こんにちは、漆芸専攻の田中です。
点灯式まで約2週間となりました。
漆の3年生部屋でも、加飾や電気配線で
いよいよ大詰めっていう雰囲気です…!
それでは、ここから漆芸専攻の学生さんの
ライティング作品を紹介致しましょう!
まずは、伊藤綾夏さん。
彼女はアメリカンフラワーと
練乾漆技法を使ってお花を制作しています。
ちなみに…、アメリカンフラワーとは
ワイヤーで作った枠に樹脂液に浸して膜をはって作る
ものだそうです。
この花びらは和紙で貼ったものを含め
全部で300~400個あるそうです!
近くで見ても遠くから見ても綺麗なので
どんな風に光るのか楽しみです!
お次は、我ら3年漆芸専攻のお姉さま
高橋由依さん。
高橋さんは、人生の軌跡を足跡で表現する
作品を制作中でございます。
そして、こちらが足跡の1つ。
土台は木材で組まれているのですが、
実は、幅が5mもあるのです!
彼女はこれからプラスチック製の板に
加飾をするので、光の足跡とともに
こちらも見て頂けると幸いです。
まだまだ行きます。
3人目は、朴澤建太くん。
実は彼、春休みから土台作りをして
7月に入った今でも完成に向けて
制作中なのです!
皆さん、蒔絵っていうと金や銀色の
粉が蒔かれているものと思われますが、
彼は金粉や銀粉ではなくLG粉と呼ばれる
金属粉を用いています。
金粉や銀粉と違い、多彩な粉があるので
そのままでもキラキラしています。
これに電気を付けるとより輝いた作品と
なっているので、これが漆!?と
思わず叫んでしまうこと間違いなしです!
そして最後は、この私…
田中絢子のライティング作品を
紹介します。
私の作品は乾漆技法と仕上げに
紋紗塗という伝統技法を用いています。
紋紗塗とは、もみ殻くん炭を蒔いて
それを研ぎ出すというものです。
私は研ぎ出す手前の炭粉が蒔かれた
ザラザラの状態で仕上げる予定です。
私の作品も非常に大きなものであるため、
朴澤くんにお手伝いしてもらって
3日間、炭粉を蒔きました。
この炭粉は、これを蒔く前に2週間ほど
漆棟の入り口で粉の大きさごとに
ふるいわけていました…。
2週間の準備に蒔く作業が3日間。
これが漆芸なのです!!
(つまり、準備が大変ということ…)
さて、ここまで一気に4人も
紹介してきましたが
皆さん、気になるライティング作品は
ありましたでしょうか?
私たちも、自分たちの作品を
見に来て下さる方たちのために
完成に向けて日々制作に
励んでいますのでどうぞお楽しみに!!
以上、漆芸専攻の田中でした~。