文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2015-11-27

レスキュー作業は尚も続く

こんにちは。
しばらく報告していなかったこの作業ですが、被災した図書資料はまだまだ冷凍保管されており、順次真空凍結乾燥を進めてクリーニングを実施しています。
今年度は特に、1年生が定期的に作業して
くれているので、予想以上に進んでいます!

また先週中に、既に返却が完了している宮城県農業高校の被災資料について、保管状態など経過観察をしてきました。

どちらも、山形ネットの活動の一環として実施してきたものです。
地道な作業が続きますが、少しずつでも前進しています。

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2014-11-20

もりおか歴史文化館 テーマ展「官兵衛の兜 ここにあり!」 開催と調査協力

今年のNHK大河ドラマ主人公である戦国武将 黒田官兵衛(孝高/如水)所用の

「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」が

所蔵されている“もりおか歴史文化館”で展示されています。

 

先日、本学科の保存科学研究室の教員と学生が現地を訪問し、

レントゲン撮影や元素分析を実施しました。プリント

今回のテーマ展では、それらの調査結果についても

速報として報告されています。

ご都合がよろしい方は是非足をお運びください。

 

 

以下、もりおか歴史文化館HPより引用

http://www.morireki.jp/exhibition/detail_thema.php?data_id=515

 

「この兜が盛岡に伝来したのは、黒田官兵衛が生前に家臣 栗山利安に与え、寛永9年(1632)に起きた黒田騒動(福岡藩のお家騒動)で、利安の子である福岡藩家老 栗山大膳(利章)が盛岡藩にお預け(江戸時代の刑罰のひとつ)となった際に持参したとされています。

 今回のテーマ展では官兵衛所用の兜を筆頭に、兜に関して新たに分かった調査報告の情報や兜を盛岡にもたらした栗山一族にかかわる資料等(新出資料あり)を公開いたします。

 

◆展示期間:平成26年1119日(水)~1215日(月)

 ※資料保存のため、原資料の展示は11月19日(水)~

     11月24日(月・祝)6日間になります。その他の期間は

   複製品の展示となります。

◆会場:もりおか歴史文化館 2階歴史常設展示室(展示室Ⅴ・テーマ展示室)

 

 

2014-04-30

毎週水曜一限は…

こんにちは!保存科学です!

 

保存科学は代々、毎週水曜一限にゼミがあります。

M2から学部3年まで集まって、今週の予定や個人の研究報告、ディスカッションなどをします。

貴重な情報交換の場です。

 

今日は、新しく3年生4人を加え、フレッシュな雰囲気!

議題は、「ゼミの時間の使い方」

長く続いてきたゼミのこの時間を、もっともっと活発なものにしたいと、私たち学生から話が挙がったので、その作戦会議です。

 

 

学生の私が言うのもなんですが、学部生から院生、先生までフランクに意見が言い合える研究室の雰囲気は大切にしたいものですね!

 

この時間の中で、様々意見がでました。

まずは、来週からお試しで、担当者持ち回りのミニ講義やディスカッションが行われます。

楽しみですね!

 

保存科学ゼミ、今年度いいスタートがきれました。

研究室のレベルアップのために、コツコツ頑張っていきましょう~

 

以上、保存科学でした!

2013-09-13

東京新スポットに資料展示!

真横に中央線が走っています!

9/14に『マーチエキュート神田万世橋』がグランドオープンします。

http://www.maach-ecute.jp/about.html

 

この工事を進めるなかで、旧万世橋駅のホーム下から、古いレールを数本組み合わせ再利用して作られた、プラットホームの『基礎』が発見されました。

 

 

 

 

 

 

現場で、誰もが間近に見ることができるよう展示したいとの意向から、

美術史・文化財保存修復学科の立体作品修復ゼミ(保存処置全般)と保存科学(材質調査など)で保存処理を実施してきました。

この度作業が無事に終了し、現地の展示台に設置しました。

 

時間の制約、屋外展示・・という難しい状況の中、特に夏休み中も頑張ってくれた立体作品修復ゼミの皆さん、本当にお疲れ様でした!!

 

旧万世橋の階段を上ると正面に資料が展示されています。

この場所は昔のプラットホームなので、両サイドを神田~御茶ノ水駅間の中央線が通り過ぎるという、マニアも大喜びの場所です!

 

屋外展示のため、周囲の温湿度データを取りながら、今後状態を観察していきます。

 

レンガがいい感じです。9/11現在、まだ工事中でした(笑)

 

 

万世橋高架橋は耐震補強を施し、レンガや壁材を可能な限りそのまま残しています。

また、アーチの間は新たな商業施設となっています。

夜はレトロな気分で美味しいお酒を・・・(笑)

 

プラットホームに上がる階段の途中には、1912(明治45)年に建てられた初代の駅舎から交通博物館の時代を経た現在まで、鉄道博物館が所蔵する貴重な写真群をタッチスクリーンのモニターで見ることができます。

 

今回、近代化産業遺産といえる資料について、活用を重要視した保存・展示に関わることができ、学科としても大変勉強になりました。

 

秋葉原、神田にお越しの際は、この新たなスポットに是非お立ち寄りください。

遠くから見ると普通の建築部材にしか見えませんが、

近くで見ると・・・確かにレールです!

2013-05-28

元木石鳥居訪問

日本最古 平安時代の石鳥居

5月25日土曜日

文化財環境・材質特講の授業で山形市内にある“元木の石鳥居”まで歩いてきました。

平安時代のもので、日本で最古の石鳥居の一つとして国の重文にも指定されています!

 

私自身、一年以上のブランクを経て訪問しましたが、柱の下部を補強したモルタルの損傷はかなり進んでいました。もっとも、この補強があるのでオリジナルの損傷が免れていることもあります。

また、残念ながらオリジナル石材も一部損傷していた箇所があります。

 

現在は住宅地の中で目立たない場所にありますが、山形が誇る重要な歴史遺産。

鳥居が背負う信仰と歴史のストーリーもを多くの人に知っていただきたいものです。

訪問した若い学生はどのように感じたのでしょうか??。

 

 1000年もの間この地で多くの人々を迎え入れてきた・・・。

その意味をもう一度考えてみるきっかけになれば。

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