焼津市の嶋マリーさんから、やーづバッグがさらに進化している写真が送られてきました。
もはや、ファッション雑誌に載ってもいい段階、銀座をやーづバッグ集団が闊歩してもいい段階にきているように感動しました。
その感動は、たんなるバッグづくりへの感動ではありません。その方法論に対してです。
カツオなどの遠洋漁港の町、焼津。かつて漁船のシートに使う帆布工場が町中に見られましたが、今は需要がどんどん減っています。息子さんが家の内装にも転用した仕事をしながら、お母さんがミシンで残りものの生地(今は塩化ビニル)を使って、買い物バッグをつくって近所の人にあげていたことを、私が飛び込み工場見学で知って、だがしや楽校をしていた嶋さんに、そのおばさんに、面を異なる色の生地で縫ってパッチワーク風にして、一つとして同じ形・色のない、一品ずつのんびり限定製造のバッグをぜひプロデュースしたらと、口だけ提案しました。
あれから6年?
私の研究室には、初期のやーづバッグがありますが、地道に着実に進化させていることに拍手拍手です。
売り方は、人のつながりで。
まさに、現代のネットワーク社会、つながりづくり社会の方法論です。
これからさらに、どのように進化していくことでしょうか?
やーづバッグを欲しい方は、マリー英会話楽校のブログから問い合わせてください。
やーづバッグのように、非組織・つながりによるものづくりをしたい方は、私までどうぞ。
dagashiyamatsuda@gmail.com
山形は冬支度。でも、食卓には欠かせない「箸休め」として、冷たい漬物があります。
もし、このおまけの脇役の漬物しかなかったら?
漬物は、うまみ成分がすでに含まれています。
それを肉といっしょにフライパンでいためるだけで、温かい主菜に変身します。
それが残ったら、片栗粉を入れてスープにすることもできます。
脇役の冷たいものも、ちょっと手を加えることで、温かい主役に変容するのかあ、と食卓で哲学的思考をしました。
みなさんが、食卓で哲学したこともぜひ、聞きたいものです。
dagashiyamatsuda@gmail.com
すぎなみ大人塾も、次回はもちつき、年明けから月2回の計4回で終わります。
最終ラウンドの提案文を書いてみました。こんな内容です。
気軽に商店街で「だがしや楽校」(コミュニティづくりの体験学習)を複数開いて、
今の時代だからこそ「だがしや楽校的社会」の基本要素を熟考してみましょう。
「だがしや楽校」の原風景は、かつて駄菓子屋があった時代の地域社会の人の営みや、駄菓子屋以前の農村社会です(『輪読会版・駄菓子屋楽校』新評論、2008年)。それは、約200年の間に発展した近代社会の制度以前からあった人間集団のあり様です。地域社会の教育力やコミュニティの再生ということばはよく語られますが、論理的に言えば、どのようなことなのでしょうか?
例えば、
かつての地域社会には、ボランティア、ベンチャー、ケア、コーディネート、…などと言ったことばはなかったなあ。ということは、それらの内容がなかったのではなく、溶け込んで分離されていなかったと考えると、何かした活動の中に、それらの様相も入っていることが地域社会やコミュニティをつくる活動と言えるのではなかろうか。
地域社会やコミュニティは、法による社会契約(民主主義)でも、貨幣による交換経済(資本主義)でもないよなあ。それは、対価の報酬が定められた専門家の仕事内容でないことにもはみ出すこと。計画されていない時間に世間話をしたり人の親身になったりすること。公私の空間の中に共同的な場を許容すること。お互い様の人間関係を相互に自然に生み出すこと。…そのような様相が豊かにたくさんあることによって、法による社会契約と貨幣による交換経済だけしかない場合のギスギスした社会問題(現代の世界の状況)が緩和されるのではなかろうか。
その原風景を探る手がかりを今の社会に探すとしたら…?ローカルな商店街があるでしょう。
そこで、商店街をフィールドワークしてみたら、さっそく、「だがしや楽校」がそこでできる商店街に出会いました。
商店街で「だがしや楽校」を試みることは、商店街の中から地域コミュニティの息づかいを見つけるとともに、その中で私たちが「だがしや楽校」を体験することで、私たちが見つけたい地域コミュニティの要素(自分なりに論理的・具体的に言える内容)をつかみとり、そこから「だがしや楽校的社会の作り方」を各人なりに構想できるようにしようというものです。
その商店街は、東高円寺駅通り商店街(高円寺南一丁目)通称ニコニコロード。商店街会長さんは、小島啓子さん(梅六青果店三代目、杉並区高円寺南1−6−19、?:03−3311−7966)。とても元気できさくな方です。
この商店街は、江戸時代に厄除けの寺として栄えた妙法寺に通じる通りとして、明治・大正期に日本発の電車が運転された甲武鉄道(飯田町〜中野)の開通によって、中野駅から妙法寺に参拝に行く通りの商店街として栄えたのだそうです。小島さんは妙法寺前の清水屋さんとは親しく、何と妙法寺に至る商店街として何かいっしょにできないだろうかと話していたとのこと。商店街の会長さんとともに、副会長さんも女性で、主婦層のお客さんに等身大で対応していることが、男性中心型の商店街とどこやら雰囲気の違いを感じました。婦人会のバザーなども行なっており、地元の小学校3年生(計算を学習する学年)が、毎年、この商店街で「店体験」を10年間も行なっていることは特筆されます。今年も2月の水曜日にあるそうですよ。
(続きは、いどばた楽校へ)http://dagakko.exblog.jp/
アボガドの種を発芽させたことは、大学生時代から試みて、最長、私の背の高さ以上になりました。それは、以前の職場に置いてきたので、どうなったか…。
それまでは、種が成長しやすい春から初夏にかけての時期ですが、
冬に向かう今、なんと、種が割れて、根が出てきました。はたして、芽が出てくるでしょうか?
何でも、種は芽が出てきます。
だがしや楽校HPの管理人の小林さんのHP「食える種蒔き図鑑」をどうぞ。
みなさんも試してみてください。
昨日、真室川町の歴史民俗資料館で、のこぎりの技術革新を見てきました。
これは、歯を減らした窓のこという形で、歯を減らしたことによって、格段に木を切りやすくなり、その結果、これを開発した、この地ののこぎり製造の工場は、大正時代、全国から注文が殺到したそうです。
メイドバイ・マムロガワの製品が、全国に普及したことになります。
(続きは、いどばた楽校へ)
昨日、ディスプレイしたショウウインドウは、十字屋デパートのブログにも紹介されています。
http://www.jujiya-yamagataten.com/blog/
コースでは、ユーチューブにも動画投稿をまもなく学生がします。
地方のどこかで行なっても、同時に世界に公開することをセットにします。
同時に、1月末に、バレンタイン向けのディスプレイのデッサン会議を、担当学生と先生でしていました。
地方に都市のときめきと躍動感を。こつこつ、取り組んでいます。1月のディスプレイでは、さらに、ときめくアイデアがつけ加わることでしょう。
禅のことばに、向上底ということばがありますが、毎回、常に、いろいろな方面でバージョンアップをしていきます。
都市生活に地方のコミュニティ性を! については、
こちらをどうぞ。
http://dagakko.exblog.jp/ いどばた楽校
本日、十字屋デパートのショウウインドウのディスプレイ第2弾を総合美術コースで行なってきました。
10時、準備した資材をクルマにつけて、現場で制作開始。
昼に大学にもどり、午後6時すぎに、再び現場に用具かたづけに行った時には、ほとんど最後の、クリスマスの妖精の設置でした。
このウインドウを通る人は、みな横目で見ていくか、立ち止まって見ていきます。「すごい」と声を発する高校生もいます。
東京などの都市の魅力は、常に、街を歩くと、両脇に目をとめるもの(人工的な創造物)があることです。今日のディスプレイは、まさにその状況を山形市の駅前に生じさせた感じでした。
岡田先生の指導のもと、学生ディレクターのマリさんが連日渾身の人形づくりをプロジェクトルームでしていました。それに、社会人基礎力グランプリ東北大会に出場した直後の、マミさん、シオたんを始め、手伝う有志によって、ディスプレイが完成しました。
地方に都市のときめきを生み出すには、これもチームによるプロジェクトの労力が必要ですが、試みる価値はありそうです。
一方、都市にないのは…? 大地、生産物、素材、生産の余剰による分かち合い。都市では、人件費・土地代などすべて含んだ価格で買うしかない商品しかありません。
都市に地方のほのぼの感を生み出すには…?
こちらは、すぎなみ大人塾「だがしや楽校的社会の作り方」などの社会教育講座で実験しています。
だがしや楽校の共同ブログ「いどばた楽校」でどうぞ。
http://dagakko.exblog.jp/
スルコトがあふれてきて、このブログを書く時間がどうにもなくなってきました。
しかし、全国各地で共感するみなさんとは、ネットでの日常交流は不可欠です。
そこで、自分のブログに書くことはしばらくお休みして、以下の共同ブログに書いて、この共同ブログでお互いに書き合う交流をしたいと思います。
http://dagakko.exblog.jp/
ブログを書くのに参加されたい方は、管理人の小林さんにメールされてください。パスワードをお知らせすると思います。
・だがしや楽校、または日常の中で、自分またはだれかの持ち味披露した場面(自分みせ)の紹介
・みなさんが住まいのところの様子
・だがしや楽校、おしゃべり手芸、いきいき食堂のようなコミュニティの特色ある事例
・アイデアやおもしろい創造的な気づき、発見、各地のみなさんにぜひ紹介したなど
いっしょに書き合いませんか? いどばた談義しましょう。
午前、南陽市のだがしや楽校の講座最終回。こちらは、共同ブログ「いどばた楽校」をどうぞ。
午後、川西町のワゲシュの佐々木さん宅に嶋貫さんの案内でうかがい、大根をいただいてきました。川西町で昔から「赤豆」と呼ばれていた、赤い大豆も大収穫だったそうです。
佐々木さんのお母さんから大根の漬物などもいただき、なんとも、大地の生活の共同的な豊かさを味わいました。「人にあげるのが好きなのよ」と語るおばあさんは、そのまま、大地の贈与性の姿に見えました。
雨がさっとやんで、久しぶりに見た虹が、なお、その思いを演出してくれた感じです。
大地の分かち合いの心を、現代生活、これからの社会づくりに、どのように変容させながら生かしていくか、その創意工夫の楽しさが、だがしや楽校の心でもあります。
めざすのは、冷たい社会ではなく、温かい社会。
それをつくるのは、温かい人、温かいモノ、温かい技術、温かいお金…。温かい教育学、温かい経済学、温かい心理学…。
嶋貫さん、佐々木さん、共同ブログに投稿しましょう。
本日、今年度のしもつけ大人塾の最終回でした。
午前は、道の駅でのだがしや縁日。その様子は、これから、みなさんが投稿される、だがしや楽校共同ブログ「いどばた楽校」でご覧ください。
その後、昼食をとりながら、学習室で最後にお一人お一人が前に出て語り、聞き合いました。そのみなさんが語られた内容と、その後のみなさんの姿が、そのまま、今年度の連続講座の成果を現していると感じました。
どんな中味かって? それは、…。知りたいですよね。
しかも、この部屋には、下野市の方々だけでなく、杉並区、山形県南陽市、村山市の方もいました。
講座終了のあいさつ後、村山市から持参した、ちょっとキズあり格安リンゴの分かち合いも、また、おかげさまで、だがしやらしいコミュニティ関係性の売買の雰囲気でした。それは、現代の格差社会を生み出しているマネー経済の姿とは、異なるありようです。
私は、ここに、アダム・スミスが資本主義経済理論を唱えた時代に、まだ残っていた地域の道徳的コミュニティを感じました。
この再生こそ、新たな経済・政治の社会のプロトタイプになると私は考えています。
私たちは、にっこりなしを分けていただきました。
次世代経済を、分けっこ経済。そんな風に名づけましょうか?
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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