべての生き物が生存権を主張したら、どうなるでしょうか?

人間中心主義をなくしたエコロジー思想をディープ・エコロジーと言いますが、そこまでは、私はまだわかりません。しかし、私自身が環境への感受性を取り戻す、リーチ・エコロジーは、始めていきます。

2011-05-10

エア遊具


大学の近くに、浅倉工業というエア遊具をつくっている工場があります。日本で開催されたサッカー・ワールドカップで、アディダスの巨大なシューズの遊具もつくったそうです。

工場では、何と床を掘り下げて、立ってミシンかけができるような工夫がされていました。

社長さんと総合美術コースで協力できることをうかがってきました。
1 発砲スチロールでつくる型の模型をつくってくれる人が欲しい。
2 津波の被害にあった三陸の漁港再生のために、地元の子どもたちが漁業に関心持ってくれるようなエア遊具を共同で企画し、大企業などに制作資金支援を依頼して、製品をつくって贈る。

これから、さまざまな地域の生産現場を訪ね、企業の付加価値づくりと社会の活性化に貢献する実践教育を行なっていきたいと思います。

エア遊具プロジェクトに関心ある方いませんか?
また、「うちの現場を見に来て!」という企業・生産者の方常時、募集しています。
社会の現場で、未知の創造を生み出していきたいと思います。

2011-05-09

図と地


連休は、いかがお過ごしでしたか?
大学正面に広がる芝生の空間の左右に、大きな山桜が静かに満開咲いていました。きっと、人ごみの東京なら花見の名所の木の一つになるだろうと思いますが、ここではだれもめでていません。

私たち主体の存在は、環境に左右され、環境との相互作用にとって主体は輪郭を持つということは、芸術、デザインのみならず、生物学、哲学、社会学、教育学、まちづくりなどいろいろな分野で論じられています。

東京では立ち止まって多くの人が見るであろうものを、山形ではだれも気にとめないのは、人口密度が少なく広すぎる、ゆえに、クルマで通り過ぎてしまう(ゆえに、まちづくりは歩いて買ってもらうしかけの場所は不可欠)ということなのでしょう。

山形のもう一つの花見は、さくらんぼの花です。でも、これも、歩いて立ち止まらないと、さくらんんぼの花を見ることはできません。


東京の上野桜木での花でなつかしく思うのは、香りの花見です。冷たい北風から春を真っ先に感じるのは、沈丁花のぶーんと甘い香り。 夏前の梅雨時期は、あじさいとともに、くちなしの濃厚な甘い香り。冬前に、きんもくせいのさわやかな甘い香り。

これらは、残念ながら、歩かない山形では感じられない花見です。

これから、山形にも、どこかで、歩いて五感で楽しむ空間づくりをも試みていきます。

でも、一方で、東京では味わえない、大空間の中での静かな山桜の花見を味わってみたい方は、来年の連休に、ここ東北芸術工科大学にどうぞ。

松田道雄  着想家
メール : dagashiyamatsuda@gmail.com  
ブログ : アーツ・アンド・コミュニティ: http://gs.tuad.ac.jp/matsuda/ (研究室の実践日記)
     : 夢の種まき楽校: http://yumenotane.exblog.jp/ (重ね塗り着想日記)  

2011-05-08

楽描き


芸工大の近所に住む東海林さん(おじさん)が、だがしや楽校をしてみたいと相談にこられたのが、私がこども芸術教育研究センターに勤めていた4年前です。

それから、毎月第二日曜日午前、芸工大前公園で、少人数で、1枚のベニア板に、おしゃべりしながら、描いていく「楽描き」活動を、東海林さんたちはなされています。

何と、たまった作品は、60枚だそうです! 今日、路上に置かれていた作品(写真)は、4年前の作品でした。毎回ここで制作して、できたら、青春通りのコミュニティラジオ、VigoFMの看板下に設置しています。 

今日は、私は始まるあたりにちょっと顔を出したあと、研究室に行きました。その後、雨が降って中止になりました。

いっしょに楽描きに混ざってみたい、その周りで、自分は別のことして、みながいるところで集ってみたいという方は、どうぞ。
人が通る外で何かすることで、人と人が関わるチャンスも生まれますし、地域が人によって見守られることにもなっていきます。

参加する方は自由なので、自分の時間の都合分だけ参加されていいと思います。
主催している方は、サラリーマンで休日の余暇としてされていますので、のんびりまったりおしゃべり半分でゆるやかにされています。だまって絵を描くのではなく、おしゃべり共同即興絵画が、主題です。

参加する方は参加する方の都合で参加されていいのではないかと思います。
私自身の場合は、仕事以外での人との活動は、だいたい2時間以内に自然になっています。
他人と話してアイデアを生み出すのに頭のエネルギーがなくなるのが、2時間くらいですし、そのほか、いつも同時に複数することを抱えているからです。
私が当初始めた、だがしや楽校も、各人めいめい来たい人は参加して、私自身は2時間以内で帰る範囲でしていました。それゆえ、同じだがしや楽校でも、一日行なうようなイベントには、私の活動様式では不向きなのであまり参加しません。

する内容とともに、自分の活動スタイルや様相に応じて参加するということが重要だと、私は考えています。
これは、物事や活動に対しては、内容とともにその人の活動様式が大きく関わっているという二元性の見方です。
二元性の着目には、言語学者ソシュールは、ラングとパロール。社会学者ブルデューは、プラチックとハビタスという概念を提示しました。

とかくこれまでは、部活動の延長上に、みなが同じ時間に集まり同じことをして同じ時間に帰る という集団行動の様式が、日本の高度経済成長を担ってきましたが、これからは、個人のスタイルをそれぞれ認めつつ、共同できるところで共同し、それ以外は、個々の活動の多様性を発揮するというような社会的生き方がつくられていくのではないかと思います。
そのような生き方を具現化する活動の一つに、コミュニティアートが意味を持つのでしょう。

さて、60枚のこれまでの財産。コレ自体を2次活用のコミュニティアート素材として、活用して行なってみたい(迷路づくりとか)人は、東海林さんに相談してみてください。

2011-05-07

おしゃべり手芸、1回目


本日、5月7日、山形市元木公民館で、おしゃべり手芸の会の1回目を開きました。地域の方の参加者は、4人。直前の地区の公民館だよりに掲載していただき、それを見て参加してくださりました。これも、親切な館長さんの配慮です。コトがなるのは、相手の人柄がいいか共感してくださった場合になります。この公民館での、これからの活動は、きっと根づいていくと思います。
編み師とがせまことさん、山形県のだがしや楽校サポーターの山口さん、佐藤さん、明日、芸工大前公園で毎月している楽描きをしている東海林さんも、顔出ししてくれました。


チュートリアル・メンバーの春菜さん、栞さんは、これまで2年間、じっくり大学内で、人文・自然あらゆる領域を超えた創造性を総合美術コースの授業で学んできたことを、今回、おしゃべり手芸という活動でも、公民館を活用することでも、初デビューということでした。2人の感想は? どうでしたか? 

今回は、山形市落合スポーツセンターの避難所で行なった、前回のおしゃべり手芸に参加したとがせさんの編み物を教わるのが中心でした。しかし、この場では、もう一つ、ITという手芸もありました。佐藤仁さんからフェイスブックとツイッターの連動の仕方を、つがせさんから覗き込んで教わる場面もありました。編み物で生計を立てているとがせさんにとっては、自分の商品を売り込む媒体としてもIT活用は重要です。もしかすると、仁さんが、とがせさんの山形コースターを他に売り込んでくれるかもしれませんし、福島コースター、宮城コースターもつくって、被災地支援グッズをつくろうという相談もしていました。イタリアに行った経験がある2人は、イタリア語でも会話をしていました。 


明日は、母の日。今回、すぎなみ大人塾だがしや楽校の学習支援者をいっしょさせていただいている谷原さんから、大人塾のみなさんから、と、今日の元木公民館でのおしゃべり手芸、来週5月14日での落合センターでのおしゃべり手芸のみなさんにと、たくさんの贈り物をいただきました。お茶と茶菓子、杉並のまち歩きレポート、バッグ、傘、さいふ、ハンカチ、そして、一言カード…。ありがとうございます。
これから、新たなつながりが生まれるようです。今日、お披露目をしましたが、来週、落合の避難所で活用させていただきます。
さっそく、今日初めて出会った、参加のみなさんからも、来週、おしゃべり手芸キャラバンに行かれる相談もされていたようです。

次回の、元木おしゃべり手芸は、6月11日。参加者は、それぞれ口コミでも募ることにしました。これからどのように参加の輪が広がるか。また、山口さん、佐藤さんが、県内の他の公民館でも、しかけてくれれば、点と点の集いが、たくさんできて、それらがつながっていく、人間活動のユビキタス社会になっていくと思います。

2011-05-06

生きている地球と人間の駄菓子屋


なにやらほっと心安らぐとともに、心わくわくして何か創造的なことが生まれるような、若者・大人の駄菓子屋をめざすこの部屋には、それを成り立たせるいろいろな小道具を用意しつつあります。

例えば、
山形市にあった、みそパンと駄菓子づくりのおじいさんの職人さんから以前購入した、なつかしのせんべいビン。よく見ると、ガラスは不均等にゆがみがあり、昔の手づくりのガラス製法がわかります。
今ある中身は、山形市内の飴工場で、何も着色・香料も入れずに、西川町の山葡萄原液を煮詰めたものをそのまんま飴にした山葡萄飴とそのミニチラシ、高畠町のおしどりミルクケーキ(かつて山形の子どもたちのおやつ、何もつてもない19歳の若者が明治政府にかけあって酪農地に払い下げてもらったことから始まり、日本で初めて粉ミルクをつくった。製造過程で出る残り利用を菓子にした)、チョコ、ようかん…。

駄菓子屋の教育的意義の研究により、駄菓子は子どものコミュニケーションを促進させる教材・媒介物ということが認知されてきたため、全国各地のだがしや楽校などでの活動でも、ちゃんと予算化もできるようになってきました。

ここでも、茶菓子は、コミュニケーションを円滑にする道具として置いていますが、さらに、コミュニティをつくる媒介物としての役割も学んでもらうために、いつも私だけが補充するのではなく、だれでも、このビンの中に補充していいことにしています。

全国各地から来る学生が、さきの山葡萄飴や、ミルクケーキのうんちくのように、ご当地菓子を持ち寄れば、みながたんなるお菓子を通してだけでも、日本全国の風土や企業家精神を学ぶことなどもできます。

コミュニティの基本原理は「お互い様」の関係性ですが、これは、一方的な受身で与えられるだけ、もらうだけ、教わるだけではなく、自分も参画して、相互の立場を体験することで、お互いに立場を共感することができて、信頼関係性が育まれることです。それは、体験しないと実感できません。
現在は、イギリスのスーパーにも、この原理を取り入れた、エシカル(倫理的配慮)なスーパーが注目されています。
アートの仕事づくりにも生かすことができる基本原理です。

原子力の平和利用は、大問題になっていますが、駄菓子の教育利用は、そのようなリスクも考えられず、場に応じて大いに活用されていいと思います。


ついでに、もう一つ。 ドアオープナーとして足元に置いてあるのは、頁岩(けつがん)という石です。これは、4000年前の東北の縄文人が求めていた当時のハイテク素材のレアアースです。庄内の日本海から月山までしかとれない、恐竜以前の堆積物でできた岩で、割るとガラス状になります。これで、当時の肉などを切る鋭利な石器をつくっていました。
この材質の石器は、今回被災した太平洋沿岸の縄文遺跡からも多く出土しています。ということは、すでに、縄文人が、奥羽山脈をこえて、その石の石器を手に入れていたことがわかります。一体、最初に手に入れた縄文人は、どのようにしてわかったのでしょうか? 当時の縄文人は、どのような交易をしていたのでしょうか?

この部屋は、考古学の部屋ではありません。芸術・学問・職種のすべての領域を超えて、あらゆる分野、素材、道具、人を生かして総合的に、美術・人間の創造性を開拓していく総合美術コースの研究室です。

この部屋に地球上のすべてと人類の歴史の成果をすべて取り入れるには、この部屋はそのほんの小さな一部なので、不可能です。
そこで、それをめざすには、この部屋のモノは、常に出入りして、いつも何かがだれかの活動に使われてなくなる分、新たな何かが入っているというような、新陳代謝が行なわれる必要があります。
実は、人間や生物などの生き物の基本原理は、このメタボリズムです。我々は、ほんのちいさな存在ですが、そのメタボリズムの原理によって、我々は生きていることができ、生きているということは、メタボリズムの原理によって、地球(宇宙)と人類史(生命史)を自身に取り込むことであると言えます。

この部屋もこれから生きていきます。

2011-05-05

初めての集まりは、ちゃぶ台で


パソコンでただ事務的に打って貼ってもらったチュートリアル「アーツ・アンド・コミュニティ」案内の掲示を見て、2人の総合美術の3年生が、訪れました。
「何をするのですか?」という質問に、なんとなくあやふやに答えたので、きっと、よくわからなかったと思います。

テーマは、「アートでコミュニティをつくる、コミュニティでアートをつくる」 ですが、これも抽象的なビジョンです。
個々の活動を通して、総合的に体感して、その技法と態度を学んでもらい、新たな社会づくりの一員として活躍してもらえればと思います。

初会合は、研究室のたたみとちゃぶ台を初めて使いました。

さっそく、5月7日に行なってみる活動のチラシを、終わり際にささっと書いてもらいました。
その貼り紙は、先日、近くの生協に貼ってもらいに頼みました。(公民館が休みだったので)。

さて、1回目、すべては、ゼロから小さな種から育っていきたいと思います。

関心ある方、参加大歓迎です。

2011-05-04

あつらえる=インターデザイン


あつらえる。ということばは、今はほとんど聞かれません。以前、工場での大量生産社会以前は、近所の職人さんの店で、いろいろ、要望を言って作ってもらうということが普通にありました。
工業デザイナーの秋岡芳夫先生は、職人のものづくりを守るために、あつらえることを、いろいろなことで提案実践なされていました。

大きな社会の流れ(トレンド)の視点から言えば、未来学者アーノルド・トインビーは、消費者が生産活動にも関わるあり方を、生産消費者(プロシューマー)という造語で表現していました(『第三の波』)。
現代社会において、あつらえることは、消費者がただ店で受動的に大量生産品を買うのではなく、自分も生産活動に参画する行為になります。
では、だれにあつらえることができるでしょうか? それは、大きな会社では無理でしょうから、やはり、個人対個人で応答してくれる個人商店、職人、信頼関係をつくった中小企業などではないかと思います。

いよいよ、私の大学でも連休明けから授業が始まります。フィールドワークでは、それぞれ野外手帳(フィールドノート)も準備しますが、あつらえの実践見本の一つとして、私自身のフィールドノートは、あつらえてもらう交渉をしました。

100円ショップでは、手帳も1冊100円であります。
山形市の竹谷製本所さんにうかがって相談し、裏表紙を厚い版にし、中味の紙は、ある紙何でもいい(残り紙処理でつくって)、途中で紙種が変わってもよく、大きさは、文庫本と、新書版を、基本サイズにして、でも、紙の都合で、いろいろなサイズもあってよく、100枚綴りで、100冊で、単価50円で、作っていただくことにしました。
印刷はまったく何もいれない。ゆえに製本屋さんに行きました。

先日、見本ができたというので、見せてもらいました。

工場にとっては、残り紙処理、購入する私にとっては、100円ショップの半額の50円でつくってもらえるので安く、どちらにもよいことです。

ご縁がたくさん重なる手帳で、50円手帳です。

書かれた本は、いまや、電子ブックが主流になりつつあります。これからは、中味はまっしろの文庫本(野外手帳)を持って、自分なりに書き込んで中味をつくることが、より生産的ですね。

こんな風にして、いろいろ共同であつらえて、小さなお店、生産者、職人さんを守りつつ、自分も創造的になりませんか?

私は、あつらえる ということを、生産者の方といっしょに相談しながら両者がよくなるようにデザインしていく、という意味で、インターデザインと、ちょうど、30年前、学生時代にことばを考え、試みました(当時はニットのデザインで)。
だれでも、インターデザイナーになれますよ!

何でも手軽に買えるファースト消費の時代だからこそ、インターデザインのスタイルは、ちょっと自分を創造的にしてくれますよ。

お互いのインターデザイングッズを、あげっこすれば、2倍楽しみが増えます。

松田道雄  着想家
メール : dagashiyamatsuda@gmail.com  
ブログ : アーツ・アンド・コミュニティ: http://gs.tuad.ac.jp/matsuda/ (研究室の実践日記)
 : 夢の種まき楽校: http://yumenotane.exblog.jp/ (重ね塗り着想日記)     
勤務  〒990-9530 山形市上桜田3−4−5
    東北芸術工科大学 芸術学部総合美術コース

2011-05-03

昼の訪問者、千客万来ひょうたん会議


連休前、まだ、授業は始まっていませんが、研究室に来訪者がありました。授業では、フィールドワーク論を担当しますが、私が現地に出向くだけでなく、現地の方がこられて、この部屋自体が社会のフィールドワークの出島になるよう、これから試みてみます。

訪問者1号 尾花沢市の猪俣商事さん。3ちょうぶの田んぼで、実が入る前に刈り取って、ワラから育てて、正月のしめかざりをつくっています。また、すげも育てて、尾花沢の花笠もつくっています。
大胆な発想のしめかざり、花笠のアイデア談義をしました。
制作したい人、募集!
ワラ文化をトータルにつくっていきたいということで、広がりました。


訪問者3号 中山町の穂積繊維さんの若社長。麻のカーペットをつくっています。麻や自然素材にこだわりたい。カーペットづくり教室を開きたい、という願いを持たれています。

これから、みなさんとも何かかにか、活動がおこるようにしていきます。


そのために、この部屋は、アイデアを生み出す工房にもしてちゃぐちゃいきます。その道具は?

小道具1 着想スケッチ。談義しながら出てきたアイデアを、イーゼルに立てたキャンバスに、ぐちゃぐちゃメモを描いていきます。その紙は、近くの弘美堂印刷さんからいただいてきた、長年日に焼いていただき、レトロでセピアな感じになった複写用紙です。帰りに、客人に一枚お渡しして、もどってらもアイデアを相互に練って、お互いに発展させていきます。


訪問者2号 県庁まちづくりサポーター担当の東海林さんと齋藤さん。まちづくりサポーターの話から、東海林さんとは、中山町の東北一のすもも売り込み談義、齋藤さんからは、上山市の古屋敷保存会の話をうかがいました。



小道具2 痕跡メモ。これも印刷屋さんの残り紙。この部屋に来られた証(名前、したいこと、連絡先など、ご自由に)を書いてもらって、この部屋に貼っていきます。
不動産やさんは、道路に面したガラスに物件を貼っていることで、われわれは見ること出来ますね。ここは、着想不動産屋にもなります。

さて、このメモ。これから、どう活用なっていくか、お楽しみに!

この部屋に入るまでは、想像できなかったアイデア(コマ)を生み出すための、ひょうたん会議です。
子どもの頃の駄菓子屋のように、大人も、わくわく、どきどき、ほっとしながら、何かがおこる。大人の駄菓子屋化をめざす、駄菓子屋楽校です。

これから、アイデアをもっと出すための小道具づくりも、この研究室のテーマです。

みなさんも、おもしろいものご持参、大歓迎です。

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