今日は東芝デザインセンターから坪井 英樹さんを講師にお迎えし、東芝プロフェッリョナルワークショップを開催しました。
今年のテーマは…
「インスタントシニアの疑似体験をもとに、触覚、視覚、聴覚それぞれのインタラクションを活かしたIHクッキングヒーターのインターフェースと機器デザインを開発する。」
なんですが、
…インスタントシニアの疑似体験って!??
直訳すると、簡単におじいちゃんやおばあちゃんになってみよう!!ですかね。
具体的には…
足元から順番に重りや拘束具を身につけ、さらに白内障を疑似体験できる特殊なゴーグル、果ては耳栓を装着し、できる限り自分の身体機能を高齢者の方と同じ状態に近づけて、おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちになってみよう!!
というものです。
みんな器具の装着だけでも一苦労な様子で、中にはこんなんなっちゃった人も…
みなさん、エイジングは済みましたか?
では早速インスタントシニアの疑似体験開始です。
エントランスを出発してまず最初に遭遇したのは見慣れたポスター…のはずが、あれ?
ちょっと読みづらい!?
次は事務局によって、申請書類がいつも通りに書けるか体験した後、階段を降りようとすると…
昇りより恐い!?
ちょっと薄暗くて白内障ゴーグルの効果もあり、視界が悪い様子。
どうにか階段を降り、次に向かったのは就職支援室。
パソコンの操作に支障があるのか確かめるべく、支援室の黒いパソコンに向かってみると…
まず黒いパソコンて何がなんだか見えませんっ!!
電源のスイッチを見つけるのにも一苦労の様でした。
次に向かったのはみんな普段から御用達の学食!!
自販機でいつも通りに飲み物が買えるか体験してみると…
ん〜?
まず何が売ってるのかよくわかりませんっ!!
さらには手にした小銭が何円玉なのかわかりづらい!!
みんな色々な困難に翻弄されながらエントランスに戻って来ると、最後は色盲体験!!
このゴーグルは赤や緑が全部茶色に見えちゃうゴーグル。
これで地下鉄の路線図なんて見た日にはもう、ほとんどの路線が副都心線か木の枝に見えちゃう!??
ここまでの体験の中で感じた不自由さから多くのヒントを得て、高齢者の方でも使い易いIHクッキングヒーターの提案をするのが今回のワークショップ。
ここで感じた不便さの中に、どうすれば使い易いデザインになるかという改善点が見えたと思います。(黒いパソコンとか?)
体験中に「ここだ!!」と思った、良いデザインの種となる事柄をすかさずメモ!!
この後のワークショップでのスタイリングに活かせるように、みんなポイントとなる部分を一生懸命メモしていました。
みんなのデザイン力に高齢者の方々の明るい明日がかかっている!?
デザインで世界をより素晴らしく……頑張ろうね=3=3
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